へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年5発目、北海道で食い倒れ。その5:ワタシを調教した「なぎさ食堂」。

お宿を9時半頃出発して、最初に向かったのはこちら。

 

f:id:slips:20190627221729j:plain

積丹半島では昔から「ウニ丼」では知られたお店、「なぎさ食堂」です。ただ、朝6時から開店の筈が、今日はまだのれんが出ていません。隣の雑貨店に声をかけたところ、女将さんが登場。なんでも今朝は海の状態が悪く、この近辺ではウニ漁ができなかったんだそうです。ただ、積丹岬から東の漁場では挙がったので、そちらからのウニが11時頃には届く見込みなので、その頃にはお店を開けようと思っていたところとか。採れたてのウニ丼が喰えるなら!ということで時間を潰して再挑戦、ということになりました。

 

f:id:slips:20190627222236j:plain

そういうわけで神威岬で観光することに。

 

f:id:slips:20190627222304j:plain

ここは昔、女人禁制の地だったとのこと。今ではもちろん解禁されてますがね。ここから先、岬まではアップダウンの激しい道をまだまだ歩いた先です。

 

f:id:slips:20190627222811j:plain

片道20分くらいは歩かされます。

 

f:id:slips:20190627222848j:plain

振り返るとこんな感じ。

 

f:id:slips:20190627222912j:plain

この小さな浜に開いている「穴」は「念仏トンネル」と呼ばれているところ。今からおよそ100年前、神威岬灯台守のご家族が近くの街へ買い出しに行く途中、波にさらわれて行方不明になるという事故があったことから、地元の方が10年かけて手掘りしたというものだそうです。当時はきちんとした道もあまりなく、海沿いに歩いて移動していたんだろうなぁ。

 

f:id:slips:20190627223337j:plain

どんどん歩いて…。

 

f:id:slips:20190627223403j:plain

やっと神威岬灯台まで到着しました。

 

f:id:slips:20190627223458j:plain

岬の先端まで来る頃には天気は回復に向かっており、「積丹ブルー」の海を眺めることができてラッキーでした。

 

f:id:slips:20190627223553j:plain

さて、観光の後は「なぎさ食堂」に戻ります。

 

f:id:slips:20190627223631j:plain

今日はムラサキウニのみの入荷で、量も少ないので普通盛だけしか出せないとのことですが、採れたてのウニ丼が食べられるなら文句なんて言いません。

 

f:id:slips:20190627223834j:plain

店内にはこの店を訪問した人の写真が貼られています。ここ「みさき食堂」に初めて来たのはもう20年以上前のこと。積丹のウニ漁は6月から8月まで行われますが、このあたりには漁場が3つあり、その3箇所が同時に漁ができる日から解禁となるんだとか。そのときは解禁日に来たのですが、漁が始められなかったということでウニ丼にはありつけず…。ただ、積丹で一泊の予定だったので翌朝に再挑戦したところ「今日はウニ漁ができたのよ」と!そのシーズンの「なぎさ食堂」の最初のお客さんになることができたのでした。産地でウニを食したのはそのときが初めてだったのですが「今まで食べていたのはウニだったの?」と思うほどの衝撃の旨さ。それ以来、逆に「その辺の適当なウニ」を食べる気がしなくなっちゃったという副作用に苦しめられていますが。ある意味、この店に仕込まれてしまったようなもんです。

 

f:id:slips:20190627224500j:plain

はい、ウニ丼が登場。お吸い物は恐らく「永○園」だと思われますが、これもある意味、このお店の「伝統」みたいなもの。別にソレ目当てじゃないし。

 

f:id:slips:20190627224633j:plain

どうよ、この美しさ。粒がしっかりしていて、もう新鮮そのもの。すんごい甘い! やっぱり採れたては凄い。

 

f:id:slips:20190627224817j:plain

もうね、あっという間に完食しちゃいました。帰り際、テーブルの一つにウニ漁の様子を説明した写真が貼ってあるのに気がつきました。資源保護のため、1回に1隻が採れるウニはカゴ2つまで、と決まっているそうです。そのため、漁ができる漁場が少ない日は仕入れの希望者がそこに集中してしまうため、ウニの入手が大変になってしまうみたい。なんか値段もだんだん上がっているようですしね。