今日のお宿は「ホテルパールシティ気仙沼」。気仙沼駅の目の前で鉄道利用には凄く便利なロケーションです。
ロビーには地元の特産品なども売られています。レストランも設置され、ちゃんとしたシティホテルといった位置づけですね。
シングルルームは至極「ありがち」な構成。
気仙沼駅は街外れの高台にあります。ホテルで自転車を無料で貸して貰えたので、中心部を巡ってみることにしました。10分ほど進むと、海が見えてきます。まだまだ工事中のところが多く新興地のように見えてしまうのですが、東日本大震災前にはもっと色々と建物があった筈なんだよな…。
この内湾地区は気仙沼市のまさに「中心街」だったようですが、津波により壊滅的な被害を受けたエリア。昨年から今年にかけて、商業施設や公共施設が復興事業としてオープンしています。
海沿いに自転車を漕いでいくと、漁船がずらり。さすが漁業の町です。
「気仙沼 海の市」「シャークミュージアム」へやってきました。
すぐ裏手は魚市場です。
1階は飲食店や産直品を中心とした店舗などが並んでいます。
2階が観光案内所と「シャークミュージアム」。
気仙沼が日本での水揚げNo.1という「サメ」の博物館なのですが、東日本大震災の気仙沼の紹介コーナーもあり、2つの役割を持った施設になっています。
順路通りに進むと、まずは震災に関する展示コーナーに入ることになります。
入口脇には、「海の市」の震災直後の様子の写真が。今のこの施設は新しい場所に再建されたものですが、震災前も1階が市場、2階がミュージアムという構成で、津波は2階の床上まで達したんだそうです。
気仙沼の被災と復興の様子が、様々な写真パネルや証言、映像などで紹介されています。あの日からもう8年も経っていますが、当事者にとっては未だ「過去のこと」でも何でもなく、現在進行形の「できごと」であることを実感しました。
震災関連のコーナーの最後は漁業と気仙沼の関わりに関する展示。
気仙沼でとれる魚たちを「さかなクン」のイラストで紹介したり。
ただ、こんなショッキングなものも。これ、水産業って殆ど「全滅」に近かったんじゃん…。よく8年でここまで復興したなぁ。なお気仙沼港は22年連続でカツオの水揚げが日本一。震災の年も、他の地域のカツオ漁船の寄港を受け入れることでNo.1のタイトルを防衛したそうです。
ここからが本来の「シャークミュージアム」のエリア。展示品の中には、震災前のもので被災状況が軽かったものも引き続き使われているとのこと。
どちらかといえば「震災コーナー」主な目的で来た面はあったのですが、こちらの方もなかなか興味深かったです。
公営住宅の公開公園から高台に登れたので、そちらから港の方を眺めてみました。