TWA Hotelをチェックアウトして、ニューヨーク市内へ移動。最初に向かったのは地下鉄Fラインの2nd Avenue駅です。
駅の近くにもの凄い行列ができているお店がありました。この「Katz's Delicatessen」、巨大なパストラミサンドで有名なお店のようです。面白そうなのですが今日はちょっと時間の余裕がないのでパス。
で、この駅にやってきたのはコチラが目的。毎年12月のホリデーシーズンに、ニューヨーク交通博物館が行っている「Holiday Nostalgia Ride」というイベントです。
この時期の土日に、博物館に所蔵されている昔の地下鉄車両をニューヨーク地下鉄の本線で走らせる、というものです。今日はちょうど日曜日でイベントも最終日。ちょうどいいチャンスなので見に行って見た次第。午後2時発のアップタウン方面の運行を目指して20分ほど前にホームに降りたのですが、既に多くの人であふれかえっており、列車も満員状態でした。地元の方にも人気の企画なんですねコレ。
この日の車両は1930年代に製造されたもの。各車両の内部にはこんな紹介も貼られています。
発車15分前くらいでも既に座席は埋まっており立ち客も出ている状況。このあとどんどんお客さんが乗ってきて、最終的にはラッシュ時並みの混雑になりました。
ホームには列車を見に来ただけらしい人も結構いました。
1930年代風の衣装で参加している人も。
コスプレ組の皆さんは列車をバックに記念撮影を楽しんでいました。
さすがニューヨーカー、鉄分高いイベントでも楽しみ方がお洒落だねぇ。
午後2時に列車は終点のA/C/D線145th Street駅を目指して発車。まるで現役車両のように快調にかっ飛ばしていきます。途中の駅から乗ってくるお客さんも多く、混雑はますます激しくなってきましたが、59th Street駅あたりで半数くらいは下車して緩和されました。
40分ほどで終点の145th Street駅に到着。既に折り返し運行便への乗車を待つ乗客がホームで待っていました。この列車、特別な料金などは不要で通常の地下鉄の乗車料金だけで乗ることができます。12月の土日にニューヨークに来た人だけが楽しめる特別な地下鉄、結構お勧めです。
そのまま地下鉄を乗り継いで59th Street-Lexington Avenue駅まで。駅を出たところはデパート「ブルーミングデールズ」。この時期のどこのデパートでも力を入れるホリデーシーズン向けのウィンドウディスプレイが凄い。
そこから立ち寄ったのは「バーニーズ・ニューヨーク」。高級デパートとして知られ日本にも進出しましたが、本国アメリカでは経営破綻し、そのブランド使用権は同じくニューヨークの高級デパート「サックスフィフスアベニュー」に引き継がれ、この旗艦店も閉店することになってしまいました。ちょうど閉店セールを大々的に実施中で、ニューヨークの至る所で広告が出ていたのですが…忘れてた、いくら「最大60%オフ!」とか言われてもココって元値がバカ高い店じゃん!
いつものクリスマスなら華やかなディスプレイで埋め尽くされる筈のショーウィンドウも、今では店の「格」からは考えられない、セール案内の小さな看板が出ているだけなのがもの悲しいですねぇ。なお、日本の「バーニーズ・ニューヨーク」は本家とは既に資本関係はなく、こちらのゴタゴタの影響はないようです。ちなみに日本の「バーニーズ・ニューヨーク」って「セブン&アイ」傘下になってたのね。
そのまま5th Avenueを南下しながらお散歩。こちら有名なトランプタワーでございます。
トランプタワーのメインエントランス前の看板ですが、「トランプグリル」に「トランプバー」、「トランプカフェ」「トランプショップ」ときて「トランプスイーツ」ってどんだけ自分好きなんだこの人。すげぇ。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリー。周囲はもの凄い人だかりで、この下のスケートリンクには近づくこともできず…。
グランドセントラル駅までやってきました。
この時期、アメリカでは各地で「Holiday Train Show」というイベントが行われているようで、ここニューヨークでは「ニューヨーク植物園」で行われるものが有名だとか。ただ、規模は小さいですがグランドセントラル駅のニューヨーク交通博物館のショップでも毎年恒例のイベントとして開催されています。
この「Holiday Train Show」の見所は鉄道模型が走るジオラマに設置されたミニチュアたち。多くの来場者が見入っていました。
グランドセントラル駅といえば、その建物自体も観光名所。この美しい建築も楽しませてもらいました。