へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年20発目、アムトラック大陸横断。その18:結構タイヘン、瀋陽乗り継ぎで帰国。

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ロサンゼルス国際空港のトム・ブラッドレー・ターミナル。

 

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いよいよ帰国の途につきます。深夜0:40発の中国南方航空CZ610、瀋陽行きで乗り継いで名古屋まで向かうルートです。そもそもロサンゼルスと瀋陽に直行便が飛んでるってこと自体が吃驚ですが、瀋陽は中国でも東北部にあってアメリカには地理的には近い都市。中国国内各地からの乗り継ぎハブとしては「アリ」なのかもしれません。そもそも瀋陽市って人口800万人以上の大都市だし。

 

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中国南方航空は2019年をもって航空アライアンス「スカイチーム」を脱退しました。そのため、チェックインカウンター前の優先レーン看板もアライアンス共通の「SKY PRIORITY」から「CZ PRIORITY」に変わってました。チェックインの列には日本人の姿もちらほら。カウンターのスタッフも「今日は日本への乗り継ぎのお客が多いわねぇ」みたいな会話をしてるほど。なお、受託手荷物は最終目的地の名古屋/中部までのタグがつき、搭乗券も「ロサンゼルス-瀋陽」「瀋陽-名古屋」の2枚を渡されました。

 

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アメリカの空港は一般エリアには何もないところが多いですが、ここロサンゼルスも同じような感じで、それほどない店舗も既にクローズ済み。とっとと保安検査に進みます。昔はチェックインカウンターの上のフロアはフードコートとかがあったと思うんだけど、そのエリアが全部検査場に変わってるみたいですね。

 

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保安検査を抜けたゲートエリア、なんか随分綺麗になってるような…。

 

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搭乗ゲートには顔認証っぽい機械が設置されています。この便の搭乗時には使いませんでしたが。

 

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CZ610の機材はA330-300。

 

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深夜0時頃に搭乗が始まり、定刻に出発です。

 

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離陸するとドリンクサービスのあと機内食が提供されます。深夜ながら結構ガッツリな量で出てきました。メインは白身魚の中華風ソース、割と旨いです。

 

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到着前の機内食で「海老」を選んだらお粥でした。中国系キャリアのお粥は味がついてなかったりと地雷が多い!という説もありますが、このお粥はかなりハイレベル。到着前にぴったりの優しい味付けで海老の風味も好印象です。ハッキリ言って、他社も含めて今まで食べた機内食の中でも上位に食い込んでもいいかも。

 

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ちなみにこの機材、シートも比較的新しいようで、エンターテイメントシステムも大きな画面に充実した日本語プログラムが搭載。

 

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比較的最近納入された機材のようです。

 

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シートピッチも標準的、特に狭い印象はなし。

 

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瀋陽には定刻の5:25よりも30分以上早く4:50頃に着いてしまいました。

 

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ボーディングブリッジを通ってターミナルビルに入ると「乗り継ぎ」の案内看板が立っています。あ、これは乗り継ぎ用のルートがあるのかな?と思ったのですが、結論として「何もねぇ」でした。

まず、ここから全員、入国審査レーンに並ばされます。機内では「乗り継ぎの旅客は不要」として出入国カードを配布されなかったのですが、実は記入しておく必要がありました。しかも、「普通にビザ免除で入国できる」ような日本人と、「中国入国にはビザが必要だがトランジット扱いなら一時入国できる」他国籍者とは記入するカードの種類が違います。日本人は通常配られる黄色のカードが必要。トランジットは青いカードへの記入が必要なのですが、入国審査場スタッフが間違えて手渡していたケースが散見され、せっかく自分の番になったのに再記入のため並び直し…みたいな状況も発生しており、ちょっとしたカオスになっていました。もし瀋陽で国際線同士を乗り継ぐのであれば、機内で日本人用の出入国カードをクルーに貰って記入しておいた方がいいです。

入国審査の後はバゲージクレーム。ロサンゼルスで預けた手荷物は引き取りが必要です。

バゲージクレームのあとは税関ですが、ここに一応、乗り継ぎ旅客向けのサービスカウンターがあります。手荷物の再チェックインもできそうな感じなのですが、この時間、カウンターには誰も居ないのでスルーです。また、「到着ロビー」と「国際線乗り継ぎ」「国内線乗り継ぎ」がそれぞれ違う出口ですが、「国際線乗り継ぎ」「国内線乗り継ぎ」は単に出発ロビーへ直接上がるエスカレーターが使えるだけです。

 

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一旦引き取った手荷物を再チェックインする必要があるのですが、5時半過ぎに国際線チェックインカウンターに来ても誰もスタッフはいません。6時20分くらいに数名やってきたので尋ねたら「チェックイン開始は6時半から」だそう。で、6時半の段階ではカウンターの半分ほどしかオープンしませんでした。番号でいうとF11~F16くらいまで。F17以降は6時50分からのオープンだそうです。F11は優先カウンターなので、F12から16位の間のところで早めに並んでおくのがいいかもです。

 

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自分が並んでいたレーンは6時45分頃からオープンして、チェックインは7時前くらいに終えることが出来ました。手荷物タグはそのまま、搭乗券のチェックのみですぐ終わります。でもね、この日は8時台で成田・関空・中部と3便あって、加えて9時頃に出るソウル行きもあるので4便分のチェックインが必要な筈。一番早い出発の中部行きは8:15発なので、6時半チェックイン開始ってのは「国際線なのに出発1時間45分前にチェックイン開始」というチャレンジャーなタイムラインなんですよねぇ。この時点でもかなりの行列なんだけど裁けるのかしら。

 

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国際線カウンター前にはKFCと牛肉面のお店があり、早朝も営業しています。ただし、支払いは現金かアリペイ等のみのようです。ターミナルビル内にWIFIは飛んでいますが、SNSでの認証が必要。何度か試しましたが結局認証出来ずじまいでした。北京や上海だとパスポート認証でIDやパスワードを貰えるんだけどな…。KFCも利用者向けのWIFIを用意していて、何か買えばID/パスワードを貰えるみたいです。

 

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やっと手荷物から解放されたのでゲートへ向かいます。

 

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一応、この瀋陽空港にもプライオリティパスで入れるラウンジがあります。出国審査を抜けてゲートへ向かうコンコースの右手にエレベーターがあり、ここを上の階へあがります。この先にもラウンジはありますが、中国南方航空のものです。

 

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エレベーターを上がって左手に進むと大きな看板が見えます。

 

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こちらがラウンジの入口。

 

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内部はこんな感じであまり大きくなく「あるだけ感謝」というレベルかなぁ…。

 

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フード・ドリンク類もそれほど充実しているわけではない印象。朝なのでお粥とかありました。肉まんと蒸しパンを戴いてみましたが、味は普通。ソフトドリンクはペットボトルで用意されているものも多いです。

 

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瀋陽空港の国際線はそれほど便数があるわけでは内容ですが、ゲートエリアは広くて意外と立派です。

 

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出発ゲートに到着。看板に何かメッセージ出てますよー。

 

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名古屋/中部行きCZ397にはA320が投入されていました。

 

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割と早く、30分前くらいから搭乗が始まりました。なお瀋陽空港、ゲートエリアのベンチ付近などには電源コンセントは設置なしの模様。ただし、何カ所か充電ステーション的なキオスクがゲート脇とかにはあります。

 

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機内はほぼ満席ですが、搭乗はスムースに進んで定刻よりもちょっと早く出発しました。外は寒そう…。

 

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こちらも離陸後に機内食が出てきたのですが、渡されたのは微妙に蓋の閉まっていないこのボックスです。

 

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開けてみたら中身はロールパンにカステラとクッキー、これにヨーグルトと干しぶどうというちょっと不思議な組み合わせでした。小麦粉由来のモノ多すぎないか? ロールパンは中に何か入っているわけでもなく、バターやジャムが添えられてもいませんが、まぁ単体で喰ってもちょっと甘めで悪くはないかも。飛行時間2時間くらいなんで、このくらいでも全然オッケーといえばオッケーなんだけど、唐突にコレだと驚くよね。

 

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出発が少し早まったせいもあって、順調な飛行で定刻より15分ほど早く11:50頃にはセントレアに到着しました。手荷物もすぐに出てきてくれたおかげで、なんと12:17空港駅発の名鉄特急に乗れてしまいました。