網走駅に着いたのはいいのですが、列車が遅れたので予定のバスに間に合わず、時間が空いちゃいました。
とりあえず昼食。もともと駅の周辺には飲食店はあまりなく、ちょっとチェーン系があるくらい。割と評判のいいらしいイタリアン系のお店も大晦日でお休み。駅の待合室にある「キッチンモリヤ」で戴くことにしました。網走駅で駅弁を販売する「モリヤ商店」の直営レストランです。駅弁事業者もいろいろ厳しいであろうご時世、数種類の駅弁を昔と変わらず並べているだけでなく駅構内の飲食店まで維持しているのは、率直にいって凄いです。仕出しの事業なんかもやってるんで、そちらが支えているんでしょうけどね。
メニューも洋食系を中心として、なかなか豊富。
今日はご飯ものの用意ができない、とのことでたまり醤油味のシーフードスパを注文。店頭で販売している駅弁を店内で食べることもできるようでした。
食事の後はちょっとだけ網走観光へ。この時期、網走の観光は流氷も来る前で思いっきりオフシーズンですが、市内の観光施設を巡る路線バスはひっそりと運行を継続しています。ただ、大晦日に開いているのは「博物館網走監獄」くらいでした。ここまで行くバスは幸いにも今日も運行していますが、網走駅前の乗り場がちょっとヘンなところに。駅前にバス停も設置されたロータリーもあるのですが、そこは全く関係なく、少し離れた「すき家」の前という初見殺しのロケーションなんです。何故だ。
やって来たバスに乗車。網走のバスターミナルと天都山にある観光施設を結ぶこの路線、今の時期だと1日4便しかありません。
最近QR決済で乗れるバスって時々ありますが、網走バスも「d払い」に「アリペイ」対応になってるんですね。
しかも「payapay」も使えるじゃありませんか。こちらは使い方の解説まであって、なかなか親切です。
10分かからずに、「博物館網走監獄」に到着。猛烈にガラガラで、自分の他には数組しかお客さんがいません。
こちらに来たのは初めてではなく、随分前に訪問してる筈なのですが、今回の印象は「あれ?こんなにちゃんとした”博物館”だっけ?」。もうちょっと「おもしろスポット」的な印象だったのですが、網走刑務所と道東開発の歴史との繋がりなどが詳細に解説されていて、いたって「真面目」です。正直かなり見応えがありました。
この博物館、もともとは今の網走刑務所の改築の話が出た際に、オリジナルの建物を保存しようという動きが起きたことがきっかけで出来たもののようです。監獄本体となる庁舎もここに移築再現されたものなんですが、この極寒の地でこんな寒そうな建物に…と実感できる冬の訪問がお勧めかも。暖房もストーブ一つくらいだったようです。
バスの時間の関係で1時間ほどで退散。うーん、じっくり見るならもっと時間が必要なトコでした。
終点の網走バスターミナルまで乗車し、その近くにある「ドーミーイン網走」が本日のお宿です。
お部屋は「東横イン」ほどの揃い具合ではないですが、「あぁドーミーインなのね」といった安心の佇まいです。
窓からは少しですがオホーツク海を眺めることができます。
網走の中心街をすこし散歩してみますが、大晦日ということもあって閉まっているお店も多い様子。夕食で外食は厳しいかな、これだと。
昔の網走駅跡の碑とかありました。
ホテルから網走川を渡ってすぐのところに比較的大きなスーパーマーケットがありました。市街地の寂しさに比べて、こちらは多くのお客さんで賑わっています。大晦日やお正月を迎えるのにピッタリなお総菜類も多く、しかも割引シールが貼られはじめる時間帯に。
そういうわけで、こちらで買ったモノで大晦日の晩餐にしました。部屋で紅白見ながらダラダラ過ごすのもサイコーだなぁ。ま、考えてみればここ数年は海外で年越しを迎えてたんで、リアルタイムで紅白見るのも久々だったりして。
「ドーミーイン」といえば天然温泉がウリですが、ここでも最上階に大浴場があります。夜はアイスキャンディーの無料サービスも。
また「夜鳴きそば無料サービス」も「ドーミーイン」のウリだったりしますが、今日はラーメンではなく「年越し蕎麦」の提供になっていました。
エビ天も載った、なかなか本格的なお蕎麦でした。
そんなわけで網走で年越しし、2021年の元旦を迎えた次第。早朝の大浴場では乳酸菌飲料の無料サービスが。
大浴場の露天風呂から、初日の出を拝むことが出来ました。オホーツク海から昇ってくると映えるんですが、方角的には無理だわな…。