へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

三連休の謎の旅、その2:絶滅危惧種?の夜行列車「サンライズ出雲」で東京へ。

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来たばっかりですが東へ戻ります。

 

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出雲市駅では、ここでも1時間ほどの接続待ちが発生。

 

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駅から徒歩10分ほどのところにある「スーパーセンターPLANT」で今宵の食料の買い出しをしました。こちら、本拠は福井県ですが北は福島県、西は島根県まで進出している様子。「スーパーセンター」を名乗るだけあって猛烈に広いお店で、お弁当や総菜系が割と充実しているのが有り難いところ。ハンバーガーショップもあって評判いいらしいですが、このときは営業してませんでした。

 

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では、再度列車に乗ります。

 

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これから乗車するのは特急「サンライズ出雲」、今や併結される「サンライズ瀬戸」とともに日本で唯一、定期運行される夜行列車となってしまいました。

 

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今回予約したのはB寝台個室「シングルツイン」、基本は一人用なんですが上段にもベッドがあって追加料金を払えば二人でも使える、というタイプの部屋です。長いこと「サンライズ」は寝台についてはネットでの予約ができなかったのですが、昨年の4月からJR西日本のネット予約「e5489」で取り扱うようになりました。ただ、これがなかなか微妙で、1名用の個室については一般的な「シングル」とそれより安い「ソロ」、そしてこの「シングルツイン」を選ぶことができず、全部「B個室」として表示されてしまいます。どれが出てくるかは空き次第のよう…ってガチャかよ。で、今回はこの「シングルツイン」を引き当てた、というわけです。まぁ「シングル」には何度か乗ったことあるから別にいいか。

 

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上段のベッドですが、なかなか「普通」というか、ちゃんとしてます。寝るには何の問題もない感じです。ただ、部屋は1名分ベースの広さなので、ホントに二人で使うと気持ち的には狭い印象を持つだろうなぁ。

 

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なお上段ベッドは折りたたむことが出来るので、一人で使うときにはこうやって広く使うことが可能。

 

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下段ですが、既にセットされたシーツを剥がすとこんな感じ。

 

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ベッドの中央部分は取り外し可能で、壁に立てかけると座席っぽく使えたりします。「サンライズ瀬戸」だと乗車しても殆ど寝るだけの時間帯なんですが、「サンライズ瀬戸」は比較的「起きてる時間」もそれなりに長いスケジュールでの運行。「ソロ」や「シングル」だと基本的に室内はベッドだけなので、起きてるときの居場所がないんですよね…。そういう意味では、こちらのほうが居心地はいいかもしれません。

 

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こうしてみると、いかにも「初めから座席ですよ?」と言いたげな佇まいになってくれますし、座り心地も普通に「座席」です。比較的大きな折りたたみ式テーブルも。

 

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なお、こちらの「アタマ側」にコントロールパネルがあり、室内灯スイッチや時計などが設置されています。上段ベッド側にも大きな窓がありますが、この窓のブラインドはこの近くにあるスイッチで電動で動かせます。

 

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二人でも利用できるので、備え付けのプラカップも2つ。

 

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足もと側。荷物棚みたいなのは上段ベッドへのステップです。ハンガーも2個ありました。

 

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室内にはコンセントが1箇所ありますが、このステップの1段目の奥という、なかなかトリッキーな場所に設置されているのでご注意を。

 

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発車して落ち着いたところで晩ご飯。買い出しの成果品です。

 

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ちょっと車内をうろついてみます。こちらはこの列車で一番安い「ノビノビ座席」、特急の指定席扱いの料金で乗車できます。

 

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安い料金ですがちゃんと横になって休めるので、以前はココから予約が埋まるほどの人気だったのですが、最近は空席が目立つ感じ。この日もガラガラでした。やっぱりこのコロナ禍では、他人との距離が近いごろ寝は敬遠されるんでしょう。

 

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これがこの列車で一番座席?数が多いB個室「シングル」です。広さ的には一人で一晩過ごすには充分ですが、このベッドはこのままなので、起きているときはベッドをお座敷がわりにするか、ベッドの端に腰掛けるか、ということになります。

 

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この「サンライズ」にはシャワー室があります。A寝台個室を利用するとタダでシャワーが使え、シャワー室もA寝台客船用のブースが用意されています。それ以外の乗客は1箇所のシャワー室を共同で使いますが、まずはココで利用券「シャワーカード」を購入する必要があります。1回330円です。

 

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シャワーカードには特に利用時間の指定などはなく、適宜空いてるときに使う、という形になります。当然誰か先客がいれば使い終わるまで待つ必要がありますが、すぐ近くにオープンスペースのロビー室があるので、ここで待機ってのもアリ。

 

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あ、前の方が出たようです。では潜入。

 

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室内に入ると脱衣場があります。

 

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ここにシャワーカードを挿入するスロットがあり、1回6分までシャワーが使えるようになります。「たった6分?」と言っちゃいそうですが、「6分」というのは「シャワーからお湯が出る時間」。途中でシャワーを止めると利用時間のカウントが止まります。なので、アタマ洗ってカラダ洗って…でも充分間に合うかと。ここにはドライヤーも設置され、シェーバー利用想定のコンセントも1箇所あります。

 

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こちらがシャワー室。温度調整のハンドルの上にはシャワーを出すボタンと留めるボタンがあり、その上にはシャワーの残り時間を表示するカウンターも設置されているので、利用時間を焦ることもないかと思います。こちらにはリンスインシャンプーとボディソープの備え付けがあります。ただしタオルはありませんので持参が必要です。確かタオルの車内での販売はなかった筈なので、利用予定なら乗車前までにご用意を。出雲市駅にはA寝台に備え付けてあるアメニティキットと同じものが売られていて、そちらにはタオルがセットされています。

 

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伯備線沿線はかなりの大雪になっており、岡山駅には30分ほど遅れての到着となりました。ここで高松から来た「サンライズ瀬戸」と併結し、東京を目指します。

 

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今日はもうこの辺で、歯でも磨いて寝ることにしましょう。

 

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いつの間にか遅れを取り戻して、東京駅には定刻に到着、でした。この285系、見た目も内装も綺麗に保たれていて最近の車両っぽく感じてしまいますが、運用開始は1998年と、既に20年以上も経過してるんですねぇ。車両の老朽化という話も聞こえてこないですし、利用率もそこそこあるようで廃止という話も出てないようには思われますが、いつまで運転されるんだろ…。