へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

陸海空乗るだけサマー、その4:「福岡ハンバーグ」の謎を探れ&お家に帰るのに鈍行に乗るだけサマー。

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青春18きっぷ」で名古屋に帰ります。

 

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天草エアラインに散々乗った後は福岡でもう一泊です。夕食は以前から一度行ってみたかった「極味や」。ハンバーグのお店ですが、新型コロナ蔓延前は「ハンバーグの本場”福岡”の超有名店」として韓国人観光客に大人気だったとか。

 

そう、韓国では「ハンバーグといえば福岡」ということになってるんだそうですよ。

 

www.nishinippon.co.jp

 

どうも、この「極味や」でハンバーグを食べた韓国人がこれを真似て「福岡ハンバーグ」というお店を韓国で展開して大繁盛。その相乗効果で「ハンバーグは福岡名物」という認識が広がり、元になったこの店も「本場」として観光客が押し寄せた…というようなハナシらしいです。「真似したのか!」って気もしなくはありませんが、考えてみたら地方で浸透したB級グルメって大抵「何処かのお店が始めたメニューが人気になったので周囲のお店も真似して出したら一般化した」みたいなのが多いし、今回も「真似したお店」のおかげで本場の人気が高まるというプラスのサイクルになっているので、悪いハナシじゃないような気がします。いずれにせよ、「福岡」の名前を韓国にとどろかせるきっかけとなったお店、お味はどんなもんじゃい、と思った次第。

 

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こちらのお店、当然ながらハンバーグがメイン。お値段もそれほど高くはありません。

 

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こちらはコロナ前には8割以上のお客さんが韓国人観光客だったそうですが、インバウンドが消滅した今でも地元のお客さんで大盛況。行列というほどではないですが入店まで10分ほど待ちましたし、食事している間も入店待ちのお客さんが途切れることはありませんでした。テーブルには排煙ダクトが置かれ、換気はバッチリ。

 

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ここは博多店限定という「炭火焼ハンバーグ」の150gにセットを付けました。セットはご飯に味噌汁にサラダと食後のソフトクリームが含まれ、どれもお替わり自由と食いしん坊も満足といった感じです。

 

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そしてハンバーグの登場。ソースは8種類から選べますが、恐らく推しと思われる「極味やの甘ダレ」にしてみました。このハンバーグ、ほぼ「レア」で出てくるので、ハンバーグを少しづつ千切って、鉄板に置かれたペレットで好みの焼き加減まで火を通して食べるんです。テーブルに排煙ダクトが設置されているのも、ペレットで焼くときに煙が出るから。

 

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食べ方はちゃんとテーブルにも説明が置かれているのでご安心を。

 

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「レアで出てきます」ってどのくらいレアかというと、もう殆ど「生」です。そもそもコレって「ハンバーグ」なの?という疑問が沸かなくもありませんが、スパイスの配合などが絶妙で「タダの挽肉の塊」ではなく、味は確かにハンバーグ。いろんな焼き加減を試せるって面では、こういう食べ方もアリっていえばアリです。ただ、何故コレが韓国人にそこまで刺さったのかは謎かなぁ…。旨いのは確かだけど味だけってわけでもなさそうだし、「焼ながら食べる」のがよかったのかしら。

 

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食事が終わるとセットに含まれるソフトクリームが出てきました。これも「おまけ」的な存在のくせにちゃんと旨いのよ。おかわりしちゃいました。

 

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一晩明けてホテルをチェックアウト。アパホテルは追加支払いなどがなければココにカードキーを返却するだけで手続き完了です。

 

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ちなみにチェックインも機械でできます。アパホテルのアプリを使っていると、専用のチェックイン機にQRコードをかざすだけでカードキーが発行されるので、今回ここでの2晩の滞在では一切ホテルスタッフと口をきかずに終わってしまったほど。

 

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ホテルから博多駅までは徒歩5分ほど。

 

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博多駅、ここから「青春18きっぷ」で名古屋まで帰ります。

 

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最初は小倉行きの快速列車から。

 

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やってきたのは817系電車ですが…。

 

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快速列車なのにオールロングシートの車両なのでちょっと残念。JR九州って博多周辺はクロスシート車が結構多く走ってる筈なんだけど。

 

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小倉では関門トンネルを抜ける下関行きに乗り継ぎます。

 

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使用されているのは国鉄時代から残る415系。既にこの形式が活躍するのはJR九州だけになってしまいました。この古い車両が今でも現役なのは、本州と九州と電化方式が違うから。本州側は直流電化、九州側は交流電化で、その境目が関門トンネルにあるため、「直流でも交流でも走れる電車」は必要なのです。ただ、そういう車両は当然ながら高コストになるので、未だ新型車に取り替えられずにいるわけです。ただ相当に経年劣化しているはずで、今後どうするのかしら。

 

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下関までは2駅で15分程で到着。

 

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下関では岩国行き各駅停車に乗車しました。

 

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山陽線の山口エリアは今でも国鉄時代の車両が現役で走り回っているところ。これから乗るのも115系3000番台、115系のなかでは比較的新しいグループですがそれでも製造は1980年代前半です。

 

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車内は転換クロスシートが並びます。元々は広島地区でのサービス改善を目指して投入されたことから、ちょっと豪華な設備になったそうです。

 

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途中の徳山駅では30分近い停車時間があったので、改札を出て駅周辺を散歩してみます。駅舎には周南市の図書館が併設。お洒落な雰囲気でしたが、やっぱり「TSUTAYA」のCCCが手がけてるらしいです。1階にはスタバがあり、ちょうど販売中のご当地メニューでも買ってみようと思ったのですが凄い行列だったので断念。

 

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徳山から先は瀬戸内海に沿って走る区間が増えてくるので、車窓風景も海が多くなってきます。

 

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岩国で白市行きに接続。

 

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広島地区は暫く前までは国鉄時代の車両の天国みたいなところで「国鐵廣島」なんて言われていたほどでしたが、今ではすっかり新型車に置き換わってしまいました。これも新型の227系です。

 

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午後1時過ぎの広島で下車、ちょっとお昼ご飯でも。

 

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駅構内で良さそうなとこないかな…とネットなど調べてみると、この「ビールスタンド重富」ってのがよく出てきます。昼間から呑みかぁ、と思いつつ、ちょっと試してみることに。

 

sake.jp

 

こちらのお店、ビールの注ぎ方で味わいが変わる、ってのがウリのようです。

 

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一杯目にお勧めという「一度注ぎ」を頂きました。確かにすーっと入ってくる爽やかな感じ。時間がなくて2杯目を頼めず、違いを試せなかったのが残念です。

 

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ビールが旨いとやっぱり何かつまみが欲しくなります。すぐ近くのお店から唐揚げを頂いてきました。

 

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では引き続き東へ。広島始発の糸崎行きに乗り込みました。

 

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これも新型車、227系。

 

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終点の糸崎に到着しましたが、次の列車まで待ち時間が30分ほど空いてしまいました。今年3月のダイヤ改正で糸崎~三原間の運転本数が減ってしまったのか、ここでの乗り継ぎが凄く悪くなってるみたいなんですよね…。駅の周囲は住宅街で、駅前にセブンイレブンがある程度。

 

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ここからは糸崎始発の姫路行きに乗車です。コレに乗ると、広島県から愛知県まで普通列車だけで行くのに2回乗り換えるだけで着いちゃう貴重な存在。車両は昔ながらの3扉の115系、座席は転換クロスシートに更新されてますが、車内の雰囲気は国鉄時代の香りを残しています。

 

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10分ほどの接続で長浜行きの新快速に。姫路駅で夕食として駅弁「あなごめし」を購入しました。姫路駅の在来線改札内には元キオスクのセブンイレブンがありますが、そちらでは駅弁の取り扱いはなく「普通のセブンイレブン」の品揃えのみ。もしかして、と思い新幹線乗り換え改札の方に行ってみたら駅弁売り場がありました。

 

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せっかく旅先なんだから、できれば「その土地ならでは」のものが食べたいよねぇ。

 

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ちょうど夕刻、明石海峡大橋も車窓から眺めることができました。この後、米原で快速に乗り換え、無事名古屋に帰還。