へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「ひこぼしライン」とヘンな旅、その2:「シンプルフェリー」で東京まで。

のんびり船旅を楽しみました…かな?

 

小倉駅から門司まで電車に乗ります。

 

門司駅の改札前にはお迎えが待っていました。これから乗るのは東京までの「オーシャン東九フェリー」。新門司港からの出港ですが、公共交通の便は全くなく、同様に新門司港を使う阪九フェリー名門大洋フェリー、東京九州フェリーのような無料送迎もありません。そのかわり門司駅からの乗り合いタクシーが用意されています。

 

時間になるとタクシーまで案内されましたが、2台待機していました。本日の徒歩乗船客は5人なのでちょうど乗れる数。恐らく、予約上でクルマなしで乗船予定の旅客数に合わせて準備してるんでしょう。なんせコレくらいしか足がないわけだし。

 

駅からフェリーターミナルまでは約20分、440円の運賃がかかります。

 

ターミナル1階で乗船手続き。

 

3階の待合室で暫し待機していると、出港30分前に案内がはじまりました。

 

オーシャン東九フェリーは4隻で運航されていますが、今日乗り込むのは「フェリーびざん」。同型船4隻のウチの1番船として2016年に就役しました。もともと貨物輸送の需要も強いため、実は全長190mのかなり大きな船です。

 

オーシャン東九フェリーには3年ほど前に徳島から東京まで乗船してますが、船内の様子はその頃と大きく変わった様子はありません。

 

slips.hatenablog.com

 

タダ、今回はちょっと奮発して個室を確保しました。オーシャン東九フェリーの場合、個室はルームチャージ制で1名で使っても3名で乗っても部屋代は同じなので割高になっちゃうのね…。ここに3名入るとかなり窮屈でしょうが、一人ならのんびり使えていい感じの広さ。

 

壁際には折りたたみ式の2段ベッド。3名で使うときには床面に布団を敷くようです。

 

ベッドを引き出したところ。ベッドメイクは自分でやります。

 

入口側には寝具の用意された棚とクローゼット。冷蔵庫もあります。なお室内の備品としては寝具のみでタオル類やスリッパ、歯磨き等のアメニティ系などは一切ありません。

 

テレビもあります。ビデオ放送などはなく基本的にテレビ放送のみで、BSは意外と観れますが地上波は所々電波が届くくらい、でした。チャンネルサーチの操作方法案内も用意されていたので、自分で電波を探して視聴してね、というスタンスのようです。

 

夜7時、新門司港を出港。

 

夕食はフリースペース「オーシャンプラザ」で。自由に使える電子レンジや紙皿に紙コップ、調味料類などが用意されています。このフェリー、レストランなどの設備がないかわりに自販機での食品販売が充実しているのが特徴。流石に三食レンジでチン!では飽きちゃうので持ち込む人も多そうですが、そういう人にも配慮してるのかも。

 

夕食は小倉の旦過市場仕入れたブツで。

 

ついでに小倉の有名サンドイッチ店「OCM」でテイクアウトしたフルーツサンドをデザートに頂きました。

 

翌日はお天気はイマイチ。キャビン最前部のフォワードロビーに陣取って朝ご飯としました。

 

これまた小倉名物、シロヤのサニーパンですよ。

 

間もなく途中寄港地。

 

徳島港に朝9時半に入港しました。

 

徳島では2時間ほど停泊しますが、通し旅客は下船できず船内で待機となります。和歌山港からきた南海フェリーが横を通り過ぎていきました。

 

徳島から乗船する旅客は意外と多そう。乗用車やバイクが待機列を作ってました。そういえば今日、この船の個室って予約で全部埋まってるんだよね。

 

11時半に出港、東京を目指します。

 

暫くすると僚船とスライド。恐らく以前乗った「フェリーどうご」だな。

 

昼食は軽めに。これまた小倉で乗船前に入手した長崎ちゃんぽんのカップ麺と鶏飯のおにぎりです。小倉駅は地下にマックスバリュがあるのですが、駅前のセントシティ地下にもルミエールというディスカウントスーパーができていて、買い出しには凄く便利になってます。

 

お昼過ぎ頃からは太平洋の外洋に出た上にお天気がイマイチなのもあって、かなり揺れるようになってきました。個室でゴロゴロした利してダラダラ過ごしましたが、長距離フェリーのこの「何もできないのでダラダラする」感、なんか好きです。

 

夕方になると海が穏やかになって揺れもそれほど目立たなくなりました。西日本限定となったカールをつまみにまずは一杯。

 

このフェリーで酒類が買えるのはこの自販機1台のみ。アサヒ系の商品しか取り扱っていません。まぁこれでも充分ですが、個室に冷蔵庫があったから買い込んで乗ってもよかったかも。

 

自販機の商品ラインナップが豊富なのは以前と変わりませんが、テレビで取り上げられて話題になったのに気をよくしたのか、なんか派手な装飾で飾られていました。「フェリー飯」とか言い出してるんだ…。

 

まぁそんなフェリー飯からオムライスを選んでみます。結構ボリュームがあって、コレ一品でもソレなりに満足でした。

 

小倉のシロヤではこれまた看板商品のオムレットも買い込んでました。少しづつコーヒーと頂きながら本を読んでゴロゴロしたりと、船上2泊目の夜を過ごします。

 

3日目は朝5時に起床、6時の入港に備え下船の準備をします。

 

東京ゲートブリッジを通過。

 

朝6時、定刻に東京港フェリーターミナルに到着しました。

 

到着すると程なく徒歩客の下船が始まります。乗船券は下船時に回収されました。

 

現在のターミナルビルは1997年に竣工したものだそうですが、かなり立派なつくり。

 

でも現在、このターミナルを利用するのはオーシャン東九フェリー1社のみ。かなり広い受付カウンターエリアの大半は使われていません。昔は苫小牧へ行くフェリーも東京港から出港していましたが、房総半島をぐるっと回る効率の悪さから大洗港に移転。ほかにも釧路とか高知とかに行く航路もあったんだけどね、昔は。

 

エントランス付近。ちょっと変わった構造で、屋根のある通路側は一般車の乗降レーンです。

 

バス乗り場はこちら。東京駅までフェリーに接続する形でJRバス関東の路線があります。10名ほどが乗り込みました…ってそんなに徒歩客いたんだ!

 

東京駅までは40分ほどで到着しました。