へんな旅ばかりしています。

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海外旅行再開!3年ぶりのタイへ。その4:大事なことなので先に書くよ、帰国編。

このご時世、「で、どうやって海外から帰国したの?」ってのは結構な関心事だと思うので、バンコク滞在の話よりも先にこっちにします。

 

 

 

www.medconsultasia.com

 

2022年5月現在、日本への入国については「現地出国前72時間以内の検査証明書」が必要になります。検査方法や検体採取方法などが細かく決められており、これが少しでも違うと無効の判断をされることもあるという噂。また原則として政府指定の所定のフォーマットを使うことが推奨されています。そのため、日本への渡航手続きにある程度慣れている検査機関の方が安心。いろいろネットなどを漁っていたら、この「MedConsult Clinic」が検査費用+証明書発行で1500バーツと比較的安く、日本政府指定のフォーマットでも対応可能との情報を得ました。そこで帰国前日の朝に検査に行った次第。

 

このクリニック、トンローになりますがBTSトンロー駅からは2kmほど離れています。そこで途中まで赤いトンローバスに乗車することに。

 

グランデセンターポイントの先くらいで降りて路地を進みます。

 

このあたりは日本人街のようで、バリバリ駐在員向けっぽいお店も数多く見受けられます。

 

こんな謎の看板も。JR東海…じゃないよね? 結局、コレが何なのかは謎のままでした。空きテナントになっているところもあったので、そういうお店の看板だけが残っているのかもしれません。

 

突き当たりに大きな病院があるので、ここを右折。

 

で、この角を左折。

 

すると「RQ」の看板を掲げたビルが見えてきます。

 

中の階段を3階へ。

 

これで「MedConsult Clinic」に到着です。予約ナシでも大丈夫そうでしたが、このときは前日夜にウェブから一応予約をしておきました。まずは予約確認して代金支払い、クレジットカード利用可でした。あとは鼻と口に綿棒を突っ込まれて検査医終了、です。日本人の間では有名らしく、それらしき人も多数見かけました。朝10時までに検査すると当日夜までには結果がメールで送られてくることになっていますが、自分の場合には午後4時には陰性証明書が添付されたメールが届きました。なお、日本入国用の陰性証明書は検査時に検査方法や病院名や署名などが入ったフォームを渡されます。名前などの情報は自分で記入、検査結果も添付の証明書の結果をもとに自分で記入するようになっていました。

 

www.mhlw.go.jp

 

また今回は「ファストトラック」を使っています。まずは「MySOS」というアプリをスマホにインストール。最初に問診票と誓約書を記入して送信。問診票は過去2週間の健康状態について申告するものなんですが、「いつ」記入するかの指定は特になさそう。実は日本出国前に手続きを済ませてしまおうと記入しちゃったんですが…。これはプロセスの最後に「日本帰国直近の状態を聞く」という順番にした方がいいような気がします。誓約書は要は「入国後は日本のルールに従います」という内容。その次に「ワクチン接種証明書」のアップロードとなるのですが、自分の場合は「2回接種の市発行ワクチンパスポート」+「3回目の接種記録書」の2つのデータを送信しました。1時間ほどで「承認」の回答が来ましたが、2回接種としてなのか3回接種として認めて貰ったのかがよくわかりません。「ワクチン接種証明書有効開始日」みたいな記述が3回目接種の日付だったので、おそらく3回でよかったんだと思うけど。

で、最後に陰性証明書の送信です。特にスキャンしたデータでなくてもスマホのカメラで撮影した画像でOKでした。1枚しかデータを登録できないので、先ほどの自筆部分の或る証明書だけを送信したんですが、これも1時間ほどで承認の回答。画面が緑色になりました。

 

帰国日は夜9時頃ホテルを出てスワンナプーム空港へ。Grabを利用したんですが、一番安い料金となる「Just Grab」にするとシェアライドの自家用車だけでなくタクシーも対象となり、都合のいいほうが来るシステムになっています。今回はタクシーが来ましたが、行先は説明しなくていいし料金もオンラインの支払いで完結してしまうので「行先の説明が面倒」「ぼられる」というような心配がありません。このときは約350バーツで移動できました。

 

夜は日本や韓国、欧州方面の便が結構あるのせいか、割と賑やかな感じ。

 

ターミナルビル内も旅行者の姿は多く、やはり人柳がかなり戻り始めているのは間違いない感じ。

 

チェックインカウンターは日本行きと韓国行きの専用レーンが用意されていましたが長蛇の列。スタアラゴールドのカウンターはないのか?と思って聞いたら最初に対応したスタッフは「ない」と。嘘でしょ? 結局プライオリティカウンターはあったんですが稼働しているのが数カ所しかなく、「日本・韓国行きのカウンターでスタッフに言え、そしたら優先してカウンターに案内する」ということになりました。

カウンターでのチェックインの際は陰性証明書を念入りにチェックされました。コレで引っかかるケースは結構ある、とか聞いたこともあるしなぁ。

 

チェックイン後は保安検査・出国審査を抜けてゲートエリアへ。このプロセスはコロナ前と特に変わったところはありません。

 

時間があるのでタイ航空のロイヤルオーキッドラウンジへ寄ってみます。

 

こちらにも多くのお客さんがいました。

 

食事などはいろいろと充実していますが、普通にビュッフェスタイルでの提供でした。

 

搭乗開始も近づいてきたのでゲートへ。免税店などもクローズしたっぽい区画は確かにあるものの、全般的には「元気に営業中」といったところですね。

 

コンコースを進み…。

 

名古屋行きTG644便のゲートに到着。ほどなく搭乗開始となりました。

 

日本到着便は検疫から旅客数制限の通達が出ているので、100名ちょっと程度しか乗せられない筈。そんなわけでまたガラガラって感じだったのですが、何故か自分の列の通路側に別のお客さんがアサインされてきました。え?なんで?他うーんと空いてるよ? ドアクローズ前にクルーにお願いして移動させて貰いました。

 

バンコクは帆の定刻で出発。

 

離陸してベルトサインが消えると、サンドイッチとペットボトルの水の配布。

 

到着2時間ほど前に朝食のホットミールがサーブされました。フルーツやヨーグルトなども乗り「平時」の機内食に近いのではないかと。

 

セントレアには定刻から30分ほど早着しました。

 

程なくボーディングブリッジが接続され、降機開始となりました。ちなみに機内で配られた書類は税関申告書のみ。そのほかに記入すべき書類などはありませんでした。

 

暫く進むと最初のチェックポイント。ファストトラック登録済みか否かでルートが分かれます。ファストトラック登録済みチェックが終わると次は検査へ。兼題となる唾液を入れる試験管を渡されて、2階フロアから3階フロアへ移動です。

3階では検体採取ですが、試験管に自分で指定量まで唾液を入れます。これが意外と「量」を要求されるので、なかなか規定に達しない感じ。謎にキレてるおじさんとかいました。

検体採取後は「MySOS」アプリインストール確認と待機日数の確認。で、最後にもう一回チェックポイントを通って、検査結果を待つ待機スペースへと案内されます。セントレアではセンターピア側の出発ゲートが転用されているので座るところは充分あり、充電用コンセントも自由に使える状態でした。待機スペースにはディスプレイが用意され、検査結果が出ると手元の番号がそこに表示されます。で、自分の番号が表示されたら最後のチェックポイントに進み、ここで最終確認ののち入国審査へ…となります。検査結果の待ち時間は1時間弱、といったところでした。ちなみにここまで提示したのは「MySOS」の画面のみで、各種書類の実物をチェックされることは1回もありませんでした。「ファストトラック」も導入当初は書類のダブルチェックなどもあって「意味ないじゃん」とか言われてましたが、相当アップデートされてきているようです。

 

入国審査はいつも通り。待機場所で「税関審査もアプリからできますよ」的な案内があって、そちらを使ってみたのですが、アプリからのオンライン申請の場合は税関のカウンターではなく自動キオスクみたいなところでの手続きになるんですね。あんまり手続き的には簡素化されてる感じはありませんでしたが、個人情報を一度登録すると次回からはそれを利用して申請がラクになる、というのがウリの様子。実力が判明するのは次の海外旅行かしら。

 

結局、セントレア到着から約2時間弱で空港発の電車に乗れてしまいました。以前は空港からの移動には公共交通は利用不可ですが、今では空港での検査が陰性であれば自宅などへの移動で24時間以内ならOKとなっています。またワクチン3回接種済みであれば自己隔離も不要となりました。このあたり「自分は隔離免除対象なの?」ってのが明確に示されず不安でしたが、「MySOS」経由の居場所確認や連絡なども一切なかったので、多分大丈夫だったんでしょう。

まぁ全般的には面倒な手続きは必要でしたが許容範囲かな、といった印象。ただ、帰国前の陰性証明取得の際に万が一「陽性」なんて結果を貰ったら…というのは不安要素です。当然ながら渡航先で治療を受け、治癒証明書か陰性証明書が取れるまで帰国できなくなっちゃうわけですから。タイの場合は治療費をカバーする保険加入を必須としているので治療費の面はダメージが少ないですが、「いやぁコッチでコロナ罹っちゃいまして…あと1週間ほどお休み延長します」とか会社に連絡する勇気のある猛者、なかなかいないよねぇ。帰国用の航空便の手配とかもあるし、なかなか「これで気軽に海外へ」ってわけにはいかないですな。帰国前の陰性証明取得が免除になったときが「本格的な海外旅行の再開」の時期、かもしれない。