へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

2022年お盆のヘンな旅、その2:もうすぐ再開、只見線代行バス最後の夏。

ホントに再開するのね。

 

今日は「青春18きっぷ」で移動です。

昨日来た道をそのまま引き返すのもつまらないので、新潟から越後線で吉田まで向かいます。

 

吉田で弥彦線に乗り換え。

 

東三条まで出て信越線に乗車です。

 

長岡に到着。ここで1時間ほど過ごします。

 

まずはお昼ご飯。「へぎそば」で有名な小嶋屋、長岡駅ビルに支店が出ています。

 

「へぎそば」とはこの地方独特の布海苔をつなぎに使った蕎麦です。ツルツルとした喉ごしは確かに他の蕎麦とはちょっと違いますね。

 

そのあとは駅前の「アオーレ長岡」を見学に来ました。ここは市役所やコンベンションセンターなどの複合施設なんですが、設計は隈研吾隈研吾の建築でよく見かける「木」の壁面が印象的ですが…。

 

この木材は建築の構造には何の関係もなく、単に外壁に貼り付けられているだけ。悪いいい方をしてしまえば「ハリボテ」です。

 

ただ外装や中央の広場に「雰囲気」を造る役割は立派に果たしているんですよね。利用者にとっては「木の温かみ」や「見た目の楽しさ」があれば、それが建物のどんな構造を成しているかなんて関係がないこと。こういう「割り切り」みたいな仕事ができるのが、隈研吾が行政のプロジェクトで評価されるポイントなのかもしれません。

 

長岡からは上越線で小出まで向かい、ここで只見線へ乗車します。只見線は車窓風景ではトップクラスと評価されるローカル線ですが、その赤字っぷりもJR東日本ではトップクラスと言われていたような路線。それが2011年の水害で只見から会津川口の間が不通となってしまいました。特に復旧への動きもなくこのまま廃止か…と思われたのですが、福島県が復旧費用の3分の2を負担して上下分離方式での運営で復旧を目指すことが決定。そして今年10月に運転再開されることになりました。現在不通となっている区間はバス代行ですが、その最後に乗っておこうと思ったわけです。

 

只見では駅前に代行のマイクロバスが待機しており、すぐの接続で発車。18きっぷシーズンということで利用者も多く、マイクロバスは補助席も活躍する混雑っぷりでした。

 

バスの車窓からは復旧工事をほぼ終えたらしい只見線の線路が所々姿を現します。

 

代行バスは途中駅も経由していくのですが、鉄道の駅前までは入らず国道沿いに停留所が設定されているところが多い様子。バスの乗客は殆どが全区間乗車の「18きっぱー」のようですが、途中で下車した人も数名。お迎えが来てたりしたので、帰省とかじゃないかなアレ。

 

会津川口でも鉄道との接続時間は僅か。

 

ホームで待機する会津若松行きに乗り込みました。10月からは全線直通の列車も1日3往復ほど復活するようなので、こんな乗り換えももうすぐ終了です。

 

改めて実感したのは、只見線ってそれなりのポテンシャルは確かにあるのかも、ってこと。車窓風景は山あり川ありで会津に近づくと田園風景…と意外と変化に富んでいます。ど田舎の路線ではあるけど、沿線にはそこそこ集落や「町」もある印象。観光とかでもいろいろ使えるんじゃないですかね。まぁ黒字が出せるようなレベルではなさそうだけど…。

 

会津若松では郡山行きの快速「あいづ」に接続。

 

会津若松駅の構内にも只見線の運行再開の大きな告知が出ていました。

 

郡山からは1区間だけ新幹線に乗車。ここで新白河まで行くと、そのあとは普通列車だけで東京まで今日中にたどり着けちゃうんです。

 

「やまびこ」の自由席に乗車。

 

乗車時間はわずか13分。最近はすっかりマイナーな存在となった気がするE2系でした。

 

新白河では40分ほどの待ち時間があり、ここで夕食を頂くことに。駅前のお店を探すことも考えましたが、新幹線改札前に立ち食いそばのお店があるじゃないですか。各停タイプの新幹線しかほぼ停まらない駅なのに、なんか設備が充実してます。お隣も割と立派な土産物店だったりしますし。

 

白河は「白河ラーメン」が有名なんだそう。醤油味のスープに縮れ麺が特徴だそうですが、コチラでもプッシュしていたので頂いてみました。シンプルで「これぞラーメン」みたいな感じはなかなか悪くありません。

 

駅構内のお店ながら、地元のグルメ誌に掲載されたこともあるようです。

 

ここからまた普通列車の旅の再開です。

 

東北本線普通列車は今は大半がここ新白河で乗り換えとなります。郡山方面から来た列車と黒磯行きの列車とは同じホームで乗り換えできるような構造になっていました。

 

黒磯ではまた宇都宮行きへの乗り換えが発生します。黒磯は東北本線の電化方式の切り替え駅として知られ、東北や北海道へ行くブルートレインなどはここで直流用から交流用の電気機関車への取り替えが発生していたこともありました。暫く前に黒磯駅自体を直流電化エリアにする工事があり、運行形態が大きく変更。製造コストの嵩む交直両用の電車の走行区間を黒磯~新白河間だけにしたため、乗り換えが多くなってしまっているんですね。

 

時間が合ったので黒磯駅前まで出てみたんですが、なかなか洒落た駅舎なので少し吃驚。イマドキっぽい佇まいの図書館もありました。

 

宇都宮行きは最近このエリアに導入されたE130系でした。

 

ここで郡山で調達したクリームボックスを。

 

食パンに独特の風味のクリームをたっぷり塗った、郡山のB級グルメです。最近は駅構内でも販売されるようになって入手しやすくなりました。

 

宇都宮で上野行きに乗り換え。あとは東京まで戻るのみです。