へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

突然ですが、修行することにしました。

今更ですが、修行をしてみることにしました。

 

あ、エアラインの上級会員を目指す、って「修行」ですけどね。

 

ANAについては業務で国内出張が猛烈に多かった時期があって、そのときにプライベートの旅行も追加して「スーパーフライヤーズカード」、よく「SFC」と呼ばれてるヤツですが、をゲットしました。もう10年以上前の話で、まだSFCの会員資格が「搭乗回数50回」でもOKだった時期です。同時期にJALも国内線で結構乗ったのですが「まぁ青か赤かどっちか持てればいいかぁ」と放置しちゃったんですよね。

 

なお、SFC資格があると「スターアライアンス」では「ゴールド会員」として扱って貰えるんですが、なかなか役に立ってくれました。ANA以外でも「スターアライアンス」加盟の航空会社であれば、エコノミークラスに乗ってもビジネスクラスのカウンターでチェックインできたり、空港のラウンジが使えたり、手荷物が優先的に出てきますが、お偉いさんとの出張なんかでは威力を発揮。こちらはエコノミークラスでもお偉いさんはビジネスクラス利用なんてのは良くあることだったので、「まだ荷物が出てこないんですぅ」とか待たせなくても済むとか。

 

最近はお偉いさんとの出張も減りましたし、プライベートもアライアンスよりは「お値段勝負」でチケット手配を考えることが多くなったので、SFCが火を噴くぜ!みたいなシチュエーションが減ったのも事実。でも、あればあったでありがたいモノ、

 

そんな中で、JALの方もやっぱり持っておいた方が良いのかなぁ、みたいなのは漠然と思ってました。JALの方は「JALグローバルクラブ」、俗に「JGC」と呼ばれてますね。こちらは今でも「搭乗回数50回」で資格クリアが可能。え?それってよく考えたら「毎月2回ペースでどっかに往復」で何とかなるんじゃないの? しかもJALは中部~羽田という路線に1日2便も飛んでて、運賃も安ければ片道7000円台からとお手頃。つまり極端な話、月2回ほど飛行機で東京へ行ったりすればいいワケですな。

 

ただし、JALの場合「ただ50回乗ればいい」とはいかず、「フライオンポイント」というのも一定数貯めないといけません。通常のマイルとは別に「会員資格」のメジャーとして与えられるポイントで、搭乗距離や運賃種別などで変わってきます。SFC資格を得るためには「フライオンポイント5万ポイント」か、「搭乗回数50回かつフライオンポイント1万5千ポイント」の達成が必要で、それぞれ稼いだポイントや回数の半分はJALグループ便でないとダメ。「50回」目指す場合の1万5千ポイントですが、中部~羽田の利用で片道分で貯まるフライオンポイントはミニマムで290ポイント。50回乗ると1万4千500ポイントでちょっと足りませんが、JALカードを持ってると5000ポイントが貰えるのでクリアできちゃうので問題なし。それに東京の往復だけじゃつまらないしね。

 

JALは中部からは国内線は札幌・成田・羽田に那覇しか飛んでないのですが、小牧からのフジドリームエアラインズとのコードシェア便もあり、これを含めると山形・新潟・出雲・高知・福岡・熊本もチョイスに入ってきます。羽田からどこかに乗り継いでもいいわけだし、色々行けそうです。

 

そんなわけで、修行旅もちょいちょい入れていきます。実は奈良ホテル宿泊の際も、中部~羽田~伊丹と2回稼いだり、東京からの帰りに1回乗ったりと既に3回分は飛んでるんだけど。

 

令和2年3発目、足湯列車「つどい」乗車。その2:超のんびりトレインでした、「つどい」。

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バスで近鉄湯の山温泉に戻り、いよいよ足湯列車「つどい」に乗車。名古屋からの往路にも乗ってみたかったのですが、この日は名古屋発は満席で確保できず、復路だけということになりました。人気あるってことなのかしら。

 

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列車は3両編成で、乗車は名古屋寄りの3号車の扉からのみとなっていました。菰野町の関係者の方々がスタッフとして乗務しており、乗車の際にパンフレットや記念品などが手渡されます。同時に足湯利用の希望も訊かれ、利用希望者には利用時間を記載した整理券も配布。

 

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車内は基本的に窓に面した2名がけシートが並ぶつくり。

 

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1号車の運転席のすぐ後ろには「お子様運転台」もあったりします。

 

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3号車の半分はキッズスペースになっていました。

 

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そして2号車が「足湯」スペースです。こちらにはサービスカウンターもあり、菰野町の名産品なども販売しています。

 

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15:38の定刻で湯の山温泉を出発、一路名古屋へ向かいます。早速、サービスカウンターで販売している、菰野の地酒飲み比べセットを購入して呑みモード突入。

 

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3種類で1000円ですが、お酒が注がれた「菰野萬古焼」のお猪口3つがお持ち帰りOKで含まれたお値段。

 

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車内では足湯利用時間の合わせて呼び出しのアナウンスがあります。指定された時間になったら2号車の足湯待合スペースへ案内され、足湯利用開始となる由。足湯の利用スロットは7回用意されていますが、1スロットで利用できるのは8名。この列車、定員が56名となっているのですが、この足湯の利用人数で決めてたのか!と納得。そういうわけで、この「つどい」に乗れば確実に「足湯」は体験できる、筈。

 

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で、こちらが足湯ユニットです! 1ユニットで4名が利用でき、これが2台、車内に設置されています。この列車は乗車券の他に520円の利用券が必要ですが、足湯の利用には更に足湯代100円がかかります。とはいえ、この足湯代には菰野町ご当地キャラ「こもしか」イラスト入りのタオルが付いてます。

 

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こちらの足湯は正真正銘の「温泉」が投入されています。菰野温泉から毎日汲んできてるんだとか。それが証拠に、壁面には温泉成分表が掲示されていました。足湯のある列車といえば山形新幹線の「とれいゆつばさ」が先行していますが、あちらは「温泉」ではなく「お湯」の足湯なので、「温泉の足湯」がある列車としちゃコチラが日本初なんじゃないでしょうか。「とれいゆつばさ」は「乗れば皆が足湯を使える」というわけでもないみたいだしね。

 

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足湯に入るとこんな感じ。足湯の利用時間は10分間です。ただ、この列車って定期列車の合間にダイヤを組んでいるという面もあるので、途中駅での対向列車待ち(近鉄湯の山線は単線です)などでの停車時間がかなり多くあります。後でスタッフの方に伺ったら、足湯体験の時間が充分取れるように名古屋~湯の山温泉間の所要時間をわざと長めにしているというのも理由らしい(この足湯列車、昨年の冬のシーズンから運転が始まりましたが、その際には所要時間が短くて足湯のオペレーションがタイヘンだったとか)。自分が使ったときも、足湯タイムの大半は駅で停まってたような…。まぁ別にそれでも「列車で足湯」体験には違いないからいいんだけど。

 

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近鉄名古屋駅には17:23に到着しました。往路は急行+各駅停車で同じ区間を1時間半ちょっとで移動したので、帰りは直通列車なのに関わらず余計に時間がかかってることになります。こんな列車なんだから、長く乗って楽しめた方がいいよね。

令和2年3発目、足湯列車「つどい」乗車。その1:御在所、もっと評価されていい。

御在所岳へ行ってきました。

 

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近鉄名古屋駅から急行で四日市まで。

 

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四日市駅近鉄湯の山線湯の山温泉行きに乗り換えます。

 

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名古屋から1時間強で湯の山温泉駅に到着しました。

 

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駅前にバス停があり、ここから御在所ロープウェイ乗り場までは約10分の道のりです。バスの本数はそれほど多くありませんが、一応電車との接続は考慮されているダイヤです。

 

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ロープウェイ乗り場に到着。非常にスムーズにここまで来れました。

 

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ロープウェイの乗車までは15分ほどの待ち時間がありました。御在所ロープウェイは多数のゴンドラが連なる「循環式」。かなり距離も長く規模も大きなロープウェイなのですが、ゴンドラは8人乗りと小さめな印象。

 

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麓の駅を出発したゴンドラはどんどん登っていきます。

 

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このロープウェイ、地面との高低差がかなり感じられます。ゴンドラが小さいことも体感的にそう感じさせる要因なのかもしれませんが「あ、コレ落ちたら死ぬよな」感が結構凄いような。

 

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途中の大きな白い鉄塔は高さ61メートルもある支柱。そりゃ高く感じるわけですよね…。景色も勿論楽しめるのですが、このスリルはちょっとしたアトラクションのレベルですよ。

 

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ロープウェイの乗車時間は約15分で山頂駅に到着です。近鉄名古屋駅を出てからここまできっかり2時間でした。

 

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ちょうど12時を過ぎた頃なので、まずはお昼ご飯。2018年のリニューアルの際にオープンした展望レストラン「ナチュール」に入ってみました。

 

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店内は大きな窓が印象的。祝日なのでまずまず混んでますが、食券の券売機が1台しかない為に行列が出来ているくらいで、席にはちょっと余裕がある感じでした。

 

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孫際の眺めの良いカウンター席を確保。御在所名物という「カレーうどん」を頂きます。麺は「伊勢うどん」と同じだそうで、確かに超やわらか。カレーはお子様も安心レベルの甘口ですが濃厚で、なかなか旨かったです。具として上に乗っている豚の角煮もトロトロで柔らかく、これも美味。お値段も950円なら妥当でしょう。

 

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腹ごしらえの後は山頂駅から外へ。こちらも雪不足には悩まされているようですが、それでもしっかりと「銀世界」になっています。

 

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御在所で見られる「樹氷」もちょっとだけありました。

 

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この広場からも伊勢湾から名古屋方面まで見渡せ、眺めは抜群です。

 

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少し降りていったところに「見晴台」という展望台があります。

 

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ここからはロープウェイの山頂駅もよく見えます。斜めの屋根の茶色い建物がさっき昼食を取ったレストランですね。あんなトコに建ってたら、そりゃ眺めはいいはずだわ。

 

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この先にも展望台があるそうなのですが…。雪道を慎重に下ってみます。

 

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しばらく進むと、何か見えてきました…。

 

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…って凄いなオイ。

 

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ここは「富士見岩」。運が良ければここから富士山も見えるから、と名付けられたそうです。今日は残念ながら富士山は見えませんでしたが、名古屋駅のツインタワーや伊勢湾の向こうのセントレア、もっと先には岐阜や長野方面の雪山まで見えました。結構デンジャラスな感じですが、確かにこの眺めは来る価値あり。

 

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山頂駅の3階には「ロープウェイ博物館」なるものがあります。

 

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御在所ロープウェイの紹介や、世界各地のロープウェイの玩具など、規模は小さいですが意外と見応えアリ。

 

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で、最も興味深かったのは、三重県にその昔存在していたという「日本最初のロープウェイ」のこと。尾鷲から熊野へ向かう道路のうち難所だった矢ノ川峠を「道路がダメなら空中があるじゃない」とばかりにロープウェイで越えるルートを作ったんだそうです。1927年に開業したのですが、その後に道路の整備が進むなどして10年ほどでしか使われなかったとか。当時の写真なども展示されているのですが、2人乗りの小さなゴンドラが連なっている姿はなかなか凄いものが…。

 

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山頂には2時間ほどの滞在。麓へ降ります。

 

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下りでは山側の方に陣取りましたが、こちらの風景もダイナミック。

 

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高さ61メートルという鉄塔も、こんな険しい斜面に建ってたのかぁ。

 

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せっかく湯の山温泉に来たので「温泉」にも入らないと。ロープウェイの麓駅の目の前にある「ホテル湯の元」で日帰り入浴してきました。

 

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こちらのホテルは名古屋まで見渡せる展望露天風呂がご自慢。ただ、露天風呂は「風呂だけ」で、洗い場などのある内湯は2階、露天風呂は5階とフロアも分かれているため、両方に入ろうと思ったら再度服を着て移動…とちょっと面倒なことになっちゃいます。

 

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ただし、この露天風呂は岩場の上のような場所にあって、確かに眺めはよかったです。

 

しかしまぁ、この湯の山温泉+御在所って「雪」&「温泉」&「眺望」に加えてスリリングなロープウェイと、観光要素が相当に「てんこ盛り」な場所じゃないですか。特に名古屋から2時間で雪遊びOKなガッツリの天然雪があるのって、もっと評価されて良いと思うんだけどな…。

令和2年2発目、「奈良ホテル」に泊まりにいく。

クラシックホテルの名門、奈良ホテルに泊まってきました。

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奈良ホテルの開業は1909年。昨年から今年にかけて「開業110周年」ということで記念企画を打ち出しているのですが、そのなかで「大感謝ありがとうセール」というのがありました。1泊のルームチャージが1万1千円から、という破格の宿泊料が設定されただけでなく、ディナービュッフェ20%オフ+朝食110円、次回使える宿泊料半額割引クーポンも付いちゃう大盤振る舞い。さすがに週末は1泊2万円が最低ラインでしたが、それでも普段の料金に比べればかなりのお買い得感。この機会に泊まってみることにしました。

 

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ホテルまでは近鉄奈良駅から歩ける程度の距離ですが、今回はホテルの無料シャトルバスを利用しました。バス乗り場がちょっと解りにくく、駅の西側のロータリーの先、「やすらぎの道」沿いにバス停があります。

 

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ホテルまでは10分弱。チェックインは丁寧かつスムースでプロフェッショナルな感じでした。夕食について訊かれたのでビュッフェ利用をお願いしたところ、夜7時の枠が満席で5時半からのみとなるとのこと。ちょっと早いですが昼食が軽めだったので別にいいや。

 

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今回は新館のスタンダードツインのお部屋です。1984年に追加されたセクションなので、内装は近代的。

 

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窓側にはイミテーションですが暖炉があります。「暖炉」はこのホテルにとってシンボル的な存在で、本館の当初からある部屋に設置されています。ただし、本館で暖炉が暖房器具として使われていたのは数年で、程なくして蒸気によるセントラルヒーティングに変更されました。本館は木造2階建て、「木造なのに暖炉ってヤバくね?」ってことでチェンジしたんだとか。

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備え付けの浴衣も「鹿」が書かれていたりして奈良っぽい。

 

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バスルーム。ごく標準的な感じですね。

 

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アメニティのパッケージには奈良ホテルのロゴが。

 

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バスマットもちょっといい感じ。

 

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部屋には創業が同じ1909年という牛乳石鹸とのコラボグッズが記念品として置かれていました。

 

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パッケージの反対側が牛でなく鹿!

 

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ちょっと部屋でのんびりしてたら夕食のお時間になりました。

 

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本来、奈良ホテルのメインダイニングは本館の「三笠」なのですが、耐震工事のため4月までクローズ中。そのかわり、こちらの宴会場「金剛」でビュッフェ形式での夕食提供を行っています。

 

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ビールを頼んだらロゴ入りのグラスで提供されたのは流石って感じですかね。お料理はどれも「丁寧に作られてる」印象で美味しく、ゆっくり楽しませていただきました。

 

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こちらの宴会場のエントランスには昔使われていたカトラリーが展示されています。このホテルが戦前「鉄道省」直営だった時代、Japanese Government Railwayの頭文字「JGR」が刻印されているのが分かります。

 

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食事の後は館内を探検。こちらは本館からメインダイニングや新館へ繋がる廊下、壁面には皇室の皆様のお写真が飾られています。こちらのホテル、皇族の方が奈良にお越しの際の宿泊先でもあります。

 

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エントランスロビー。

 

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フロントの向かいには暖炉と鳥居という不思議な組み合わせ。日本のシンボル的に「鳥居」と組み込んだようです。

 

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エントランスロビーから2階へ向かう大階段。非常に雰囲気ありますが、ファッションマガジンの撮影などでよく使われるというのも頷けます。

 

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2階のバルコニーからエントランスとフロントを見下ろしたところ。

 

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10%割引券も貰っていたのでバーにも行ってみます。

 

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この重厚なムードがたまりません。

 

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案内されたのはサンルーム側の席ですが、こちらも大きな窓が開放的でステキです。

 

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奈良ホテルのオリジナルというカクテル「マントルピース」をオーダー。ホテルのシンボルである「マントルピース=暖炉」をイメージし、ブランデーや赤ワインなどを使ったものだそうです。こちらのバー、カバーチャージも不要でカクテル類もそれほど高くないので結構お勧めです。こういうトコにしれっと入れるとオトナって感じがするよね。

 

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翌朝はちょっと早めに朝7時頃から朝食を戴きました。ホテルの名物という茶粥も。

 

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オムレツはシェフがその場で調理してくれるスタイルですが、これが絶妙の焼き加減で絶品でした。

 

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朝食を早めたのは、こちらのホテルでは毎朝8時40分頃からレクチャーがあるから。ホテルに関する説明やエピソード紹介、簡単な館内の案内などを1時間ほど行ってくれます。この部屋は宴会場「桐の間」で、当初は大型のシャンデリア2基しか照明がなく暗くて、おめでたい席には使いにくい部屋だったそうです。時折「うちの娘の不細工がバレないのでここがいい」なんてのもあったそうですが。今の陛下の幼少期、ここで卓球をしたりしたことも。皇族の方って卓球が上手で、ホテルスタッフで国体出場経験者でも真面目にやらないと負ける程だとか。

 

こちらのホテル、実は「国」のものだったって知ってました? もともとは日露戦争後の外国人訪問者の増加を受けて、関西鉄道奈良市都ホテル創始者とで企画していたホテルですが、国の方針で関西鉄道が国有化。鉄道運営を行っていた鉄道院が引き継ぐ形で建設が進められ、1909年に開業しました。当初は民間経営でしたが、数年で経営難により撤退、ホテル運営を鉄道院が引き継ぐことになりました。開業当初は50名ほどのスタッフがいたそうですが、宿泊客の数がスタッフの数を超えることは滅多になかったらしいです。要は「思ったよりインバウンドが来なかった」ってこと。

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ホテルの外観は和風の2階建て木造建築です。設計者は東京駅を手がけたことで有名な建築界の重鎮、辰野金吾。ただ、辰野金吾はイギリスに留学するなど西洋建築が得意分野で、こんなコテコテ日本建築に係わったというのにはちょっと違和感が。実は理由があって、この少し前に奈良公園に建てられた建築のせいらしんです。1895年に建てられた奈良国立博物館は完全な洋風建築だったのですが、地元では「奈良の景観にそぐわない」と大不評。まぁそりゃ、神社仏閣ばっかりの奈良、しかも明治維新直後で西洋の建築なんて見慣れてない人ばっかりという中で異国の建物がいきなり出てきたら違和感抱かない方がヘンですわ。そんなわけで、「できるだけ地元の方になじんで貰えるように」ということで、外から見たらお寺か何かにしか見えないようなデザインになったんだとか。

 

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次はホテルロビー「桜の間」に移り、続きおお話を伺います。国が迎賓館的に扱っていた面もあるため、ホテルが所蔵する絵画ってのも相当価値があるものばかりで、この部屋に飾られている4点を合わせただけで評価額1億円近いと聞いてびっくり。

 

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また、ユニークなエピソードを持つのがこのピアノ。第2次大戦での日本の敗戦後、このホテルは米軍に接収されリクリエーション施設として利用されることになります。それに備え、「米兵が何をするか分からないから」と女性スタッフは全員解雇。館内に飾られていた絵も「米軍が勝手に持ち出すかもしれないから」と奈良駅の倉庫に隠しました。で、このピアノも「米兵がコレを楽しそうに弾いてる姿を見るのがシャク」みたいな理由で隠されることになりました。米軍施設として使用されていた時代は現在のJTBが運営していたそうです。

で、米軍の接収が解除されると、このホテルは所有権が戦後誕生した「日本国有鉄道」、つまり国鉄のものになります。ただし、当時の国鉄は鉄道以外の事業には厳しい制限が課せられていたためホテル運営が出来ず、都ホテルが運営を担当することになりました。

営業再開に際して絵画は戻しましたが、隠したピアノについては所在不明になってしまいます。それが見つかるきっかけは、なんと梅田のヨドバシカメラ。あの場所には「大阪鉄道管理局」が建っていたのですが、JR西日本ヨドバシカメラに土地・建物を売却します。で、その旧建物の解体の際にこのピアノが発見され、ヨドバシカメラ側は「忘れ物ですよ」とばかりにこのピアノをJR西日本に返却しました。受け取ったJR西日本はこれを弁天町にあった交通科学博物館の倉庫に仕舞います。奈良ホテルのスタッフが地道な調査でこれを見つけるのですが、このピアノが奈良ホテルの所有という証拠がないので、なかなかJR西日本が手渡してくれない…という状況が続きました。それが奇跡的に「アインシュタインが来日して奈良ホテルに宿泊した際にこのピアノを弾いた写真」が遺されていることが判明し、2012年にやっと帰還することになったそうです。このホテルも国鉄分割民営化の際には国鉄からJR西日本に継承されてるんだから、そんなに固いこと言わずにピアノ渡せば良いような気がするけどな…。側面に鉄道院・鉄道省のシンボルである動輪マークが刻印されているなど、なかなか特徴的なピアノです。

ホテルに関するエピソードはまだまだあるようで「連泊しても翌日は違う話」とまで言ってました。まぁ110年もやってれば色々あるよね。

 

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本館の客室エリアにも行ってみました。

 

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新館も悪くないのですが、やっぱりこのホテルは本館に泊まったほうが雰囲気が楽しめますねぇ。次は本館に泊まるぞ。








 

 

 

「天空ノ鉄道物語」が思ったよりも良かったので紹介したい。

新年会で東京へ行ってきたのですが、その際に友人の誘いで六本木ヒルズで開催中の特別展「天空ノ鉄道物語」を見てきました。入場料が当日券2500円と、一昨年から昨年にかけて東京と大阪で開催された「フェルメール展」と同額という吃驚プライスなことでも話題でしたが、結果として「鉄道好きなら見ておいてソンはないよ」だったので紹介します。

 

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この特別展の会場は六本木ヒルズ森タワー52階。実はココ、「東京スカイビュー」という展望台で、この展望台に入るだけでも1800円かかります。特別展の一部は「東京スカイビュー」の入場料だけでも見ることができますが、「本丸」となる展示部分は特別展に入れる入場券が必要。でもその差額が700円ですので、考えようによっては「700円で見れる」と言えなくはないかもしれません。まぁこんな場所で開催するなよ、ってご意見もおありでしょうが…。なお「東京スカイビュー」は展望台としてもかなりナイス。周囲にあまり高いビルがないので眺望はいいし、東京タワーも東京スカイツリーも新宿の高層ビル群も見れますよ。

 

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まずは「内周」、特別展の入場券が必要なエリアから。入ると最初に目に入るのは「ダッチングマシン」です。本来は「Dating Machine」なので「デイティングマシン」と読むべき筈ですが、昔の人がローマ字読みしちゃった為に間違った呼び名定着した模様。「おっぺんほーせ」みたいなのがリアルに起きてた(^^;)。入場の際に硬券を模した記念品を渡されるのですが、コレで日付を刻印することができます。もう製造もされていない貴重なものだと思うのですが、こんなにカジュアルに触らせて良いのか。

 

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で、1964年の上野駅中央改札をイメージした改札が。電光掲示板とかが導入される前は改札口に看板下げてたんですよね。

 

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ブルートレインなど様々な列車のヘッドマーク

 

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JR7社協力ということで、貨物列車のトレインマークもあるのが凄い。

 

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東海道新幹線で当初使われていた列車案内板も。ドア横の列車表示、こんなボードを列車毎に貼り付けていた時代があったわけです。今では想像もつきませんが、東海道新幹線が開業したときには「ひかり」「こだま」がそれぞれ1時間に1本運転されていただけだったというね…。

 

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そして1987年、国鉄分割民営化により「国鉄」はJRになります。「国鉄」最後の日の記念列車に付けられたヘッドマークを展示。

 

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で、驚くべきコトに「JR」初日に各社が記念列車などに掲示したヘッドマークが7社分大集合していました。JR貨物も含め全社分が一堂に会したのは史上初じゃないでしょうか。

 

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ブルートレインなど、国鉄時代も含めた名列車?の紹介。

 

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ここでもヘッドマークなどを展示していました。

 

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ここで目を惹いたのは、実物大「トワイライトエクスプレス」車両のレプリカです。本来は糸魚川駅で展示される目的で製作されたのですが、その前にここで一足先にお披露目となりました。

 

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車内はA寝台「スイート」の一部と食堂車の内装を再現。糸魚川ではこの食堂車での食事提供も調整中だそうで、今年春からという展示開始がちょっと楽しみ。

 

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国鉄からJRにかけて始まったり無くなったりしたサービスなどの紹介コーナーに「周遊券」がありました。昔はこのワイド周遊券とか持って北海道ウロウロしたりしてたんだよねー。夜行列車の座席で2連泊しても平気だったあの頃って何だったんだろ。

 

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コチラではJR7社の駅長の制服を一同に展示。この並びはなかなか無いよね。特にJR貨物の制服とか普段見ないし。

 

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隣にはJR5社の「新幹線」の乗務員制服も。こちらは「JR貨物」と「JR四国」の分がないから5社なわけか。

 

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お次のコーナーには、1964年から現在までの時刻表の表紙がずらり。しかも「鉄道弘済会の時刻表」と「交通公社の時刻表」どっちも並んでる! 昔は鉄旅するなら「時刻表」は必携だったので購入する機会も多く、表紙もよく見ると「あ!これ買った!」みたいなのが結構あって面白いです。

 

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お次は外周部。ここからは「東京シティビュー」入場券だけでも見学可能。

 

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最初に目に飛び込んでくるのは大きな蒸気機関車。段ボールで作られた、日本で最初の蒸気機関車「1号機関車」です。

 

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ここでは日本国内で実際に運転されているSLを紹介しています。

 

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ま、ここからの眺めも目玉かもしれませんけどね。

 

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列車のドアを並べたインスタレーション。どこの会社の電車か3分の1くらいは解ったかも…。これ、ドアに触れると扉が開いて中が見えるようになっていて、お子様大はしゃぎでした。

 

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青函連絡船に関する展示。寝台に設置されていた飾り毛布の再現とか、なかなかツボついてますね。

 

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廃止となった鉄道路線に関しても紹介。中には1964年と今の時刻表鉄道路線図が比較できる展示もあるのですが、北海道や九州北部でごそっと線路が消えているのが可視化されてちょっと怖い。

 

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プラレールも紹介されていました。プラレールって意外とマニアックな車両を商品化してたりするので侮れないのよ。

 

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「アニメと鉄道」みたいなテーマのコーナーですが、「未来のミライ」に関する展示がメイン。コレに出てきた「未来の東京駅」、確かに評判だったもんね。

 

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最後は東京メトロのコーナー。「営団地下鉄」時代のサインってよく残ってたな。

 

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初期の自動改札も。

 

正直、ここまで充実してたのは想定外でした。それぞれのピースだけを取り出すと珍しモノが多いわけではないとは思うのですが、JR各社の「枠」を越えて集合してるってのはかなり価値があるのではないかと。このあたりは、運営にJRが絡んでいる東・東海・西の鉄道博物館ではなかなか実現できないことかもしれません。入場料は高いですが、これだけ集めたね、という点と「そもそも展望台でしょ」というのを考慮すれば、まぁ許せる範囲かと。

 

ただ、万人向けかといえば、ちょっと違うかも。鉄道好きは行くべきですが、そうでなければ鉄道好きの方と行くのがお勧めです。

令和2年1発目、日高線代行バスと「スーパービュー踊り子」。その7:「リゾート21」、その観光列車のご先祖様的なもの。 

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せっかく伊豆、下田まで来たんだから金目鯛食べたい!と「ごろさや」でランチ。

 

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せっかく来たんだし(そればっかりやないかい)、一番お高いクラスにあたる「刺身と金目煮定食」を奮発です。最初にお刺身が出てきましたが、確かにお値段だけのことはあります。

 

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で、金目鯛の煮付が登場。これがまぁ旨いのなんのって。ホロホロにとろける、程よく脂の乗った身が絶品でございます。茶碗蒸しもついて、これで2200円って正直、安いって言っていいかも。

 

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伊豆急下田駅に戻ります。

 

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名古屋までの戻りは、185系の「踊り子」乗車も考えていたのですが、185系はもう暫く生き残るみたいだし、東海道線で乗るチャンスも今後ありそう。そこで、伊豆急線・伊東線内でないと乗車機会のない「リゾート21」をチョイスしました。伊豆急下田発14:40発の普通列車熱海行きに充当されているので、そちらの改札列に並びます。あ、下田滞在時間が1時間くらいしか無いじゃん!

 

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手前がこれから乗る「普通列車」。隣の「特急」よりも特別感があるよ。

 

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今日は「黒船電車」。「リゾート21」は3編成ありますが、1編成は「ロイヤルエクスプレス」に改装されました。残りの2編成はそれぞれ「黒船電車」「金目電車」となっています。

 

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リゾート21」は最初の編成が1985年に登場。普通列車用なのに階段状にシートが並んだ展望席、海側に向いたソファシートを設置した左右非対称の構成など、かなりのインパクトがありました。確かに当時、「ジョイフルトレイン」と呼ばれる団体貸し切り向けの特別感のある列車が流行始めていたのですが、それと同じような車両を普通列車前提で製作したってのはかなり先進的。最近また「観光列車」ブームっぽくなってますが、実はコレって割と「ご先祖様」ポジションなんじゃないでしょうか。

 

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展望車はこんな感じで、運転席の後ろにシアター状に座席が並びます。

 

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他の車両は海側に大きな連続窓があり、山側と全く違うデザインです。海に向いて設置されている座席もあり、これが「料金不要の鈍行」と言われてもちょっと信じられないでしょ?

 

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展望席の最後列のシートをなんとか確保。でもこの位置でも眺めは充分楽しめます。

 

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途中でもう1編成の「金目電車」と行き違いました。

 

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熱海までは約一時間半、楽しい列車旅になりました。

 

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20分ほどの待ち合わせで、熱海停車の「ひかり」があったので、コイツでとっとと帰ります。

 

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新富士駅通過くらいのタイミングで、「ただいま右手に富士山が綺麗に見えております…」とのアナウンスが入りました。しかも英語でもアナウンスしてるぞ! 「ひかり」のせいか外国人も多く、皆さん一斉に富士山撮影大会となってました。こんな英語アナウンスって今まで入れてたっけJR東海

令和2年1発目、日高線代行バスと「スーパービュー踊り子」。その6:さよなら251系。 

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東京で一泊。東京駅へやって来ました。11時発の特急「スーパービュー踊り子5号」に乗車、伊豆急下田まで向かいます。

 

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10分ほど前に列車が入線してきました。この「スーパービュー踊り子」をメインに投入される251系です。

 

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インパクトのあるデザインの車両なので最近登場したように思ってしまいますが、デビューは1990年ともう30年も経過してたんですね。今年の春から伊豆方面への新しい観光特急「サフィール踊り子」が運転を開始する予定で、新型のE261系が製造されました。その新型車と入れ替わる形で「スーパービュー踊り子」の運転終了と251系の廃車が発表されたのです。251系には何回か乗ったことはあるのですが、どれも普通車のみ。この車両はグリーン車の評判がよく、引退前に乗って思うと思った次第。ラッキーなことに展望室の2列目の席も取れたしね。

 

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グリーン車は1号車・2号車で、乗車口は2号車のみ使われます。この乗車位置案内板もあと2ヶ月ちょっとでお役御免。

 

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これが251系、スーパービュー踊り子グリーン車のシートです。実はデビュー時はもうちょっとショボく、展望室内に3列並んでいた上にリクライニングも不可だったそうですが、その後リニューアルで2列になったため、足下はかなり広々。座り心地も深く倒れるリクライニングシートで、かなり良好です。

 

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シートが立派なぶん、2列目からの前面展望がどんなものか若干不安だったのですが、ご覧の通りココからでも充分にパノラマが楽しめる感じです。運転室と客室を仕切るガラス壁の下の方が磨りガラスになっているので、逆に2列目の高さの方が眺めがいいかもしれません。

 

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定刻11時に東京駅を発車、東海道線を熱海目指して快走していきます。普段、この路線を前面展望で突き進むってのはまず無いので、かなり新鮮な感じです。

 

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横浜を発車後、アテンダントがドリンクサービスに廻ってきました。コーヒーやオレンジジュースなどのソフトドリンクの無料サービスがあるんですよ。おしぼりも包装には「スーパービュー踊り子」のマークが入る専用のもの。

 

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ちょっと車内を検分。グリーン車は2階建て構造ですが、1号車の1階席はグリーン車旅客専用のラウンジスペースになっています。

 

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一角にはカウンターが設置されて売店となっています。その昔はここで、ちゃんとした陶器に盛り付けられたカレーなどの軽食や、トッピングで飾られたアイスクリーム、グラスで供されるアルコールなども販売されていたんだとか。

 

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ラウンジにはテレビもあるけど…ブラウン管かな?「調整中」のシールが貼られて使われていません。

 

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グリーン車の2階席部分。シートが大柄なことも相まって天井が凄く低く感じますが、これはこれでプライベート感があって悪くないかも。

 

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2号車には大きなカウンターが設置されています。おそらく昔は売店だったんでしょうね。

 

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2号車の1階部分はグリーン車の個室が設置されています。

 

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小田原を過ぎると、列車の左側には海が見えてきます。なかなかの絶景じゃないですか。

 

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熱海を出ると伊東線、そして伊豆急行線へ入線。線路も単線になります。

 

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伊豆高原駅では隣に「ロイヤルエクスプレス」がいました。一度乗ってみたいけど、結構お高いんだよね…。この夏は北海道へ送り込まれ、観光列車として道内を巡る予定です。

 

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片瀬白田駅から伊豆稲取駅までの区間は、伊豆急で最も海の眺めが素晴らしいところ。最前列から見るとやっぱり凄いですね。ただ、伊豆急行は開業が1961年と比較的新しく、山がちな地形に線路を敷いたこともあって、トンネル区間が割と多め。せっかくの前面展望も宝の持ち腐れ感がなくもないです。かえって東京~熱海とかのほうが普段見れない風景なので面白かった面もあるかも。

 

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185系の特急「踊り子」とすれ違い。この185系も古く、なんせ「国鉄」時代の1981年の登場です。こちらもこの春から、暫く前まで中央線の特急「あずさ」などに使われていたE257系への取り替えが始まります。ただ、いきなり全ての「踊り子」がE257系に置き換わるわけではなく、185系も暫く生き残りそうです。

 

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東京駅から約2時間半、終点の伊豆急下田駅に到着しました。

 

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ちょっと隠れ家っぽいこの雰囲気、なかなかいいな。

 

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もう引退なんて勿体ない…という気がしていたのですが、よく見るとかなり老朽化が進んでいるのが解ります。車内もテープなどで補修している部分があったりしたし、外装も塗装が痛んでいるようなところもありました。新しい「サフィール踊り子」も楽しみではありますが、「全部グリーン車」と敷居が高めで、普通車もある「スーパービュー踊り子」みたいな気軽に乗れる観光列車がなくなるのは寂しい気がするなぁ。

 

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