へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和2年1発目、日高線代行バスと「スーパービュー踊り子」。その5:JAL新型機「A350-900」搭乗。 

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苫小牧駅です。駅前には閉鎖されたビルが建っていたりと、かなり寂れた印象。

 

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駅前では何やらイルミらしきものが。

 

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「とまこまいイルミネーション」として2月中旬までやっているそうです。アーチの中に入れるようになっていて「映え」そうな感じ。

 

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次の電車までの待ち時間は約1時間、ちょっと早いですがここで夕食。駅から歩いて5分ほどのところにあった「ヴァンカム」というお店にしました。一応「イタリアンレストラン」のようで、看板にはそう書かれていました。パスタなどが中心ですが、自家製のケーキも評判だそうで、地元の人気店といったところのようです。実際、後からどんどんお客さんがやってきて、待っている人たちも出るくらいでした。

 

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メニューは結構いろいろあり、セットメニューもいくつか用意されています。美味しいらしいケーキも試してみたいと、ハーフサイズのパスタ・ドリア等にケーキ、ドリンクがついた「ヴァンカムセット」を選択。メインはチキンドリアです。ハーフサイズとなっていますが、女性なら充分「一食」にしてもいいくらいのボリュームはありました。

 

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ケーキはストロベリーチーズケーキ。店頭のショーケースから好きなモノを一つ選べます。メインもケーキも、ちょっと空洞化した感じの駅前にどんどんお客がやってくるだけあって、結構レベル高い感じです。

 

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では、先へ進みます。

 

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19:31苫小牧発の札幌行き普通列車711系の6両編成です。

 

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南千歳駅で乗り換え。

 

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新千歳空港行き「快速エアポート」に乗車します。

 

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ショッピングモールのような新千歳空港も、夜8時を過ぎると多くの店舗が店じまいを始めてしまいます。あまり寄り道せず、保安検査を通ってゲートへ向かいます。

 

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これから搭乗するのは、羽田行きJAL528便。

 

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この便には、JALが昨年導入したばかりのA350-900型機が投入されています。コレもマイルで取れました。「JALA350」としちゃ初体験なのですが、なんか最近A350には乗ったような気が…。納入機数も増えて日本路線へ投入する航空会社も多くなってきたので、あんまり「乗るのがレア」って感じでもなくなってきてるな。

 

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搭乗も順調に進んで、ほぼ定刻の出発でした。

 

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エンターテイメントシステムには機外カメラも。A350だと標準装備なのかな…。シートの全般的な印象は暫く前に乗った中国南方航空とほぼ同じ。でも電源コンセントが座席背面にあったりと、JALならではのカスタマイズが入っている部分も多いですね。

 

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特に変わったこともなく着陸態勢に入ります。翼の上に位置する座席ですが、ホントA350って静かな飛行機ですねぇ。この場所でもエンジンの音をそれほど五月蠅く感じないんだもの。

 

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定刻より10分ほど遅れて22:50頃、羽田空港に到着しました。

令和2年1発目、日高線代行バスと「スーパービュー踊り子」。その4:日高線代行バスに乗る。 

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昼食の後は様似駅に戻り、ここから日高本線代行バスに乗車します。12:45発の静内行き、JR北海道バスによる運行でした。運休区間は様似~鵡川ですが、代行バスの運行は様似~静内と静内~鵡川とに分割されています。

 

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バスの窓からは平行する線路が見える区間も多いです。

 

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バスは列車の「代行」ですので、基本的に鉄道の駅を経由して進んでいきます。多くの場合、鉄道の駅前にバス停があって、そこに停車していくようになっていました。こちらは日高幌別駅

 

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ただ、駅の位置の関係から全て「駅前」というわけでもありません。ここ浦河駅は国道から線路を挟んだ反対側に駅舎入り口があるので、国道沿いにバス停を設置。

 

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小さな無人駅とかだと、そもそも駅までの道が狭かったり。そんなわけで、ここ日高東別駅は少し離れた道路沿いにバス停を置いていました。

 

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静内川の橋を渡ると鉄道橋も併走していました。

 

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約2時間後の14:39に静内駅に到着です。

 

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静内駅はかなり立派な駅舎でした。

 

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列車は運休中ですが、切符の自動販売機も「みどりの窓口」も平常運転といった感じ。今にも改札が始まりそうな雰囲気です。

 

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でもホームの前には錆び付いたレール、なんですけどね。

 

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静内駅の中には「駅そば」もあります。バスの待合室・きっぷ売り場に、地場産品を中心に販売する売店もあって、なかなか施設が充実しています。

 

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ここで次のバスまで1時間半の待ち合わせがあるので、駅周辺を散策します。

ここは静内で一番の繁華街だったという「みゆき通り」。街並みをアメリカ風に揃え、平成元年に「北海道まちづくり100選」にも選ばれたそうですが、今ではシャッター街のようになってしまっています。この通りに「ピュアプラザ」という大きな建物があり、以前はショッピングセンターだったようですが、今は1階に軽自動車販売店が入居していてちょっと不思議な感じ。ちなみに、このモニュメントは「北海道まちづくり100選」に選ばれたことを記念して建てられたものとの説明板がありました。よく見たら「馬」モチーフ。そういえばこのエリアは競走馬の産地として有名なところだな。

 

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駅前にも「馬」のモニュメントがありました。ここまで乗ってきたバスの車窓からも牧場らしき施設があったので、夏なんかは馬も見れそうです。

 

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静内駅16:08発の鵡川行きバス。こちらもJR北海道バスが入っていました。便によっては他のバス会社が担当していることもあるようです。

 

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ここから日高線は国道よりも海側を進んでいく区間が多くなってきます。車窓風景は抜群によさそうですが、確かにこんなに海に近ければ被害が出ることもあるだろうなぁ、と。

 

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厚別川を渡ると海側に鉄道橋が見えました。ここから様似側のところが、2015年1月に最初の高潮被害を受けた区間になります。このあと、清畠駅を過ぎたあたりで路盤が完全に流出して線路が宙に浮いているのがハッキリ確認できるところも。同じ慧の9月の台風で被害を受けたところです。

 

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鵡川駅には約一時間半後、17:39の到着です。

 

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ここから苫小牧までは列車です。2両編成のディーゼルカーが待っていました。

 

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銭湯の1両は一昨年の「北海道命名150周年」の際に改造された「北の恵み」シリーズ4両のうちの1両、「道央 花の恵み」でした。

 

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外装だけでなく車内も綺麗に整備されていました。背もたれの一部が木の板になってるのは見た目的にはステキですが、座り心地的にはどうなの、って気もしなくない。

 

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鵡川を17:53発、途中に3駅に停車して18:23に苫小牧に到着。列車に乗ったのはわずか30分のことでした。バスには3時間半乗ったのにね。

 

 

令和2年1発目、日高線代行バスと「スーパービュー踊り子」。その3:黄金道路を貸切?バスで。 

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二日目の朝7時、帯広駅前のバスターミナル。

 

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今日はまずここから、広尾までの路線バスに乗車します。

 

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7:15に帯広バスターミナルを発車。

 

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郊外に出ると、北海道らしい平野の雪景色が広がります。

 

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1時間半ほどで忠類のバス停に到着。ここで5分ほどの停車時間がありました。バス待合室はお手洗いも完備されており、トイレ休憩的な位置づけもあるようです。

 

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大樹の道の駅も経由。

 

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終点近くになると海が見えてきました。

 

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帯広を出発して約二時間半のバス旅で、9:37に広尾に到着。

 

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帯広から広尾までは国鉄広尾線という鉄道路線があったのですが、1987年に廃止になっています。その広尾線の資料がこのバス待合室に展示されていると聞いたのですが、移設されてしまったようです。移動先の「広尾町海洋博物館」は広尾の町外れにあって、ここから気軽に行ける感じではなさそうです。

 

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さすが北海道、待合室の中は暖房がしっかり効いていて快適です。バスの窓口もありますが、朝・昼・夜とそれぞれ1時間ずつしかオープンしない模様。

 

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外には鉄道記念公園。雪が積もっていて入れませんが…。なお、ここは広尾線広尾駅の跡地にあたります。

 

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ここからは襟裳岬を回って様似まで向かうJRバスに乗り継ぎ。土日祝日はⅠ日2便しか運転されていません。10:00発車。

 

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広尾から乗車したのは自分ひとり。この先も誰も乗車してくるお客はなく、様似まで結局「貸切状態」でした。これ、自分が乗らなかったらお客は無人で走ってたんだろうか…。

 

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暫く進むと窓には海が迫ってきます。

 

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広尾から襟裳岬までの国道336号線は通称「黄金道路」と呼ばれています。断崖絶壁の迫る険しい地形に建設したために莫大な費用がかかり、まるで黄金を敷き詰めたようだ…ということでこの名がついたんだとか。確かに海に沿った狭い敷地になんとか道路を通した感じです。ただ、路線の改良はどんどん進めているようで、海沿いのルートをトンネルに付け替えている箇所も多く見られました。

 

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広尾から1時間で襟裳岬。オフシーズンなので観光客らしき姿はありませんでした。

 

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ここから車窓には太平洋が見えてきます…って今までも太平洋か。

 

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広尾から2時間、様似駅前に到着しました。

 

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日高本線の終点、様似駅です。苫小牧からの線路がここまで延びているのですが、2015年の1月の高潮被害で現在は様似~鵡川のみ運転され、鵡川からここまでは運休中。もう5年も列車が来ない駅になってしまい、そのかわり代行バスが運転されています。もともと赤字路線だった日高線JR北海道の経営状況も芳しくないことから復旧費用の目処がたたず、復旧を強く求めていた沿線自治体の態度も変わりつつあり、どうもこのまま鉄道廃止、という流れになりそうです。

 

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駅舎内には待合室、きっぷ売り場もちゃんと窓口が開いていました。

 

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ホームに出てみると、錆付いた線路が寂しげな感じ。

 

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ここで待ち時間があるので、どこかでランチを…と思いGoogleマップを調べたら、駅から5分ほど歩いたところに「食事の店 水鶏」というラーメン屋があるみたい。で、来てみたらこんなお店。貨車(正確には貨物列車に連結されていた車掌車ですけどね)を使ってるじゃん! 

 

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店内も車掌車だった頃の面影を遺してる感じです。

 

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よく見たら壁のお品書きも、ちょっと駅名表示っぽいデザイン。ラーメンがメインですが…。

 

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ご飯モノや定食もありました。

 

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北海道らしく味噌ラーメンにしてみましたが、これがなかなか旨くてちょっと吃驚。ごくごくスタンダードな感じだけど、丁寧に作られてる印象のラーメンでした。ご飯のサービス付きで800円というお値段もナイス。凄く混んでるわけではないけど次から次へと来店者がいたので、実は地元でも人気店かもしれません。列車内みたいな雰囲気もよかったし。

 

 

令和2年1発目、日高線代行バスと「スーパービュー踊り子」。その2:帯広プチグルメまつり。 

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帯広について真っ先に向かったのは六花亭の本店。当初は午後2時には着いてる筈だったので、「カレーショップ インデアン」で遅い昼食、ってとこから始めるつもりだったんだけどな…。

 

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六花亭といえば「マルセイバターサンド」など「北海道のお土産」イメージが強いかと思いますが、本拠の帯広エリアでは生ケーキも販売しており、これが安くて旨いんですよ。

 

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本店ではケーキを注文すると「お持ち帰りですか?こちらでお召し上がりになりますか?」と訊かれます。え?と思っちゃいますが、店内にイートインスペースがあるので、「食べていきます」と言うと紙皿に乗せて提供。しかもイートインコーナーには無料のコーヒーサービスもあったりします。神か。

 

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今回はケーキはお持ち帰りで購入し、六花亭の一部の店舗でしか入手できない「雪こんチーズ」をイートインで戴きました。これは薄焼きのココアビスケットでチーズケーキを挟んだもの。注文するとその場で作ってくれ、「2時間以内に食べるのがお勧め」なので「お土産に購入」というワケにはいかない感じのレアアイテムだったりします。

なお、本店の2階には喫茶室があるのですが、営業時間は夕方5時まで。今回は間に合いませんでした…。

 

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六花亭本店のそばには帯広唯一の百貨店「藤丸」があります。いつのまにか、北海道で札幌以外にデパートがある都市は函館と帯広だけになってしまったんですね。

 

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地下はいわゆる「デパ地下」ですが、十勝エリア地場のこだわりの品々を集めたコーナーもあって、お土産探しにはぴったりな感じで一見の価値ありです。十勝も舞台となったNHK朝の連ドラ「なつぞら」グッズも売ってました。

 

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お次は晩ご飯。やってきたのは「北の屋台」、北海道での屋台村ブームの火付け役とも言われているそうで、狭い路地に20店舗が並びます。あ、「屋台」といってもココは北海道、お店はオープンエアではなく「小屋」になってます。

 

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この一角にある「マリヨンヌ」が本日のお目当て。7~8名も入ればいっぱいになる小さなお店ですが、地元産にこだわった本格的なフレンチをお手頃価格で出してくれるお店として人気で、2017年ミシュランガイドでビブグルマンに選ばれたほど。この日も帯広に着いてから電話してみたのですが満席。席が空いたら連絡します…とのことで待っていたら夜7時半くらいに折り返し電話を戴き、ワクワクでお出かけしました。

 

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小さいお店ながらメニューはかなり豊富。こちらは前菜系のラインナップ。

 

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メインディッシュも魚介に牛肉、鹿などのジビエっぽいのもあったりして。

 

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加えてパスタ、ピザ、リゾットと「食事」系も用意されています。

 

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グラスでサーブされるワインも、ちょっとこだわった品揃え。マーケットプライスで一本2000~3000円くらいのお手頃価格ながら評価の高いものを手堅く選んでいる印象です。

 

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最初に「お通し」として、噴火湾産黒ソイのマリネが出されました。ドリンク一杯目はスパークリングワイン、スペインの「ダミア」でした。

 

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一皿目は「十勝産パプリカのムース 生ウニとコンソメジュレ」。まぁこのビジュアル、グランメゾン東京ですかここは。お味も繊細で、コレが1200円ってどーよ、って感じです。

 

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二皿目「宮本さん原木椎茸と厚岸産カキの香草バターソース」をチョイス。お供も白ワインに変え「ドメーヌ ラ コロンベット」のシャルドネにしました。まぁ見てくださいよこの大ぶりのカキ、プリプリでジューシー。椎茸も「生産者の顔が見える」ってやつですが、確かに味が濃い感じ。軽い感じのバターソースであっさり戴けます。これも1200円とかなんですよ皆さん。

 

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メインディッシュは「牛ヒレとフォアグラのロッシーニ風」で。もーフォアグラですよフォアグラ。ワインも赤にスイッチ、「マス・ド・ドマ・ガサック」のカルベネソービニョンで戴きます。

 

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あんまり旨そうなんでアップ。絶妙にレア加減で火が通された牛フィレ、表面カリカリで香ばしい風味もついたフォアグラ、至福のひととき。すげぇ旨ぇ。これが1300円って何が起きたんですか。

なお、お隣の方は「和牛トモサンカクのロティ」を召し上がられていましたが、旨そうな上にかなりのボリューム。あっちもいいなぁ、と思いつつ、こちらの看板メニューという「牛ヒレとフォアグラのロッシーニ風」に落ち着いた次第。次はあっちにするぞ!

これで、トータルのお会計は約7000円。普段の晩ご飯ではこんなに出さないよ、って金額ですが、この内容を考えれば格安です。同じモノを名古屋や東京で喰ったら幾ら取られるんだろ…。ここはリピートしたいです!って帯広が遠い。

 

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良い気持ちでホテルに戻ったら、今度はデザートタイム。先ほど六花亭で買ってきたケーキを堪能しましょう。これは「苺のテリーヌ」、税込250円也。

 

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モンブラン」も買っちゃいました、税込260円。六花亭のケーキですが、見た目にも美味しそうでお洒落なのにお値段がどれも1コ250円前後とリーズナブルなのも魅力の一つ。お味の方は、これが不味いわけないでしょ?って感じです。帯広って、白樺みたいな見た目の「三方六」で有名な「柳月」など、お菓子屋さんが妙に多いのが凄い。いや帯広住みたい。

令和2年1発目、日高線代行バスと「スーパービュー踊り子」。その1:新千歳空港ぐるぐる。 

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1月の3連休、初日の朝の札幌行きJAL便がなんとマイルで取れちゃいました。そんなわけで、またセントレアにやってくる羽目に。

 

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エヴァンゲリオン中京圏プロジェクト」なるものが進行中で、その一環としてセントレアの到着ロビーに「金色のエヴァンゲリオン初号機立像」が置いてあります。早朝ながら、写真を撮っている人もちらほら。

 

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空港に着いてみたら、利用予定のJAL3103便は機材到着遅れで15分遅延とのこと。ちょっとだけ時間があるので、「プレミアムラウンジセントレア」を覗いてみます。

 

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確か2年ほど前にリニューアルしたと思うんですが、なかなか雰囲気いいです。白の一人がけソファが背もたれが高くて、ちょっとお洒落。

 

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セントレアのカードラウンジと言えば、謎に充実したアルコールメニューが名物。こちらはハートランドビール、サワーにハードシードルの3種類が飲み放題です。シードルって居酒屋とかでもそんなに見かけないのに、何故ここにあるんだ君。個人的には機雷じゃないというか好きな方だからいいけど。おかけで朝から呑んじゃったじゃないか。

 

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では、保安検査を抜けてゲートへ。寒いとこに行くのでブーツ系のシューズにしたら、保安検査では脱がないといけないのね。脱いだり履いたり面倒なのに。

 

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本日は7番ゲートからの出発。

 

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機材はB737-800です。

 

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9時半頃離陸し、日本列島を北上します。

 

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順調に飛行…と思っていたら、離陸1時間後くらいに左旋回を始めました。こんなところで左折する必要ある?と思っていたら操縦席からアナウンス。新千歳空港で滑走路の除雪作業中で、作業自体はまもなく終了予定だけど作業待ちで先に待機中の便が多数なので待たされます、とのこと。新千歳空港への着陸は12時頃になりそう…って私、11:30発の帯広行きバスに乗る予定なんですけど! フライトマップを見ると、青森県の上空でぐるぐる回り始めました。

 

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やっと青森上空ループを抜けたと思ったら、函館あたりでもう一回り。そのまま日高の方に向かって北上、北側からのアプローチで新千歳空港に着陸しました。

 

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新千歳空港の到着は12:15頃。定刻なら10:40なので1時間半遅れです。見る限り特に今は雪は降ってないし、降雪量もそんなに多くないように見えるけど…。まぁ「同じ料金で飛行機に沢山乗れてラッキー!」ってことで。

 

なお、当然ながら当初予定していた新千歳空港11:30発の帯広行き直行バス「とかちミルキーライナー」には間に合わず。次の便は14:30発ですが満席…。その次の16時発まで空きがないそうなので、鉄道利用に変更。14:30新千歳空港発の「快速エアポート」で南千歳駅へ行き「特急スーパーおおぞら」に乗り換えれば17時には帯広に着けます。ただ、バス運賃が3800円なのに対し鉄道はほぼ倍の費用がかかります。新千歳から帯広までは2時間ほどの乗車で座れないとイヤなので指定席を取ったので、6380円が飛んでいきました。

 

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そんなわけで空港での待ち時間が2時間ほど発生してしまいました。空港で2時間なんて、どーやって時間潰せっていうんだよゴルァ!と思ったのですが、よく考えてみたらココは新千歳空港。実は2時間くらい割と楽勝で過ごせるじゃん!むしろご褒美か?と最初に駆けつけたのは「美瑛選果」。「JAびえい」の運営するショップですが、ここの名物は焼きたての「びえいのコーンぱん」でしょう、やっぱり。1~2時間おきに焼き上がるのですが時間が決まっているわけではなく、販売数も限られているので手に入るかどうかはタイミング次第。お店に来てみたら、ちょうど次が午後1時頃の焼き上がりということで既に行列ができていたところ。

 

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焼き上がり15分前くらいで整理券の配布が始まります。こちらは個数確認のために配布されるので、受け取っても行列から離れるのはNG。

 

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で、一箱ゲットしました。昔は1000円くらいだったような気がするのですが、今はこれで1300円です。

 

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中にはコーンぱんが5個入っています。ホントに焼きたてが渡されるので、30分ほどは箱のフタを閉めないように言われるほど。

 

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まだ温かいうちにひとつ戴きます。中はコーンがぎっしり、どちらかというと「コーンのまわりにパンがついてくる」くらい「コーン」が主役のパンです。うーん、やっぱり旨いです。なお「美瑛選果」、「コーンぱん」に加え「まめぱん」もあり、こっちはもっと旨いらしいんです。でも「まめぱん」は朝8時に1回だけしか作られないため入手困難。一度食べてみたいもんです。

 

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お昼ご飯は豚丼です。十勝の人気店「ドライブインいとう」の支店が新千歳空港にあるんですねぇ。本店の方はクルマでないとアクセスできないようなロケーションなので、空港にあるのはありがたい。

 

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空港店限定でチーズ乗せたのとかも旨そうでしたが、ここはキホンのノーマルな豚丼でいくことにします。タレだけ売ってるだけあって確かに美味。

 

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食後のデザートも欠かせません。「よつ葉ホワイトコージー」です。

 

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JAL機内で配布していたガイドブック「ハピリカ」に、こちらでクレープを頼むと無料でソフトクリームをトッピングしてくれるクーポンがあったので活用させていただきます。「道産あずきと白玉の和風クレープ」にバニラと抹茶のミックスソフトを乗せて貰いました。新千歳空港には無数のソフトクリームが売られていますが、どうも「よつ葉」を選んじゃうんだよねぇ…。

 

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あっという間に2時間が過ぎて空港駅へ。

 

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空港駅には、いつの間にか外国人観光客向けの案内所ができていました。一般向け「みどりの窓口」よりも広いくらいスペースに多くのお客さんが並んでおり、北海道のインバウンド景気を目の当たりにした気が。

 

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新千歳空港から一駅、南千歳駅で下車。昔はここが「千歳空港駅」だったんだよね。

 

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15分ほどの待ち合わせで釧路行きの特急「スーパーおおぞら7号」に乗車します。指定席はほぼ満席となかなか盛況な感じ。自由席も混んでいたようですが、「座れない」というほどでもなかったようです。

 

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せっかく鉄道利用になったので、バスではなかなか憚られてしまう「呑み」をしちゃいます。北海道といえば必ず呑みたい「サッポロクラシック」でまったり。

 

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南千歳から約2時間で帯広到着。

 

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今年は暖冬で雪も少なめとか聞いてましたが、帯広駅前はしっかり雪が積もってました。で、無茶苦茶寒い!道路も凍ってて気を抜くと滑ります。

令和元年20発目、アムトラック大陸横断。その18:結構タイヘン、瀋陽乗り継ぎで帰国。

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ロサンゼルス国際空港のトム・ブラッドレー・ターミナル。

 

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いよいよ帰国の途につきます。深夜0:40発の中国南方航空CZ610、瀋陽行きで乗り継いで名古屋まで向かうルートです。そもそもロサンゼルスと瀋陽に直行便が飛んでるってこと自体が吃驚ですが、瀋陽は中国でも東北部にあってアメリカには地理的には近い都市。中国国内各地からの乗り継ぎハブとしては「アリ」なのかもしれません。そもそも瀋陽市って人口800万人以上の大都市だし。

 

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中国南方航空は2019年をもって航空アライアンス「スカイチーム」を脱退しました。そのため、チェックインカウンター前の優先レーン看板もアライアンス共通の「SKY PRIORITY」から「CZ PRIORITY」に変わってました。チェックインの列には日本人の姿もちらほら。カウンターのスタッフも「今日は日本への乗り継ぎのお客が多いわねぇ」みたいな会話をしてるほど。なお、受託手荷物は最終目的地の名古屋/中部までのタグがつき、搭乗券も「ロサンゼルス-瀋陽」「瀋陽-名古屋」の2枚を渡されました。

 

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アメリカの空港は一般エリアには何もないところが多いですが、ここロサンゼルスも同じような感じで、それほどない店舗も既にクローズ済み。とっとと保安検査に進みます。昔はチェックインカウンターの上のフロアはフードコートとかがあったと思うんだけど、そのエリアが全部検査場に変わってるみたいですね。

 

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保安検査を抜けたゲートエリア、なんか随分綺麗になってるような…。

 

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搭乗ゲートには顔認証っぽい機械が設置されています。この便の搭乗時には使いませんでしたが。

 

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CZ610の機材はA330-300。

 

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深夜0時頃に搭乗が始まり、定刻に出発です。

 

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離陸するとドリンクサービスのあと機内食が提供されます。深夜ながら結構ガッツリな量で出てきました。メインは白身魚の中華風ソース、割と旨いです。

 

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到着前の機内食で「海老」を選んだらお粥でした。中国系キャリアのお粥は味がついてなかったりと地雷が多い!という説もありますが、このお粥はかなりハイレベル。到着前にぴったりの優しい味付けで海老の風味も好印象です。ハッキリ言って、他社も含めて今まで食べた機内食の中でも上位に食い込んでもいいかも。

 

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ちなみにこの機材、シートも比較的新しいようで、エンターテイメントシステムも大きな画面に充実した日本語プログラムが搭載。

 

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比較的最近納入された機材のようです。

 

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シートピッチも標準的、特に狭い印象はなし。

 

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瀋陽には定刻の5:25よりも30分以上早く4:50頃に着いてしまいました。

 

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ボーディングブリッジを通ってターミナルビルに入ると「乗り継ぎ」の案内看板が立っています。あ、これは乗り継ぎ用のルートがあるのかな?と思ったのですが、結論として「何もねぇ」でした。

まず、ここから全員、入国審査レーンに並ばされます。機内では「乗り継ぎの旅客は不要」として出入国カードを配布されなかったのですが、実は記入しておく必要がありました。しかも、「普通にビザ免除で入国できる」ような日本人と、「中国入国にはビザが必要だがトランジット扱いなら一時入国できる」他国籍者とは記入するカードの種類が違います。日本人は通常配られる黄色のカードが必要。トランジットは青いカードへの記入が必要なのですが、入国審査場スタッフが間違えて手渡していたケースが散見され、せっかく自分の番になったのに再記入のため並び直し…みたいな状況も発生しており、ちょっとしたカオスになっていました。もし瀋陽で国際線同士を乗り継ぐのであれば、機内で日本人用の出入国カードをクルーに貰って記入しておいた方がいいです。

入国審査の後はバゲージクレーム。ロサンゼルスで預けた手荷物は引き取りが必要です。

バゲージクレームのあとは税関ですが、ここに一応、乗り継ぎ旅客向けのサービスカウンターがあります。手荷物の再チェックインもできそうな感じなのですが、この時間、カウンターには誰も居ないのでスルーです。また、「到着ロビー」と「国際線乗り継ぎ」「国内線乗り継ぎ」がそれぞれ違う出口ですが、「国際線乗り継ぎ」「国内線乗り継ぎ」は単に出発ロビーへ直接上がるエスカレーターが使えるだけです。

 

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一旦引き取った手荷物を再チェックインする必要があるのですが、5時半過ぎに国際線チェックインカウンターに来ても誰もスタッフはいません。6時20分くらいに数名やってきたので尋ねたら「チェックイン開始は6時半から」だそう。で、6時半の段階ではカウンターの半分ほどしかオープンしませんでした。番号でいうとF11~F16くらいまで。F17以降は6時50分からのオープンだそうです。F11は優先カウンターなので、F12から16位の間のところで早めに並んでおくのがいいかもです。

 

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自分が並んでいたレーンは6時45分頃からオープンして、チェックインは7時前くらいに終えることが出来ました。手荷物タグはそのまま、搭乗券のチェックのみですぐ終わります。でもね、この日は8時台で成田・関空・中部と3便あって、加えて9時頃に出るソウル行きもあるので4便分のチェックインが必要な筈。一番早い出発の中部行きは8:15発なので、6時半チェックイン開始ってのは「国際線なのに出発1時間45分前にチェックイン開始」というチャレンジャーなタイムラインなんですよねぇ。この時点でもかなりの行列なんだけど裁けるのかしら。

 

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国際線カウンター前にはKFCと牛肉面のお店があり、早朝も営業しています。ただし、支払いは現金かアリペイ等のみのようです。ターミナルビル内にWIFIは飛んでいますが、SNSでの認証が必要。何度か試しましたが結局認証出来ずじまいでした。北京や上海だとパスポート認証でIDやパスワードを貰えるんだけどな…。KFCも利用者向けのWIFIを用意していて、何か買えばID/パスワードを貰えるみたいです。

 

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やっと手荷物から解放されたのでゲートへ向かいます。

 

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一応、この瀋陽空港にもプライオリティパスで入れるラウンジがあります。出国審査を抜けてゲートへ向かうコンコースの右手にエレベーターがあり、ここを上の階へあがります。この先にもラウンジはありますが、中国南方航空のものです。

 

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エレベーターを上がって左手に進むと大きな看板が見えます。

 

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こちらがラウンジの入口。

 

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内部はこんな感じであまり大きくなく「あるだけ感謝」というレベルかなぁ…。

 

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フード・ドリンク類もそれほど充実しているわけではない印象。朝なのでお粥とかありました。肉まんと蒸しパンを戴いてみましたが、味は普通。ソフトドリンクはペットボトルで用意されているものも多いです。

 

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瀋陽空港の国際線はそれほど便数があるわけでは内容ですが、ゲートエリアは広くて意外と立派です。

 

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出発ゲートに到着。看板に何かメッセージ出てますよー。

 

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名古屋/中部行きCZ397にはA320が投入されていました。

 

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割と早く、30分前くらいから搭乗が始まりました。なお瀋陽空港、ゲートエリアのベンチ付近などには電源コンセントは設置なしの模様。ただし、何カ所か充電ステーション的なキオスクがゲート脇とかにはあります。

 

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機内はほぼ満席ですが、搭乗はスムースに進んで定刻よりもちょっと早く出発しました。外は寒そう…。

 

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こちらも離陸後に機内食が出てきたのですが、渡されたのは微妙に蓋の閉まっていないこのボックスです。

 

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開けてみたら中身はロールパンにカステラとクッキー、これにヨーグルトと干しぶどうというちょっと不思議な組み合わせでした。小麦粉由来のモノ多すぎないか? ロールパンは中に何か入っているわけでもなく、バターやジャムが添えられてもいませんが、まぁ単体で喰ってもちょっと甘めで悪くはないかも。飛行時間2時間くらいなんで、このくらいでも全然オッケーといえばオッケーなんだけど、唐突にコレだと驚くよね。

 

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出発が少し早まったせいもあって、順調な飛行で定刻より15分ほど早く11:50頃にはセントレアに到着しました。手荷物もすぐに出てきてくれたおかげで、なんと12:17空港駅発の名鉄特急に乗れてしまいました。

令和元年20発目、アムトラック大陸横断。その17:ロスでもライト建築+夜景とハンバーガー。

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レーガン図書館の後はウェストハリウッドにあるバーンズドール・アートパークへやってきました。ここにはフランク・ロイド・ライトの建築で世界遺産に登録された8カ所のうちの一つ「ホリホックハウス」が建っています。

 

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ここは石油王の娘アライン・バーンズドールの住宅として1922年に建てられました。「ホリホック」とはタチアオイのことですが、邸の主人が好きな花だったそうで、そこからこの邸宅がそう呼ばれるようになったようです。丘の上にあるので外観からは全貌がつかみにくいのですが、ビジターセンターに建築模型があるので、こちらが解りやすいです。

 

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内部は7ドルで見学可能ですが、写真撮影はNG…。ライト建築の住宅では「お約束」の暖炉のあるリビングはこちらにも勿論ありますが、暖炉に向かって並ぶ長いソファがちょっと快適そう。また、壁面装飾に日本の屏風が使われていたりと、東洋趣味が全開なのもこの時期のライトらしい感じです。

 

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丘の上の公園に面した側、リビングのある方を外から。

 

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斜面の沿って建てられた部分。芦屋の「ヨドコウ迎賓館」にちょっと似ている印象です。ヨドコウ迎賓館も竣工が1923年とホリホックハウスとほぼ同時期なんですよね。

 

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リビングのある立面と反対側。池とかあるのが「お金持ちのお家」だけど、さほど「成金」な感じがないのはすっきりしたデザインのせいでしょう。なおこの邸宅、建築時の予算が大幅に超過した上に維持費も嵩んだせいで、バーンズドール氏は5年後にはこの建て物をロサンゼルス市に寄付してしまったとさ。

 

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今度はロサンゼルスを南下してエクスポジションパークへ移動。こちらにはジェット旅客機の初期のベストセラー、ダグラスDC-8が展示されているんです。

 

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さっきレーガン博物館で見てきた「エアフォース・ワン」はボーイング初のジェット旅客機B707がベース。そのライバルだったDC-8も見ておこうと思ったワケです。ダグラスDC-8は500機以上が生産され、日本でもJALで国際線・国内線の主役として活躍していました。B707DC-8が出た当初、JALはジェット化について様子見の姿勢だったのですが、太平洋線での競争相手パンナムやノースウエストがジェット旅客機をガンガン投入した結果、プロペラ機を飛ばし続けていたJALは閑古鳥が鳴く羽目に…。ジェット旅客機は「早い」だけでなくプロペラ機に比べ振動も少なく快適で、飛行高度も高いのでより安定した気象条件で飛ぶことができました。そりゃみんなジェット機乗るよね。結局JALはメーカーに頼み込んで引き渡しを早めて貰ったりしています。

で、これだけ航空史上で重要なピースにもかかわらず、実は意外と保存されていません。JALが初号機「FUJI」の機首部分だけを保存していたりしますが、1機まるごとで置かれていて気軽に見れるのはココくらい、かもしれません。見てると屋外なのに非常に綺麗に保たれ保存状態はよさそうです。なお、上海の航空博物館に、上海空港で事故を起こしたJALDC-8があるそうですが…。

 

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そろそろ日没なので、夜景を楽しみにグリフィス天文台へ参りましょう。大ヒット映画「ラ・ラ・ランド」にも登場したスポットです…ってその映画観てないや(^^;)。山頂までの道は夕方は渋滞することも多く、駐車場もスペースが限られる上に駐車料金も高額とのことで、麓からバスで向かうことにしました。地下鉄Vermont/Sunset駅から「DASH」というバスがおよそ15分おきに出ており、運賃はなんと50セント! 駅の周囲には駐車場も多いので、レンタカーでも駐めるところには困りません。

 

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山頂に到着すると、夜景目当てと思しき多くの方で賑わっていました。

 

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ホントにロサンゼルスが一望でき、確かに絶景です。

 

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有名なハリウッドサインも、ここからだと結構間近に見えます。

 

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そろそろ日没。太平洋に夕日が沈みます。

 

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だんだん夜景っぽくなってきました。

 

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だんだん暗くなっていきますが、海側はまだ日の光が残っており、ちょっと幻想的な感じです。

 

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なるほど、こりゃ人気スポットになるよな…という風景です。グリフィス天文台の展示スペースは夜10時まで開いていますし、夜景を見る方で遅くまで賑わっているので、暗くなるまで滞在しても危ない感じもありません。

 

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さて、そろそろ空港に行かないといけない時間です。ロサンゼルス国際空港はトム・ブラッドレー・ターミナルからの出発なのですが、プライオリティパスなどで入れるラウンジはナシ。レストランで使えるところはあるのですが夜11までの営業なので、ちょっと時間的に微妙です。そんなわけで、先に夕食を喰ってから空港へ向かうことにしました。アメリカ最終日のディナーに選んだのはみんな大好き「IN-N-OUT」ハンバーガーです! アメリカ国内でもカリフォルニアを中心にした一部のエリアにしか展開していないのですが、「美味しいハンバーガーチェーン」として大人気のお店です。こちらもお持ち帰りのドライブスルーに長いクルマの列が出来て軽い渋滞を巻き起こしていました。

 

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この店舗、「空港の近く」ということで選んだのですが、近いにも程がある近さでした。通りの向こうはもう滑走路、駐車場からこんな風景が見えちゃいます(慌てて写真撮ったのでブレブレ)。これは昼間に来て外のテーブルで喰いたいなぁ。

 

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こちらのお店、ファーストフードではありますがオーダーしてから調理するので結構待ちます。レジで注文して支払うと貰うレシートに番号があり、料理が用意できると番号で呼ばれます。

 

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IN-N-OUTのメニューはパティ2枚の「ダブルダブル」にハンバーガー、チーズバーガーにポテトフライだけと非常にシンプル。でも「裏メニュー」としていろいろ足したり減らしたりできるのがミソ。パティの枚数も増やせるし、パン抜きとかもできます。今回はダブルダブルに裏メニューのアニマルスタイルフライをチョイス。「アニマルスタイル」はポテトフライの上にチーズとソテーオニオン、特製ソースをかけたもので、カロリーのお化けっぽいけど旨いんですわ…。

アメリカではハンバーガーチェーンもグルメ志向のところが色々出てきて(日本にも進出したシェイクシャックとか)、「ファストカジュアルフード」とか言われるようになってきましたが、IN-N-OUTは「割とグルメ寄りの旨いバーガーなのにお値段お手頃」ってのが嬉しいですね。今回も、コレにドリンク付けて11ドル。マックとかと変わらないレベルですもん。

 

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夜9時半にレンタカー返却。手続しているスタッフに「ここ、ぶつけられてない?」と言われて見てみると、確かにちょっと衝突したような跡が…。どこかで駐車してるときに当てられたのかな? 免責ゼロで保険に入っていたので特に負担金などは発生しなかったのですが、やっぱりレンタカーの保険は充分にかけておくべきですねぇ。報告書的な書類にサインするだけで終了、でした。

 

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ターミナルビルまではレンタカー会社のシャトルバスで向かいましたが、30分近くかかってしまいました。空港の手前から激しく渋滞しており、全然進まないんです。ターミナルビル前の周回道路もカオス状態。そのせいでシャトルバスも運行が乱れているようで、空港でシャトルバスを待っていた乗客と運転手が「乗れる乗れない」で軽く揉める一幕も。このバス、レンタカーオフィスから空港までの乗客で既に満員だったのでこれ以上の乗車は無理、って話だったんですが、待っている方は「もう30分以上待ってるんだぞ!」とお怒りの様子…。いろいろ改良工事していることも一因のようですが、これはかなり末期的だなぁ…。