東北紀行も今日で4日目。
ホテルの窓からは青森駅が見下ろせました。
「東横イン」といえば朝食無料ですね。簡素な感じですが、味噌汁が妙に旨い。ご飯も白飯とわかめご飯が用意されていました。りんご酢ドリンクがあったのは「青森っぽいもの」ってチョイスなのかしら。
今日は「リゾートしらかみ」で秋田へ向かいます。五能線経由で5時間以上かけて走る、観光列車としては「老舗」です。
「リゾートしらかみ」は今から20年以上前の1997年に運転を開始。今では1日3往復も設定されていますが、それでも予約が取れない日が珍しくないほどの人気を保っています。この列車に使われる車両は3編成ありますが、「2号」には一番の古株「くまげら」編成が充当されていました。旧国鉄型の普通列車用ディーゼルカーを改造したもの。
全車指定席の快速列車ですので、こんな設備のシートに指定席料金を足すだけで乗れてしまいます。
運転席の後ろのスペースには小さな展望ラウンジも用意されています。
青森駅を出ると、列車は奥羽本線を弘前へ向かって進みます。このあたりは内陸部、窓からは田んぼの風景。
奥羽本線と五能線の接続駅は川部駅ですが、そこはスルーして弘前駅に到着。青森駅を出るときには開いていた車内も、ここでほぼ満席になりました。
弘前駅で折り返し、川部駅に到着。ここから、五能線に入ってゆきます。
青森駅を出発してそろそろ2時間、鰺ヶ沢駅の手前あたりから、やっと日本海が見えてきました。
あ、そういえば青森駅でこんなの買ってたんだ。青森といえばB級グルメ的に工藤パンの「イギリストースト」が有名ですよね。朝食をちゃんと食ったので「パン」を食べるような腹具合ではなかったのですが、「「イギリストーストのラスク」なんてのがあるんですね。ちょっとしたおやつ用で買ってみた次第。
ただパッケージの裏を見たら製造元は東京の会社だった…。
暫くして千畳敷駅に到着。
ここでは15分の停車。皆さん列車を降りて観光へ向かいます。
どこへ?ってそりゃ千畳敷海岸に決まってるじゃん…。ホントに駅前にあります。
汽笛が鳴ると、発車3分前の合図。乗客が一斉に列車に戻っていきます。
しばらく車窓には日本海の絶景が広がります。
この風景はそりゃウケるよね。外国人らしき乗客も少なくなかったのですが、まぁ納得です。
深浦駅。
ここでは青森行きの「リゾートしらかみ1号」と行き違います。これは「橅」編成、新製のハイブリッド車両です。
沿線では、こんな感じで海のレジャーを楽しむ方も。
深浦駅から乗車してきた車内販売で「マグロカツドック」を売っていたので買ってみました。
天気も晴れてきて、海も穏やか。
車窓が変化に富んでいるので、長く乗車しても飽きないですね。
能代駅では、「リゾートしらかみ3号」とすれ違います。これは「青池」編成、こっちも新造車です。弘前ではほぼ満員だった車内も、途中の観光地最寄り駅で降りていく乗客がかなり多く、このあたりまで来るとガラガラになってきました。
東能代駅に到着、列車はこの駅で奥羽本線に戻り、進行方向を変えて秋田までのラストスパートを迎えます。
東能代駅にはこんな顔ハメ看板が。「五能線の敵」が高波と強風ってリアルすぎるぞ。
田んぼの中を走っていきます。なんか消化試合の雰囲気が車内に漂ってるな。
終着、秋田駅に到着。ゆったりシートに素敵な車窓と地元のおもてなし、何度乗っても楽しい列車です。