へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

久しぶりの「東京湾納涼船」に。

キミは変わった。

 

土曜の朝、「青春18きっぷ」で東京を目指します。まずは中央線の中津川行き普通列車に。

 

中津川で松本行きに乗り換え、塩尻で下車。この列車、なんとここで35分もの長時間停車をしちゃうんですよ。

 

中央東線方面から来た松本行き各停が先に出るので、これに乗り換えました。

 

松本からは長野方面へ行く予定なのですが、次の普通列車まで1時間以上も開いてしまいます。そこで以前から行ってみたかった松本駅前の純喫茶「アベ」へ行ってみることに…なんですが、さすが夏休み期間の週末ということもあり既に7~8組程度が入店待ちしてました。30分ほど待ってみましたが次の列車までに入れそうな雰囲気はなく、今回は断念。

 

長野のB級グルメ?らしい「牛乳パン」でも買おうとこれまた駅前の「ムラタ」に寄ってみたものの「牛乳パンの入荷は午後3時頃」と、こちらにも振られてしまいました。

 

このままでは全く信州らしいものに触れずに終わってしまうぞ…という感じだったのですが、駅で「黒姫高原生乳使用」のソフトクリームとか売ってるじゃん。

 

これが大当たり。このクオリティでカップで200円は破格ですわ。

 

長野行き各停に乗り込みます。

 

景勝地でもある姥捨では5分ほど停車。

 

ここは勾配区間にあるスイッチバックの駅。運転席越しに複雑な踏切構造がよくわかります。

 

篠ノ井で下車し、今度は「しなの鉄道」に乗り換えです。既にJRでは引退が進む旧国鉄時代の車両、115系じゃないですか。

 

戸倉で軽井沢行きへの乗り換えが発生するのですが、今度は同じ115系でも湘南色でした。

 

小諸まで乗車。篠ノ井から小諸までの区間は「しなの鉄道」なので青春18きっぷは使えず、駅窓口で精算となります。

 

お昼ご飯は信州蕎麦、「草笛」の本店です。ここ、長野駅にも支店あった筈。

 

名物の「くるみそば」を頂きました。

 

小諸には小淵沢から伸びるJR線の小海線も乗り入れています。日本の普通鉄道で最も高いところを通る高原路線だけあって、2017年から「のってたのしい列車」として「HIGH RAIL 1375」が週末を中心に運転されており、今日はここからコレに乗車。

 

2両編成の車両の1両は窓側に向いた2名掛けと1名掛けのシートが並ぶ構成。先頭側には売店が用意されています。今日はこの1名掛けを確保。

 

もう1両は2名掛けのリクライニングシートが並びます。

 

佐久平北陸新幹線との接続駅。新幹線の駅の上を在来線が通ります。

 

中込で5分ほど停車しましたが、駅員の皆さんの歓迎が。

 

この時期は「軽井沢ブルワリー」とのコラボ企画が売店で行われていました。

 

折角ですので一杯。

 

野辺山は「日本で最も高いところにある駅」。ここで12分ほど停車です。

 

野辺山を出ると程なくして踏切を通過しますが、ここが日本の普通鉄道の最高地点となり、よく見ると道路脇に碑も建てられています。この列車の名前「1375」はこの最高地点の標高が1735mであることに因んでるんですね。

 

清里を過ぎると小淵沢に向けて急勾配を下っていく区間。途中から下の方に中央線が見えてきますが、高低差がかなりあるのが解るほどです。

 

そういえば運転開始から5周年ということでアンケートを車内で行っており、回答すると記念品として特製のコースターが貰えました。

 

小淵沢に到着。

 

小淵沢には老舗の駅弁屋「丸政」があり、駅構内に「MASAICHI」というお洒落なショップも構えています。もうこの時間だと駅弁とか売り切れだろうな…と思っていたのですが意外や意外、人気商品も含めまだ在庫がありました。

 

小淵沢からは当駅始発の高尾行き各停に乗ったのですが、中央東線普通列車は211系が投入されているもののロングシート車両が中心。セミクロスシート仕様も存在していますが運用は固定されておらず、どれがくるかは運次第。さてこの列車な…。

 

セミクロスシートの車両でした!

 

これで小淵沢で買った駅弁も心置きなく喰えるというものです。丸政の名物駅弁といえば色々ありますが、自分的にはこの「高原野菜とカツの弁当」ですね。販売開始は1970年だそうですから実に50年以上販売されるロングセラーなわけですが、駅弁には珍しく「生野菜」がふんだんに入っているのが特徴です。ただ、夏季はお値段お高めの「プレミアム」しか売ってない模様…。でも買っちゃうぞ。

 

一応、素材にこだわったからプレミアム、ということになっているようです。

 

ただ駅弁の容器が断熱性の高そうな発泡スチロール製になっていたので、暑い時期の品質管理のために容器を変えたからコストアップした、という面が大きいのかもという気はしました。中身は相変わらずの旨さだったからヨシ。

 

東京では友人宅に一泊、翌日は東京ビッグサイトで開催されていた「国際鉄道模型コンベンション」に行ってみました。

 

鉄度模型の巨大レイアウトからユニークなものまで、いろいろ見ていて飽きないのよ。

 

鉄道模型メーカーのブースも新製品の試作品が並んだりと見どころは結構あります。グリーンマックスから「コメダ珈琲」の模型とか出るんだ…。

 

で、今回の上京の最大の目的、「東京湾納涼船」乗船のため竹芝埠頭へやってきました。10年ほど前は友人で誘い合って毎年乗りに行ってたんですが、暫くはその機会がなく昨年やっと再乗船!のはずが台風で欠航…。今年こそ、とリベンジした次第です。ただ、自分が以前毎年のように乗っていた頃に比べると大きく様変わりしているみたい。以前は「乗船料+ドリンク飲み放題」でしたが今では乗船料のみでドリンクは別料金に。また飲食物の持ち込みは禁止のようです。昔も一応は「禁止」でしたが、大半の人がおつまみなどを買い込んで乗船し、デッキにビニールシートを広げて宴会、みたいな感じだったんだよな…。またコロナ前は「ナンパ船」と呼ばれるほど「男女の出会いの場」と化していたなんてハナシもあったりして。

 

東京湾納涼船は伊豆諸島への航路を持つ東海汽船が1950年から実施している、なかなか歴史あるイベント。大型客船の折り返し時間を活用して運航されており、2020年に就役した新しい「さるびあ丸」が投入されています。

 

連日満席という大人気っぷりですが、浴衣姿の若い女性がもの凄く多いのにビックリ。かなり気合いを入れて準備してきた様子が伺え、もうキミたち出会う気満々じゃん! 既に上船待ちのターミナルや行列からナンパが始まってる模様で、そりゃ「ナンパ船」と呼ばれちゃうよな…。

 

こちらは10名ほどのグループで食事+ドリンク飲み放題付きの個室プランで申し込んだので、乗船は別動線からのご案内です。

 

案内された個室は和室ですが、残念なことに窓のない中央区画の割り当てでした。食事は既にテーブルに用意されていましたが、船を模した容器に入っていました。ドリンクは飲み放題になるのですが、ビールはビールサーバーが同じフロアの区画内にあるのでそこから自由に持ってきてOK。そのほかのアルコールやソフトドリンクは渡されたドリンクチケットを持ってワンフロア上のドリンクコーナーに行くと提供して貰えました。

 

お食事1名分の中身はコレ。お味は意外とよかったです。昔は大皿盛りのオードブルみたいなやつだった気がするけど、個別盛りになったのはコロナの影響かしら。

 

出航してすぐ、船はレインボーブリッジを通過します。展望デッキまで上がって眺めに行きましたが、船内のデッキはほぼすし詰め状態で身動き取るのも大変なほどの混雑でした。もうちょっと東京湾の夜景と夜風をのんびり楽しめる感じだったような気がするんだけど…。

 

あれ?こんな感じだったかな?と違和感を感じつつも、以前より間違いなくレベルが上がっていたのは「羽田空港の風景」じゃないでしょうか。滑走路の運用次第ですが、船の真上を掠めるように着陸していく旅客機とかも見れて、迫力は結構ありました。ただ、それをゆっくり眺められるような雰囲気でもないけどね…。これは若い人が「出会いイベント」のように元気な状態で乗るのが一番楽しいクルーズなのかも。とにかく、昔とかなり変わってしまった部分が多かったなぁ。ただ、「飲み放題」が基本だった頃は飲み過ぎた方がやらかしたと思しき「ブツ」が船内のそこかしこで見られたのに、今では皆さん節度を持って飲酒しているせいか、そのような「治安のわるさ」は感じません。

 

名古屋までは最終の「のぞみ」で帰還しました。