へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

大人だからまた使うぞ。「大人の休日倶楽部きっぷ」使い倒し、その3:もうすぐお別れ「リゾートあすなろ」&「学士会館」宿泊。

まもなくリニューアル。あと、念願のホテルにやっと泊まれました。

 

朝5時起きで「北欧」のサウナを堪能し、上野駅へ。

 

今日はまず「こまち」で盛岡まで向かいます。

 

えっ「はやぶさ」じゃないの?という感じですが、予約しようと思った段階で既に「はやぶさ」側は満席、「こまち」のほうに僅かに空席が残る程度だったんですよ…。朝イチで秋田や青森方面に一番早く着く列車なんで、人気も高いんでしょうな。

 

盛岡で下車。ここで切り離された「こまち」は秋田へ、残された「はやぶさ」は新函館北斗まで走っていきます。

 

盛岡ではすぐ折り返し…。

 

新花巻まで一駅乗車しました。実は始発の「やまびこ」で来てもほぼ同時間に到着できるのですが、途中停車駅の多い「やまびこ」のほうが所要時間が長いので、上野を出る時間が30分近く早くなってしまいます。こんな無駄な「折り返し」なんてルートが取れるのは乗り放題きっぷのいいところ、かな?

 

新花巻は在来線の釜石線との接続駅ですが、駅構内では繋がっておらず一旦駅舎の外に出ないといけません。

 

駅前のオブジェ、恐らく今月定期運行を終了した釜石線の「SL銀河」ですね。

 

在来線ホームまでは地下道を通る必要があるなど意外と遠いです。

 

釜石行きの快速「はまゆり」がやってきました。

 

この列車、指定席が連結されている上にそれがちゃんとしたリクライニングシートだったりするんですよ。元々キハ110系のうち急行列車用に製造されたグループの車両が使われています。3両編成のうち指定席となる3号車だけでなく自由席車にもリクライニングシートの車両が入ることも多いようで、この日は3両ともリクライニングシートでした。わざわざ指定席取ったけど、必要なかったかな…。でも今では定期運行のない「急行」の雰囲気が残る列車は貴重な存在ですからね。

 

釜石ではすぐの接続で三陸鉄道宮古行きに乗り換えます。2両編成のうち1両はレトロ調のやつだ。

 

車内もちょっとイベント列車風。

 

運転席の隣にはお子様向けのミニ運転台もあったりして。

 

釜石から宮古までの間はもともとJR山田線の一部でしたが、東日本大震災からの復旧と同時に三陸鉄道に移管されました。三陸鉄道といえば建設年次が新しい分、橋とトンネルで険しい地形を突っ切るような路線という印象が強いのですが、この区間は1939年と開業が古く、まだ地形に沿った感じのルートのようで車窓から海岸線が見えるところも多い感じ。ただ、津波対策で巨大な防波堤が築かれてしまったために海が目ないところも増えているのかも。

 

宮古に到着。

 

次の列車まで1時間ほど待ち時間があります。駅裏手の市役所も入居する「イーストピアみやこ」へまず行ってみることに。

 

釜石駅構内を跨ぐガラス張りの跨線橋は駅全体が眺められます。自転車通行もOKのようでエレベーターに自転車押した人が乗ってきて少し驚きました。確かにこのあたりに駅の南北を結ぶ通路は他になさそうなので、便利に利用されている感じです。

 

実はここの2階にコインロッカーがあって、無料で使えるんです。使用時に100円硬貨が必要ですが、使用後は戻ってくるタイプです。ここで身軽になって街中へ。

 

ただ駅周辺には飲食店は数店しかなく、どこもかなり混んでいます。駅前の「キャトル」というショッピングモールにはスーパーや飲食店があったのですが2021年に閉鎖されてしまった模様。

 

そこで、駅から徒歩10分ほどのところにある宮古市魚菜市場まで足を伸ばしてみます。こちらにも飲食店がありましたが、海鮮丼が評判のお店のようで待ち客も多数おり、次の列車の出発まで間に合いそうにありません。とりあえずランチになりそうなものを少し買い込んで駅まで戻りました。

 

ロッカーから荷物を取り出して駅へ。

 

盛岡行き臨時快速「さんりくトレイン宮古」、「リゾートあすなろ」車両が投入されています。この「リゾートあすなろ」は2編成が用意され、2010年の東北新幹線新青森開業に合わせて津軽半島下北半島への「のってたのしい列車」などに使われてきました。この度、それが青森と岩手を走る「ひなび」と宮城・福島・山形を走る「SATONO」へリニューアルすることが決まり「リゾートあすなろ」としての運行は今年8月で終了、ということに。座席配置も変わるなど大規模な改造となるようなので、一応「乗り収め」をしておこうと思った次第です。

 

基本的な設計はHB-E300系なので、車内の配置は一昨日乗った「海里」と同じような感じ。ゆったりしたリクライニングシートが並んでいます。

 

運転席背後には展望スペースがありますが、こちらは椅子などが設置されています。

 

宮古市魚菜市場で調達した海産物などでランチとしました。展望スペースに面した最前列の席が取れたのはいいのですが、ここって大きな座席背面テーブルが使えないのを忘れてた…。基本的に肘掛け設置の小さなテーブルだけなので、ちょっと難儀しました。

 

三陸鉄道オリジナルラベルのビールも。この山田線、途中の区間がかなりの「僻地」で、建設の是非が国会で議論された際に「猿でも乗せるつもりか」と言われた、なんて伝説があるほど。確かに携帯の電波が全然届かない区間とか、それなりにあったりします。

 

また盛岡まで戻ってきました。

 

盛岡からはまた「はやぶさ」で東京まで帰ります。

 

東京まで戻ってきたのは今日のお宿「学士会館」へ宿泊するため。東京駅からは毎時1本ほど近くを通る都営バスの路線があったのですが、「はやぶさ」の東京着が10分ほど遅れたために間に合わず、大手町まで歩いて都営三田線で神保町まで一駅乗るルートを利用。東京駅から大手町まで割と歩かされますが、神保町駅はA9出口を使えば目の前、とそこそこ便利でした。

 

雰囲気のあるロビー。この学士会館は旧七帝大出身者の親睦施設として1928年に創建されましたが、そのクラシカルな趣から様々な映画やドラマの撮影にも使われています。よく知られているところだと「半沢直樹」とか「ドクターX」あたり。

 

主には宴会や婚礼などで利用されることも多いようですが、宿泊施設でもあります。

 

今日泊まるのはシングルルーム。天井の高さは「クラッシックホテル」然としてます。

 

バス・トイレ付きですが、トイレは恐らく創建時からあったけどバスは後から増築したっぽい雰囲気です。

 

バスルームはバスタブと洗い場が分かれていて意外にも広々とした印象。浴槽にお湯を貯めてゆっくり入りたくなってしまいます。

 

部屋の片隅にはライティングデスク。後付けバスルームのおかげで、逆に隠れ家の書斎っぽい佇まいになってしまっており、コレはコレでアリ。

 

洗面台も室内に。

 

では館内を散策。階段もレトロで味わい深い。

 

1階には学習室なんてのもあったりして。

 

七帝大の紹介コーナーもあったりして。戦前に開校した北海道大学東北大学東京大学名古屋大学京都大学大阪大学九州大学の七校がそれにあたりますが、展示内容に温度差があるように思えたのは気のせいかしら。

 

夕食はチェックイン時に割引券も貰ったので館内のレストランで戴くことにしました。宿泊者限定で通常6千円のコースが4千円になるというフレンチレストラン「ラタン」がよかったのですが「本日は予約客のみ受け入れ」とのことで断念。お隣の「セブンハウス」へ案内されました。

 

こちら、お値段は比較的お手頃。ディナーセットもあったりします。前菜とスープに…。

 

肉料理・魚料理・ハンバーグの三種から選べるメイン。ちゃんと作ったハンバーグってやっぱり旨いんだなぁ、なんてことを実感する一品でした。

 

デザートでアイスリームもついてきました。

 

夕食後、ちょっとだけ周囲をお散歩。基本的にオフィス街なので周囲には何もない感じですが、コンビニは数件あって不便さはないかも。

 

学士会館での宿泊は朝食付きになり、チェックインの際に洋食が和食か希望を聞かれます。昨晩食事した「セブンハウス」が朝食会場。

 

昨日入れなかったレストラン「ラタン」の室内をちょっと見せて貰いましたが、重厚な雰囲気がいいですね…。今度はここでディナーにするぞ!

 

朝の「セブンハウス」はこんな感じ。これはこれでイイ感じですけどね。

 

朝食は洋食をチョイス。ごく一般的な構成ではありますが、オムレツのレベルの高さは相当なモノ。これはフレンチも旨いはず…。

 

チェックアウトまでもうちょっと建物の内外を見てみましょうか。レストラン前の階段室も素敵です。

 

レストラン前のほうにも出入口があります。

 

その近くに石碑が建っています。「東京大学発祥の地」って、ココそうなの?

 

朝9時過ぎにチェックアウトしました。東京のホテルが高騰する中、この雰囲気と設備で一泊一万円台前半というのはかなり「お得」な部類にはいるんじゃないでしょうか。ただ客室数がそれほど多いわけでもないので満室の日が多いみたいですけど…。とにかく夕食も含め、是非再訪したいところです。