へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

酷暑の十勝紀行、その1:猛暑の中「世界一長い」だったベンチを観に行く。

なんでこんなに暑いの。

 

セントレアからは8月の1ヶ月間だけ、JALが釧路・帯広への季節運航便を出しています。釧路行きが週3便、帯広行きが週4便と変則的ながら今年で10年目と結構長期で飛んでいるんですね。8月末、これで帯広まで行ってみることにしました。出発はお昼頃なので早めに空港に来て「プライオリティパス」を使い「風の湯」でお風呂&お食事。

 

「プレミアムラウンジセントレア」にも立ち寄り。コスタコーヒーを頂きました。

 

ではケートへ。

 

機材はセントレアではお馴染み、B737-800です。

 

順調に飛行し窓の外には襟裳岬が見えてきました。

 

ただ十勝平野にかかるあたりで何があったのか周回ルートに入って待機し、ぐるっと廻って北側からのアプローチで着陸したため、定刻よりも15分ほど遅れての到着です。

 

とかち帯広空港へのアクセスを担うリムジンバスは市内ホテルを巡る系統と帯広駅へ向かうルートと2路線。宿泊ホテル前を経由するホテル巡りの系統に乗車したところ、なんと横3列のゆったり仕様のバスでした。ほぼ同時刻に着く羽田からの便とセントレア便の2便を受けて発車するスケジュールなのですが、こちらが20分遅れのため既にそちらは出てしまった様子。結局14:45ころに発車しました。

 

凡そ30分、この度の宿泊先「北海道ホテル」に到着。去年の2月にも泊まったトコです。実はこの時期、帯広のホテルが無茶苦茶値上がりしてたんです。駅前のビジホ程度でも1泊1万円以上のお値段が平気でついていて戦慄したんですが、何故かJTBでこのホテルだけシングルが1泊8000円程度で出てるじゃないですか! 大手の旅行会社だと老舗のホテルあたりは纏めて部屋を押さえて売ったりしているようですが、そういう関係なんですかね? 大手旅行会社のサイトって、こういうのがあるから意外と侮れないのよ。

 

ちょっと帯広駅から離れており繁華街からは遠いですが、非常に雰囲気のいいホテルです。

 

シングルルームに投宿。そう広くはないですが快適です。

 

ホテル周辺を散策してみましょうか。ただこの日は北海道で異例の暑さを記録しており、帯広も36度とか阿呆みたいな気温なんで暑いのなんのって…。すぐ近くの「十勝トテッポ工房」へ行ってみます。

 

こちらはお菓子屋さんですが、奥にカフェコーナーがあり「トテッポサンデー」を注文。下にはチーズケーキが入っており、その上にソフトクリームを絞った一品です。蒸気機関車を象ったサブレが乗っていますが、「トテッポ」というのがその昔、十勝エリアで営業していた鉄道の愛称。この「トテッポ工房」や北海道ホテルへ続く歩道はその線路の跡地で「トテッポ通り」と名付けられていたりします。

 

そのあとは緑が丘公園に。

 

ここには全長400m、「世界で一番長いベンチ」としてギネスブックに認定されたことのあるベンチがあります。

 

ただギネス認定されたのは1981年なんですが、その6年後の1987年にはその記録は破られてしまうのですけど。

 

公園のエントランス付近に古ぼけたレンガ小屋が佇んでいるのですが…。

 

これはこの公園が「十勝監獄」だった頃の名残。この建物は石油庫だったらしいですが、帯広で現存する最も古い建物、だそうな。

 

この公園、とにかく広大で散歩したら楽しそうなんですが今日のこの気温ではパス、って感じだわ。

 

今日の夕食は帯広でも評価の高いレストランの一つ、イタリアンの「ラリベラ」へ伺いました。帯広ならフレンチの「マリヨンヌ」といきたいところなんですが今日は定休日&明日は満席、とのことでNG。ただ以前に比べお値段が上がっており税抜き8千円のコースが最安値となってきたりしてるんですよね…。確かに絶品を食べさせてくれるお店ではあるんですが、以前に比べるとお値打ち感は下がったような気が。それで新店開拓だ!となったワケです。

 

店内はこんな感じ。

 

ドリンク類は基本的にワインなどもイタリアのものを揃えているようです。それなら、とイタリアのビール「モレッティ」でいきましょうかね。

 

一皿目はズッキーニの冷製スープ。トマトのジュレとイタリアンチーズが浮かべられており、色々と食感や味わいが変化する感じでした。

 

パンは自家製とのこと。

 

2品目はパプリカに詰め物をしたもの。

 

3品目、花ズッキーニで帆立貝柱を包んで揚げたフリットで、ボルチーニ茸のフリットが添えられていました。

 

4品目ですが、ボルチーニ茸と桃のクリーム煮。えっこんなく見合わせアリなの?って感じですが、コレが意外と違和感なく旨いのよ。

 

5品目はポークソテーです。火の通し具合が絶妙で柔らしっとりジューシーに戴けました。

 

デザートはヨーグルトのムースの中に木いちごのシャーベットを浮かべたもの。食後にぴったり、さっぱりする一品でした。

 

最後にコーヒーを戴き、ディナー終了です。これで5千円台だからなぁ…。

 

ホテルまでは約20分ほど、ぶらぶら歩いて戻りました。

 

夜になっても気温は余り下がらず、その中を歩いてきたので汗だくです。ここは北海道ホテルご自慢の温泉とサウナ直行になっちゃうよねぇ。

 

最後に帯広の有名菓子店「柳月」のケーキを〆に。ホテル近くにあるイオンには帯広の2大菓子店ともいえる「六花亭」と「柳月」がどちらも出店しており、しかも2店並んでるという凄い状況になっています。で、どちらもフルラインで生洋菓子を販売。「柳月」は札幌駅前の「エスタ」地下食品街にも支店があって生洋菓子も買えるのですが、札幌駅周辺の再開発に伴ってこの8月末で「エスタ」の閉館が決まりました。「柳月」は札幌エリアにも10店舗以上あり、ケーキを販売している店舗も多いのですが、札幌中心部でケーキを扱っていたのは「エスタ」支店のみ。郊外の店舗に行けば買えるけど、今までみたいに気軽に「柳月」のケーキを買えなくなっちゃうんだなぁ、というわけで「柳月」を選んだんです今日は。