へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

ヘンに行くシンガポール&マレーシア、その1:成り行きでF1観戦。

そんなつもりじゃなかったんだけど。

 

シンガポール航空、最近ちょくちょく大幅割引になるセールを行っています。シンガポール航空で行くシンガポール往復が総額で5万円台というのはかなりお買い得。9月の三連休の時期で確保できたのでお出かけすることにしました。

 

シンガポール航空はコロナ前、セントレアではJALサクララウンジビジネスクラスマイレージ上級会員向けに出していました。グランドハンドリングがJALだったりする関係もあったんでしょうが、スタアラGとかのステイタスでサクララウンジ名物のJALカレーが食えたりするレア体験ができたのよ。セントレアサクララウンジはいまだ休業中で、今年1月にシンガポール航空に乗った際にはミールバウチャーが渡されたのですが、今回はプラザプレミアムラウンジに案内されました。今年5月にオープンしたばかりで、プライオリティパスでも入室可能です。

 

ここは以前はスターアライアンスラウンジがあった場所で、内装などもほぼ「居抜き」状態という印象。ただ中央にカウンターが新設され、フード類などはそちらに並んでいました。

 

朝ご飯はこちらで。特に朝だからと朝食風のものが出ているわけではなく、カレー味の炒飯や手羽先にきしめん、温野菜などが用意されていました。名古屋っぽい料理を出そうとしてるワケね。

 

セントレアでは旅客向けのアンケート「空旅リサーチ」を国際線でもやってます。国内線が自販機で出てくるのとは違い、国際線はクーポンが出てきてそれを対象店舗に持って行って指定商品と引き替える仕組みです。amanoだとペットボトルのお茶とか貰えますが、ここ夕方には閉店なのが残念。

 

今日のシンガポール行きは10時少し前から搭乗開始となりました。

 

機材はB787-10。出発3日前くらいから「アップグレードしませんか?」というお誘いメールが何度か来たのですが、片道で10万円上もかかります。シンガポール航空ビジネスクラスに乗れるお値段としてはお得だとは思うけど、今回はそんなに高い料金を払う気はないので…。

 

定刻より少し早くプッシュバックして出発です。

 

離陸するとドリンクサービスが。

 

日本時間でお昼を過ぎるくらいのタイミングで機内食が出てきました。1月に乗った際にはメインしかなかったのですが、今回はサイドで日本蕎麦がついています。いかにも機内食!な小さい水のカップも載っていて、ほぼ「コロナ前」って構成かも。

 

デザートはオリジナルのアイス最中でした。ヨンジーガムロ風味だそうです…って何だそりゃ、と調べてみたら「マンゴーに柑橘類やタピオカ、ココナツミルクなどを合わせたデザート」だそうで香港発祥で今台湾で大人気!だそうな。で、なんでそれをシンガポール航空機内食で?ってのは謎かも。

 

シンガポールには定刻より20分ほど早く到着しました。

 

シンガポールのMRT、クレジットカードのタッチ決済が使えます。これで市内まで。

 

アウトラムパーク駅で下車して本日のお宿へ。チャイナタウン地区の「バターナットツリーホテル」です。航空券を確保した後にホテルを探したのですが、どのホテルももの凄い高値が付いていました。ドミトリーですら1万円超えがザラで何か起きてるのか?と思ったら起きてました。ちょうどF1のシンガポールGPと時期が丸かぶりだったんです…。そりゃホテル代高くて当然だわ。そんな中で、ここだけが個室で1万円を切るお値段で取れた由。

 

ショップハウスを改装していますが、内装はなかなかお洒落。

 

お部屋は窓なしのシングルルーム。狭くはあるけどスーツケースを広げるくらいの床面空間はあるのね。

 

壁面にはテレビ。棚にはコーヒーメーカーもあります。あとセーフティボックスも完備。

 

お部屋はバス・トイレ付き。シャワーを使うと便器がびしょ濡れになるタイプですが、この値段でバスやトイレが共有じゃないだけありがたいです。全般的に掃除は行き届いていて清潔な印象で、寝るだけと考えれば充分快適でした。

 

夕食はマックスウェルフードセンターのチキンライス、定番ですわ。

 

通常サイズで一皿6シンガポールドルですが、もう1シンガポールドルが110円近くまで上がってしまった今では「これが660円か…」と感慨深くもあり。

 

夜はシンガポールGPへ行ってみました。初めそのつもりはなかったのですが、この日は3日間に渡って行われるGPの初日。初日はテスト走行、2日目に予選で最終日が決勝となるので初日は入場料が安めに設定されているんです。観覧席がなくイベントエリアへの入場だけなら128シンガポールドルから。街中で、しかも夜間に行われるF1レースは非常に珍しいわけで、それなら折角だから観に行っちゃおう、と思ったんです。シティホール駅を降りて地上に出ると、既に明らかにマトモなクルマじゃない爆音が鳴り響いてました。

 

ここは戦争記念公園のエリア。中央にどーんと聳えるのは「日本占領時期死難人民記念碑」で追加のライトアップまでされていました。今でもシンガポールにとっては日本占領時代は「最悪の黒歴史」ですからねぇ。

 

隣のパダン広場には飲食ブースやステージなどが設置されお祭りみたいになってます。来場者も地元の方が多い印象で、近所のお祭りに来る感覚なのかも。

 

ちょうどステージで歌ってのは「XG」、日本発のグローバルガールズグループなんですってよ。確かに歌は全部英語で、メンバーは流暢な英語でMCこなしてました。

 

次に出てきたのはなんと「新しい学校のリーダーズ」じゃないですか! 確かに海外では「ATARASHII GAKKO! 」名義で活動してるらしいですが(海外ではリーダーじゃなくなるのね…)、シンガポールでは初ライブと言ってました。楽曲は日本語でMCの英語も上手いわけじゃなかったですが、観客は大盛り上がり。恐らく一番の代表曲と思われる「オトナブルー」がワンコーラスだけだったのは何故?

 

ここパダン広場にも観覧席がありますが…。

 

その脇に少しだけコースが見えるところがありました。

 

シンガポールF1の正式名称は「FORMULA1 SINGAPORE AIRLINES SINGAPORE GRAND PRIX 2023」とシンガポール航空が冠スポンサー扱いです。ただカタール航空がF1のグローバルパートナーかつオフィシャルエアラインであるため、カタール航空のロゴもどーんと出ていたりします。オトナっていろいろタイヘンですね。ちなみにこの先にはDHLのロゴも出てますが、DHLも永年F1の物流パートナーとなってます。

 

そんなシンガポール航空ですが、エリア内にPRブースを用意。

 

CAさんとの記念撮影とかができるぞ。

 

マーライオンやマリーナベイサンズが見渡せるあたりまできました。

 

さて今回買ったチケットはこのマップでグリーンになっているエリアに入場できるもの。観覧席がなくてもフリーでレースを見れる観覧スポットが複数用意されており、そこから走行風景を見ることができるんです。夜9時からこの日2回目のテスト走行が始まるので、観覧スポットへ移動してきたわけです。

 

こちらはマーライオンの裏手にかかるエスプラネード橋が眺められるスタンド。

 

高層ビルを背景に疾走するF1マシンという、シンガポールGPでしか見られない風景を見るならココですな。

 

エスプラネード劇場前付近には一段と高い観覧スポット。人数制限が行われており、降りてきた人数だけ新しく入場できる、みたいな運用でした。

 

高さがある分、ここだともう少しコースを見下ろすようなアングルで観覧可能。

 

個人的にはマリーナスクエア前の観覧スポットが一番良かったかも。

 

目立たないのか余り混んでなかったし、何よりもコースすぐ脇にまで近づけるので迫力が違います。ドリアンみたいなエスプラネード劇場をバックに走る姿は、高層ビルが背景ってのには敵いませんがそれでも「シンガポールならでは」には違いないし。

 

途中、保護フェンスの「切れ目」みたいなところもあって、網越しじゃないお姿も見れましたよ。

 

実はF1観戦自体がこれが初めてなので普通にサーキットで行われるGPがどんな感じなのかは知らないのですが、これはこれで何かのお祭りに行ったみたいで面白かったです。

 

ちなみにエリア内には飲食ブースもありましたが、正直あんまり食指が動かず…。ドコにでもありそうなスナック系が多い上にお値段もお高め。ホットドッグやビールが16シンガポールドルとかですよ…。まぁ他の皆さんはどんどんお買い上げしてましたので、屁でもない金額なんでしょうが。

 

そういうわけで帰り際に何か喰おうと思ったのですが、結局ラッフルズシティのマックくらいしか選択肢がなかったのでした。これもこれで7シンガポールドル以上。