へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

奥入瀬氷瀑リベンジの旅、その2:そうだったのね、氷瀑ナイトツアー。

いよいよ奥入瀬へ。

 

2日目の朝の秋田駅

 

五能線経由の「リゾートしらかみ」でまず青森を目指します。昨年10月からJR東日本の「のってたのしい列車」の指定席料金が840円に値上げとなりましたが、これだけの車両と設備であれば仕方ないような。

 

朝ご飯は秋田のご当地パン屋「たけや製パン」の「アベックトースト」で。

 

東能代で列車は進行方向を変えて五能線へと入っていきます。ホームには以前の「リゾートしらかみ」車両を模した待合室があるのですが…。

 

室内には運転台がありました。昔からあったっけ?

 

「バスケの街」ということで、能代駅のホームにはバスケットコートが設置されています。以前はここで停車時間を活用したイベントとかもあったのですが、今では特に何もやっていない様子。

 

能代駅を過ぎたあたりから、車窓からは日本海が見えてきます。

 

景勝地では速度を落としたり停車したりしてくれ、景色を楽しめるようになっています。

 

深浦駅では青森発の上り「リゾートしらかみ」と交換。

 

ここでお昼ご飯として事前注文していたお弁当を受け取りました。現在「リゾートしらかみ」では基本的に車内販売は行われていません。そのかわり、ネット経由で事前注文できるようになっています。受け取りは秋田駅能代駅・深浦駅で可能ですが、この列車の運行時簡だと深浦駅のみ。ホームに店舗の方が待ってるので、スマホの予約画面を見せて受け取ります。

 

注文したのは「オムレツ雪人参ビーフシチュー弁当」、ご飯の上にオムレツが乗ってビーフシチューがかけられた一品。さすがにこの寒さのせいか既に冷めかけて居たので、受け取って速攻頂きました。結構旨かったですが、このビーフシチューだけでもレトルトで売ってるようです。

 

この「リゾートしらかみ」の「橅」編成には、こんな立派なカウンター販売コーナーも用意されています。カウンターテーブルに椅子まであってビュッフェ並の設備ですが、暫く前からここでの販売をやめてしまったので今ではタダの空き地。

 

何も車内では買えないのはよろしくないという判断なのか、ドリンク類の無人販売コーナーが設置されていました。無人なのでアルコール類はありませんが…。お会計はセルフレジです。

 

せっかくなので飲み物くらいは買ってみた。

 

この車内での唯一のイベントだったのは津軽三味線の演奏会。

 

秋田から約5時間、終着の青森に到着。

 

青森駅舎の建て替え工事、かなり進んでますね。

 

次の列車への乗り換え時間の1時間ほどで今回行ってみたかったのが「ウィーン菓子 シュトラウス」。青森で本場ウィーン並のザッハトルテが食べられるお店として知られていますが、なかなか営業時間に行けなかったりザッハトルテが売り切れだったりと,お目当てにありつけていませんでした。

 

2階が喫茶室になっているのですが、満席で待っている方も数組。なんせ回転のいいお店じゃないので、時間内に店内に案内される華道家はかなり微妙な感じですし、今から入れたとしてもダッシュでケーキをかき込む羽目になりそう。そこでテイクアウトに変更、となりました。

 

青森からは「青い森鉄道」に乗車。2両編成で立ち客もかなりいる状態で出発しましたが,そのお客の数は減ることなくずっと混んだまま、野辺地を過ぎると混雑がますます激しくなってくるほどの盛況っぷりでかなり驚きました。1時間ほど乗車して三沢で下車。

 

ここからはバスで十和田市へ。

 

十和田市中心部についてまずはホテルへ入ることに。バスターミナルからも近い「スマイルホテル十和田」が今日のお宿。

 

チェックインを済ませ部屋へ。

 

ごく一般的なビジネスホテルのシングルルーム、ですね。

 

続いて晩ご飯へ。十和田といえばB級グルメ十和田バラ焼き」ですが、意外と提供店舗が多いわけでもないような…。日曜定休のお店も結構あります。今日の夜開いてるお店で探して見つけたのがこちら「大昌園食堂」でした。

 

イカニモ「地元の方が普段着で来る焼肉屋」って感じ。テーブルには焼肉用のロースターに加えてコンロが置かれていました。

 

十和田バラ焼きの単品にご飯と玉子スープを注文。コンロに鉄板が用意され、十和田バラ焼きはここで自分で焼いて、いい感じに調理できたら火を止める、といった形です。十和田バラ焼き、牛肉だけじゃなく玉ねぎもたくさん入ってるのが本場だったのね…。以前、関西空港で「プライオリティパス」で使える店で食べた「十和田バラ焼き」も玉ねぎが結構多く「ケチってんのかなぁ」とか思ってしまいましたが、すみません正解だったんですねアレ。

 

少し時間があったので十和田市現代美術館のほうまで行ってみたのですが、屋外の美術品をライトアップするイベントをやってました。

 

そしていよいよお待ちかね「冬の奥入瀬 氷瀑ナイトツアー」へ出発。十和田市のバスターミナル「まちなか交通広場」から午後6時半に発車しました。

 

40分ほどバスに揺られ、まずは奥入瀬渓流の入口にあたる奥入瀬渓流館にやってきました。ここでトイレ休憩をとり、奥入瀬渓流に向かいます。

 

この氷瀑ナイトツアー、ライトアップしたところを観て廻る、というものではありません。国立公園にして国指定の特別名勝かつ天然記念物たる奥入瀬渓流では電飾やライトを用意して常設のライトアップを行うことはNG。そこで、このツアーバスにワゴン車が随行し、そのワゴン車に搭載した投光器で見学時だけライトアップして見せる、という形にしたんだそうです。いくつかのスポットがある中、その日のコンディション等により5箇所が選ばれ見学できます。このイベント、冬になると観光客が来なくなる奥入瀬渓流に人を呼ぶことを目的に始まったもの。春から秋に多くの人が訪れる遊歩道は冬には除雪されないので歩くことは不可。そこで昼間はガイド付きのネイチャーツアー、夜は氷瀑ライトアップを目玉に冬期に観光客を呼ぼうとしているワケですね。そういうツアーだったのかキミ。

 

最初のポイントは下馬門沢。この氷瀑ツアーは1月から始まったばかりで、暖冬気味だった今年はまだ滝などもちゃんと凍ってないので見た目的にはイマイチ。そうしたバキバキに凍った状態を見たければやっぱり2月くらいに来た方がいいのかもしれません。ただ、これはこれでお見事ではありますけどね。

 

続いて白布の滝。

 

バスはそのまま上流まで進み、十和田湖畔の子の口まで来ました。

 

ここ子の口はカルデラ湖である十和田湖から湖水が流れ出る注ぎ口のような所。渓流では穏やかだったお天気ですが、ここ子の口では狭い谷間に風が集中するせいか横殴りの雪となってました。

 

その川下に向けて投光器が向けられます。

 

3箇所目は白糸の滝。

 

このあたり、夏などはもっと水量が多いのでここまで川に近づけるのは冬だけ、だそう。

 

最後のポイントは馬門岩。

 

岩から水がしみ出しているところがあるため、ここも滝のように凍っている部分が。

 

今回見たスポットの中では、ここが一番綺麗だったかな? ちょっと期待が大きすぎて「こんなもん?」と思っちゃった部分はありましたが、確かに冬しか見れない風景という価値は充分あるかと。あと、やっぱりもっと滝が凍ってから来た方がいいのかな?

 

夜9時半過ぎ、十和田市内へ帰還。ツアーガイドさんの案内もよくて、楽しいツアーでした。

 

ツアーのあとのお楽しみは青森の「シュトラウス」で買ってきたケーキです。

 

ザッハトルテとアップフェルシュトゥルーデルザッハトルテといえば生クリームを添えて頂くのが流儀?ですが、シュトラウスではお持ち帰り用の生クリームも用意しているので心配なし、です。しかしまぁ何故青森にこんな本格ウィーン菓子の店が?