へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の旅、その2:「UNWIND HOTEL & BAR OTARU」宿泊。

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今日はこれから小樽へ向かいます。

 

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白老からは特急「北斗」に乗車、長万部に向かいます。

 

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車両は261系1000番台。

 

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白老駅前にこんなオシャレなお店がありました。白老にある「まいこのマドレーヌ」というお店の2号店らしいです。

 

shiraoi-maiko.com

 

maikos-bake.com

 

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車内で軽くつまもうかな、と買ってみました。

 

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季節商品というコーンとベーコンのキッシュ。

 

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人気ナンバーワンという定番のエッグタルトです。1個300円くらいしますが、どちらも確かに「ちゃんと作ってます」感がすごくて旨かったです。

 

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長万部駅までは1時間半弱ほどで到着。乗り換えの際に駅で何か昼食を買おうかな、と思ったのですが、有名な駅弁であるはずの「かにめし」は駅での販売はなく、ここから歩いて10分ほどのドライブインでしか買えないんだそうです。それって「駅弁」なんでしょうか…。一応、駅構内の観光案内所にあるショップでも販売はしているのですが、お土産用の冷凍品のみなので、買ってもすぐに食べることはできません。結局、ここでめぼしい食べ物は手に入りませんでした。白老で買ったキッシュとタルトが実質的な今日のランチになっちゃったわ。

 

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長万部から小樽までの函館本線には、最近になって新しい車両であるH100系が投入され、旧来の国鉄時代から使われていたディーゼルカーが完全に置き換えられています。これから乗る倶知安行き普通列車は1両の単行、周遊パス効果もあるのか座席が殆ど埋まる程度の混み具合になっていました。

 

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のんびりと進み、1時間半強で倶知安に到着。

 

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ここで小樽行きに乗り換えます。同じくH100系ですが、今度は2両編成。

 

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1時間ちょっと乗って、午後4時過ぎに小樽に到着しました。

 

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本日のお宿は、小樽駅から歩いて10分弱の「UNWIND HOTEL & BAR OTARU」です。

このホテル、裏手で今でも営業している「越中屋旅館」が外国人向けの別館として1931年に「越中屋ホテル」としてオープンした建物が使われています。北海道では初の本格的な外国人向けホテルだったそうですが、なかなか紆余曲折を経ている建築だったりします。ホテルとしての営業は10年ほどで、第2次大戦中には将校クラブとして使われます。敗戦後はこの手のホテル「あるある」で、米軍に接収されてしまいます。その後、本来の所有者である越中屋旅館に返還されるのですが、その直後になんと相続税支払いの一部として国の所有となってしまうのでした。そこから民間に払い下げられ、企業の寮などとして使われていたそうです。その後、1993年に小樽を代表するシティホテルだった「小樽グランドホテル」の別館として使われることになり、実に50年上の刻を経て再び「ホテル」として歩むことになりました。ところが、小樽グランドホテルが経営難で2009年に閉館すると、こちらも同時に閉鎖が決まってしまったのです。それからは長らく閉鎖されたままの状況が続いていたそうですが、昨年になって新しい事業者が決まり、またホテルとしてオープンすることになりました。

 

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「クラシカルな雰囲気はそのままにコンテンポラリーな感覚で大胆にリニューアル」って感じなんだそうですが、玄関まわりの雰囲気はクラシックホテルそのもの。

 

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ロビーの一角にフロントデスクがあり、座ってチェックインします。フロント脇には上階の客室へと繋がる階段が。なお、建物奥の方に少し建て増しされたスペースがあって、そちらにエレベーターも設置されていますのでご安心を。

 

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こちらが客室。全般的には「クラシック」よりは「モダン」寄りの雰囲気。

 

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ただ、この天井の高さは「由緒あるクラシックホテル」でよく見かけるもの。

 

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室内にはソファや冷蔵庫など。テレビの画面サイズが妙に小さい気が…。

 

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お茶セットなどは充実している方かも。コーヒーもドリップ式のパックが用意されていました。

 

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バスルームも綺麗。

 

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このホテル、夕方にはバーで素敵なサービスがあります。ちょっと行ってみましょうか。今度は階段で降りてみます。

 

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エントランスのホールの一角、フロントデスクの対面にあたるところに…。

 

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こんなオシャレなバーがあるんです。こちらでは夕方5時から6時半まで、ワインの無料サービスが受けられます。

 

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サーブされるワインのラインナップは道産中心で、なかなか悪くない感じでした。「おたる醸造」の白のナイヤガラを勧められ頂きましたが、マスカットのフルーティな香りが立って、確かに美味しかったです。

 

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夕食は1階中央のダイニングで頂きます。

 

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テーブルには名札までセッティングされていました。

 

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1杯目のドリンクがついてるプランだったので、スパークリングワインにしました。

 

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1皿目のアミューズは帆立のゼリー寄せ。

 

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2皿目の前菜は平目のカルパッチョでした。ちょっと食べちゃってから撮影…。

 

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3皿目はじゃがいもの冷製スープ。

 

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4皿目に登場したのはトマトとベーコンのパスタでした。麺にはビーツを練り込んであります。

 

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このあたりでワインを。鶴沼ワイナリーの白です。

 

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5皿目の魚料理、黒ソイのポワレです。クリーム系のノイリーソース仕立てです。

 

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6皿目の肉料理、新得町関屋牧場のジャージー牛リブロースのステーキでした。

 

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最後にデザート。ここまでの料理が道産の素材にこだわっていたりとチカラ入っている感じなのに比べると、少しだけ「もう少し頑張りましょう」って気がしなくもない…。まぁ悪くはないんですけどね。

 

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コーヒーはガラスのカップで供されました。

 

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ダイニングの中はこんな感じ。「伝統あるホテル」というよりはもう少し肩肘張らないリラックスした感じで、料理もそこまで畏まってない、気軽に楽しめる印象でした。北海道の素材を多用していたりして、ココで食べる意味はあるかも。

 

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朝食もこちらのダイニングで。

 

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ドリンク類はセルフサービスです。アイスコーヒーとかも置いてるのはちょっと嬉しい。

 

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こちらのホテルの朝食は「モーニングハイティー」と称して、こんな仕立てで登場します。

 

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プレートの構成もハイティーに倣った感じで、一番下が温かい食べ物。コーンのオムレツにコーンスープ、フレンチドッグが盛られていました。

 

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2段目はサラダにサンドイッチ、チーズトースト。

 

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最上段は甘いもの?系。スコーンとヨーグルトです。添えられているのは苺ジャムとホイップクリーム。ここでクロテッドクリーム出せ!ってのは我が儘だよねぇ。なお、そのプレートもお替わりオッケーだそうです。

 

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ホテルをチェックアウトし、小樽駅へ戻ります。

 

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途中で「運河プラザ」に立ち寄り。ここには観光案内所やカフェ、お土産物店などが入っています。カフェの一角に小樽運河保存運動に関する資料が展示されていたのですが、あまり目立たないけどコレが非常に興味深いモノでした。当時の保存派は作ったポスターやビラなどもあるのですが、当時の状況に関する新聞記事を読むと、なんとあの西武セゾングループ総帥だった堤清二が大きく関係していたそうじゃないですか。これにはちょっと驚きました。1980年頃に小樽では運河を埋め立てて道路にする計画が立ち上がり、市民から反対運動が起こりつつも、ほぼ「埋め立て」で決まりつつありました。そんな中、小樽運河地区の再開発への参画最有力候補であった西武のトップである堤清二が「小樽運河を完全な形で残さないなら、西武として再開発に協力できない」なんてことを講演の中で突然表明します。これには埋め立て推進派も大慌てで、方向性が大きく転換するきっかけとなったとのこと。埋め立て反対派が西武セゾングループへの働きかけを行っていたこともあったようですが、堤清二は文化人「辻井喬」でもあり、いくら実業家としての顔も持っていたとしても「文化人たる辻井喬が文化の破壊者になるのか」という点で他の文化人から非難されたり、本人的にも葛藤があったのではないか、と言われています。結局、小樽運河は一部保存となりましたし、そもそも西武が再開発に参画することもありませんでした。でも、今の小樽が「北海道でトップクラスの観光地」として日本人のみならず世界中の観光客を集めている大きな要因は「運河」でしょうし、その動きが小樽を「救った」ということは言えそうです。

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の旅、その1:「ウポポイ」にアポなし突撃したハナシ。

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9月の連休、北海道へ行きました。

 

新型コロナ禍で大きな影響を受けた業界のひとつに、鉄道やバス、タクシーなどの公共交通があります。北海道では対策として各事業者へ補助金を出すことによる割引商品の販売支援などを打ち出しました。

 

www.pref.hokkaido.lg.jp

 

この制度を活用して、JR北海道は「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の発売を7月に開始しました。

 

www.jrhokkaido.co.jp

 

JR北海道の鉄道と一部バス路線が6日間乗り放題で2万4千円のところを半額で1万2千円!というお値段。1日あたり2千円ってソレ「青春18きっぷ」一日分より安いじゃないか。通常、JR北海道が販売している同種のきっぷは「北海道フリーきっぷ」で、7日間27430円となっていますから、これは相当に激安です。一応、販売期間は2021年の1月までとなっていますが、補助金枠がなくなり次第販売終了との注意書きアリ。この手の事業だと、こんな感じで人気の出そうな企画は早々に補助金枠を使い切ってしまうケースは少なくありません。そこで、9月の連休あたりで早々に使ってしまった方がよさそう、という判断に至りました。実際、9/29で補助金枠枯渇に伴い販売終了となっちゃいました…。

 

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セントレアからはJALの札幌行き最終便で出発。「最終便」とはいうものの、この日は減便されていてJALの札幌行きは1日2便しか運航されていませんでした。おかげでこの便はほぼ満席。こんな混んでる飛行機に乗るのは久々かもしれない。

 

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新千歳空港に到着後、空港駅で早々に翌日から利用開始となる「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を購入しました。コレ、利用開始前日までの販売になっているので、「空港で買ってそのまま利用開始」ってワケにはいかないんですよね。入手できる販売箇所は道内だけですし。昔は東京駅にJR北海道運営の旅行センターとかあったのになぁ。

 

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札幌での宿泊先は札幌駅そばの「三井ガーデンホテル札幌」にしました。JTBのウェブから予約して一泊4900円ってのも激安ですが、これに「GoToトラベル」の割引が適用されて3185円。カプセルホテル並ですよ…。ちなみに「ホテル予約サイト」ってあんまりJTBとか大手レガシー系の旅行会社ってスルーされることが多いけど、偶に掘り出し物があるので莫迦には出来ません。

 

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コロナ前の時代には一泊1万円は絶対に下回っていなかったであろうお部屋。大浴場もあるので大変快適に過ごせました。

 

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ホテルへチェックインしたら、わざわざ地下鉄で栄まで出ます。個人的には札幌中心地ではピカイチだと思ってる「回転寿司ぱさーる」がお目当て。

 

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ドリンク2杯と一皿で1500円という「晩酌セット」がお値打ちなんです。

 

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そのあと何品かつまみました。やっぱりココは「塩水ウニ」が一番旨いわ…。これで400円ってのは「安い」部類に入ると思う。

 

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いよいよ翌朝から例の激安パスの利用が始まります。7:30発の特急「すずらん2号」で出発します。

 

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この列車で白老まで向かいます。今年オープンしたばかりの「民族共生象徴空間 ウポポイ」を訪問しようと思ったのですが…あれ?何だか入場制限かけてるとか聞いたような?

…で慌てて調べたら、メインとなる「国立アイヌ民族博物館」は完全予約制になっていました。ウェブで予約できますが、当然?ながらこの日は訪問予定の時間帯どころか終日ソールドアウト。うわぁやっちまった…。

 

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まぁでもどうしようもないので、とりあえず予定通り白老駅で下車しました。

 

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今回はちょっと長期の旅なので手荷物は多め。白老駅には一応コインロッカーはありますが、目玉となりそうな観光施設の最寄り駅としては少ない印象。

 

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スーツケースなど大型の手荷物が多いことを想定しているのか、大きめのサイズのロッカーが中心。

 

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小型は300円ですが、その上は500円、600円、700円とちょっとお高めかな? 両替機などは設置されていないようでした。なんとなく微妙なラインナップに、とりあえずココには預けず「ウポポイ」まで行ってみることに。

 

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歩いても10分程度ですが、町営のバスが運行されていました。本数も多めで便利そう。

 

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生憎のお天気でもあるので、バスで移動。1回100円だしね。

 

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「ウポポイ」には5分ほどで到着。博物館の予約がなくても、公園内への入場は可能とのこと。博物館に入れなくても入場料はフルで1200円かかっちゃうんですが、仕方ないか。

 

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入園ゲート前には検温を行うテントあり。

 

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こちらが「ウポポイ」の入口です。レストランやショップなどもこちらにあります。あと、全般的に地面の水はけが悪いので雨の日は要注意! 排水が考慮されていないのか、ヘンなところに深い水たまりができていたります。

 

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「ウポポイ」のコインロッカーもエントランス付近にあります。こちらは大型ワンサイズで500円、大きめのスーツケースなどであれば白老駅よりこっちの方が安くあがるかも。また両替機が設置されているのもナイスです。実は入園後に博物館にもコインロッカーは用意されているのですが、コロナ対策らしく利用停止中ですので、「ウポポイ」で荷物が預けられるのはココだけ、が現状だったりします。

 

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入園すると目の前にあるのが「国立アイヌ民族博物館」です。

 

ainu-upopoy.jp

 

予約についてはキャンセル不可、当日受付も一切なし、と徹底しています。なので、残念ながら博物館については「来れば何とかなる」ってのはナシって感じでした。オープンから当面の間、1時間ごとの入場者数を110名までに抑えているようなので、そりゃすぐ埋まるよな、ってところですね。加えて、当日目立ったのは小学生などの学校の団体。特にこの日は平日だったせいか、何団体か来ていました。そういう団体さんが来るのであれば、そりゃ予約枠も埋まるわけです。

 

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博物館の1階のショップやカフェは予約なしでも利用可能です。

 

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博物館以外にも、一応「みどころ」はあります。この体験交流ホールではアイヌの伝統舞踊や音楽演奏が見れます。

 

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「密」回避のため、入場は整理券制で座席も指定されます。こちらも平日は学生団体が多いため、一般の来場者まで枠が回せないことが多いんだそう。この日も朝イチの9時半の枠以降は学生団体が多数は入っているために見れない可能性が高い、との説明でした。実は「ウポポイ」については、当面の間は平日よりも休日の方が「行き時」かもしれません。

 

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公園の敷地は広く、ぶらぶら歩くのもそう悪くはありません。

 

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こちらのエリアには木彫りや刺繍の実演が見れる工房、アイヌの伝統的コタンが並びます。

 

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こちらではアイヌ文化紹介の語りなどが行われていました。随分大きな家を建ててたんだなぁアイヌって…と思ったら、これはホール的な役割を持たせるために実際よりかなり大きく作ってあるんだそうで。

 

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実際にはこのくらいのサイズが標準だったそうです。これはアイヌの家「チセ」建築の実演をしているところ。

 

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あとはVR体験なんてのも。

 

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このドーム型のスクリーンに頭を突っ込んで、オオワシやキタキツネ視点で撮影された臨場感ある映像を見る…というもの。まぁ時間があったらどうぞ、って感じかなぁ。

 

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結局、博物館ぬきでも2時間くらいは滞在できました。フルで見るなら3時間くらいは取っておいたほうがよさそうです。もう少し時間が経って落ち着いて来た頃に、今度は博物館を見に来ないといけないですな。

 

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白老駅まではまた町営バスで。

「Go To」じゃないけどお安く。「大江戸温泉物語 石和温泉 ホテル新光」に行きました。

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石和温泉に行ってきました。

7月下旬から始まった「Go To トラベル」キャンペーン。3月頃から壊滅状態だった旅行業界にとっては喉から手が出るほど欲しい施策だったわけですが、緊急事態宣言が解除された5月下旬頃には、まだ開始時期も不明な感じでした。そこで、観光業が盛んな地域を中心に自治体独自で宿泊費へ補助金を出すキャンペーンが多数行われました。「移動は控えめに」という風潮があったことから、同じ都道府県内や隣接都道府県あたりからのお客に絞るケースが多かったのですが、特に利用者の居住地を問わないモノも。

6月頃に、特にエリアを限定しない施策を行っていた自治体の一つが山梨県笛吹市。どこだよそれ、って感じですが、山梨では有数の規模の温泉郷石和温泉」のあるところなんですよね。

 

www.city.fuefuki.yamanashi.jp

 

この「笛吹市宿泊料金割引事業」、宿泊金額のおよそ半額近くの補助が出ます。ただし、予約は「じゃらん」か「楽天トラベル」経由のみ。幸いなことに「楽天トラベル」でクーポンをゲットでき、「大江戸温泉物語」の施設となった「ホテル新光」の予約を取ることができました。1泊2食で11220円のところ、5000円割引で6220円です。

 

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名古屋からはクルマで移動。途中、御殿場のアウトレットに立ち寄りました。ここには最近、静岡のご当地グルメとして人気のレストラン「さわやか」の支店がオープンしています。

 

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午後1時の段階で既に受け付け終了。この時点で案内板の表示は300分待ちでした。ハンバーグ食うのに5時間待ち…。もともと、御殿場インター近くに「さわやか」の店舗があり、昔から「首都圏最寄りの”さわやか”」として人気だったのですが、今ではこちらに移ったようです。いやぁ、今どきデイズニーやUSJでも6時間待ちのアトラクションとかなさそうだし、「日本でトップクラスの人気アトラクション」かもしれません、「さわやか」。

 

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夕方5時前にホテル新光に到着。予約状況は良さそうで、駐車場はほぼ満車の様子。それにしても「昭和の団体様向け大旅館」って雰囲気が凄い。

 

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実際にかなり規模が大きく、3棟から成っているなど、外から見る以上の大きさです。

 

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よく見ると、窓が真四角ではなく角にRが付けられていたりと、なかなか凝ってる。

 

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階段も昭和の香り、ですね。

 

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今回宿泊したのはシングルルーム。この手の団体客向け大規模旅館には時々あるタイプのお部屋です。おそらく、団体旅行全盛時は添乗員や随行の旅行会社の社員、観光バスの運転手やバスガイドなどが利用するために用意されていたものでしょう。このホテルでは案内図を見る限り、この手の部屋が10室ほどあるようでした。全盛期には首都圏から団体客を乗せた観光バスがガンガン乗り付けて賑わっていたと思われ、その分だけ「裏方」のための部屋も必要だったのかも。一般にはこの手の部屋を売らない施設もありますが、そこはさすが「大江戸温泉物語」、こういうスペースからもちゃんとレベニューは取ろうってわけですな。まぁ石和温泉のロケーションなら、山梨あたりへの出張のビジネスマンがビジホ代わりに泊まるような需要もありそうですから。

 

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室内はリノベーションされ非常にきれいです。洗面台もピカピカでした。室内にはトイレとシャワーブースもあり、エントランスとトイレは照明が人感センサーなのも地味に便利でよかったです。

 

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温泉は2箇所、それぞれ朝晩で男女入れ替えになります。浴場はかなり広々。露天風呂もあるのですが、「とりあえず屋外」という程度の半露天で開放感はありません。まぁ石和温泉が住宅街の中みたいなところなので、庭園風呂とかムリですけどね。泉質は「下呂温泉に並ぶ美肌の湯」だそうで「化粧水のような肌触り」と謳っておりましたが…残念ながら世の中の男性の多くは「化粧水」とやらを使ったことがないと思われ、自分も未経験なので「そんなこと言われましても…」って気はしました。「大江戸温泉物語」ってのが女性指向のマーケティングやってるからこそのコピーでしょうから別にいいけど。

 

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食事はレストランでのバイキングです。時間指定の入れ替え制ですが混雑しているらしく、テーブルに案内されるまで20分ほど待たされました。

 

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感染症対策として料理を取るときにはマスク必須でビニール手袋の着用を求められます。ビニール手袋も1回ごと使い捨てにすることを求められ、テーブル上には手袋用のゴミ箱まで設置する念の入れよう。なお、バイキングの内容は「まぁ普通」でした。カニもあったけど山梨で食べるのもなんだか食指が動かずスルーしちゃいました。

 

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一応、山梨名物の「ほうとう」もあります。自分で具材を選んでテーブルで煮込むスタイルで、ちょっと楽しい。

 

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あと地味に旨かったのが栗釜飯。これも生米に出汁と具材が入った状態で用意されたものを、テーブルで炊く形でした。40分ほどかかりますが、ちゃんとお焦げとかできるんですよコレでも。

 

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朝食もレストランでのバイキングスタイルです。こちらも入場まで行列ができていました。朝食も「至って普通」ですが、山梨名物の鳥もつ煮があったりします。

 

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実演で出してたフレンチトースト、割と旨かったです。この時期の山梨だし、と思って取った桃のコンポートはちょい微妙…。

 

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チェックアウトまでは館内をぶらぶら。フロントの先に割と広めのロビーがあります。

 

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そうそうこのホテル、今どき珍しく?WIFIなどネット接続環境が室内にはなく、無料WIFIが使えるのはロビーだけなんです。

 

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ロビーの先には日本庭園が。

 

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外から見ると、こんなスペースがあるようには見えないんですけどね。

 

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庭園には足湯もあります。庭園への入口にタオルが用意されているので、手ぶらでも気軽に使えるようになっていました。

 

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10時過ぎにチェックアウト。帰りには近隣にある、信玄餅で有名な桔梗屋に寄ってみたのですが、周囲に臨時駐車場が設けられるほどの混雑ぶり。最近ではレアアイテムとなりつつある団体のバスまで来ています。

 

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ここは信玄餅の詰め放題で有名ですが、もちろんこんな時間に来ても出来るわけはありません。人数が限定されているので、時期によっては朝6時頃から並んで待たないとダメだったりするそうな…。アウトレット商品を売るショップもあるのですが、入場制限をかけているため長蛇の列ができていました。

 

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そういうわけで通常商品を売ってる売店だけ冷やかしてみます。こちらは本来であれば工場見学もできるのですが、新型コロナ対策で休止中でした。

 

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で、特に買うものもなく、結局は「信玄餅ソフト」だけ喰って帰りましたとさ。

「Go To トラベル」キャンペーンの「地域共通クーポン」が面白いかも。

7月から始まった「Go To トラベル」キャンペーン。

 

「東京都を除外」などイレギュラーな形でのスタートとなりましたが、ちょいちょい恩恵に与らせていただいております。

 

このキャンペーン、「旅行代金が半額に!」「最大2万円まで割引!」とか騒がれましたが、ちょっと面倒で…。

 

・旅行代金から実質的に「お金」で補助されるのは総額から35%分まで。

 最大で1泊当たり14000円まで。

 

・旅行代金の15%相当は金券で付与。最大で1泊あたり6000円まで。

 ただし、こちらは準備ができるまでは付与ナシ。

 

つまり、

 

・一泊4万円の宿に泊まると、支払額は2万6千円。

 これに6千円の地域共通クーポンがついてくる。

 

…という仕組みになっています。個人的にはコレ、よくできてる仕組みだと思っています。これまでも震災などでの被災地での観光産業復興支援として「ふっこう割」なんてのが行われていますが、これまでは「旅行代金の割引」のみとなっていました。もちろん「割引」は旅行需要の喚起が期待できますが、日本では夕朝食付きのスタイルの旅館なども多いので、「イイ宿に泊まってお籠もり」とかだと、あんまり地域にはお金が落ちません。これを「現地でしか使えない金券をばらまいて強制的に地元でカネを使わせる」という仕組みを取り入れたのは、経済効果がより広く行き渡る可能性がわるわけですよ。

 

で、この地域共通クーポン、10月1日から配布開始が決定しました。既に予約済みの宿泊や旅行も、「旅行代金の15%相当分」を基本として貰えます。

 

そこでこの「地域共通クーポン」って何じゃ?と思って調べたら、なかなか面白かったので書いてみます。

 

なお、ここで記載した情報は事業者向けサイトに9/14時点で公開されている内容をもとにしています。

biz.goto.jata-net.or.jp

 

「地域共通クーポン」の事業者向けの説明書はこちら。

https://biz.goto.jata-net.or.jp/common/files/20200908_2008_gototravelcouponguideline.pdf

 

では興味深かったポイントを書き出してみます。

 

その1:デジタルクーポンとかあるのね。

 

国がやるこの手の事業は超アナログなのが定番。今回も「紙のクーポン配るんだろうなぁ」と思ったらなんとデジタルクーポンと併用です。

今回用意されるのは、

・1枚の額面が1000円の印刷された紙のクーポン

・1000円、2000円、5000円の3種の金額の電子クーポン

の2種類。紙のクーポンは旅行代理店の店頭での申込みで物理的に書類などが渡せるケースや、宿泊施設に直接申し込んで宿泊施設が配布するケースなどで貰えます。電子クーポンはウェブ販売やホテル予約サイトなどで発行する想定ですが、旅行会社などが宿泊施設と連携して、そちらで紙のクーポンを渡すというようなケースもあり得るようです。

また、電子クーポンはQRコード決済のシステムを使っているようで、発行や利用はウェブベースとなりアプリを新たに入れる必要はない模様。利用店舗は電子クーポンだと店頭にQRコードのポップを置くだけで精算されるようなので処理は楽そうです。紙のクーポンは半券を手元に置いて原券を事務局に郵送して…とかやらないとダメですけど。

 

その2:ちょっとソンしたり得したり。

 

地域共通クーポンは千円単位での発行。旅行代金の15%相当で、四捨五入して千円単位にして配布されます。例えば旅行代金1万円なら15%相当は1500円ですが、四捨五入して2000円分が付いてくるので、ちょっと得になります。逆に旅行代金が9800円だと15%相当は1470円で、四捨五入なので1000円分しか貰えません。ビミョーな価格差で1000円単位で損得が変わってくる可能性があるので、ちょっと注意した方がいいかも。

なお、地域共通クーポンはお釣りは貰えません。使う際にも「必ず1000円以上のモノの支払いに」とした方がいいですね。

 

その3:マジで旅先で使え!仕様。

 

地域共通クーポンですが、使えるのは旅行の目的地となる都道府県と、それに隣接する都道府県のみになっています。紙のクーポンの場合、利用可能な都道府県が券面に記載されます。「隣接」というのは県境が接しているだけでなく、道路や鉄道、航路などで繋がっているところも含み、例えば山口県と福岡県とか千葉県と神奈川県とか北海道と青森県とかも「アリ」判定です。

有効期限はピッタリ旅行中のみ。宿泊の場合はチェックイン日からチェックアウト日まで。日帰りならその日のみ。もう完全に「ほらほら旅行先にちゃんとカネ落とすんだよ!」という強いメッセージ性を感じます。

ただ、近場を狙って同じ都道府県内とかお隣の都道府県内とかが「行き先」であれば、当然ながら地元でも使えることになるんだよね…。近所のちょっといい温泉旅館に泊まりに行って、地域共通クーポンは今週分のお買い物、とかもできそうだな。

 

その4:だいたい何でも使える。

 

「旅先で使える金券」というと「まぁメシ喰ったりお土産買うくらいだろうな…」と思ったそこのアナタ。そんなシケたもんじゃないですよコレ。

事業者向けの説明資料には「地域共通クーポンが使えないモノ」のリストが出ています。これによるとダメなのは、

・税金とかの支払い

・公共料金の支払い

・宝くじとか公営ギャンブルとか

・金券や金融商品など換金性が高いもの

公序良俗に反するもの

…などが出ていますが、逆に言えば「リストにあたらなければ使ってイイ」ということ。そのほかの制限としては、

・宿泊代や宿泊を伴う旅行代金の支払いには使用不可

・クーポンが利用できるエリア内でサービスが完結しないとダメ、ただし本人が

 エリアから出ないならオッケーで宅配便に送料とかには使える

というのがあります。そう、これはつまり、旅行先での現地日帰りツアーの代金に充てたり、隣の都道府県に移動するバス代の支払いに使ったりするのもアリってことなんです。また「送料」に使えるのであれば、「北海道でカニ買って自宅に配送」ってのもまるごと使っていいワケです。

ただ気になるのは…事業者側がこのフレキシビリティに気がついてない可能性があるってこと。いくら「このサービスに使えます!」となっても、提供する側が「地域共通クーポンを使える事業者」として登録してくれないことには、旅行者としては使いようがないワケです。正直、コレってかなり大きなビジネスチャンスが広がってると思うので、事業者の皆さんドシドシ応募してね! 例えば温浴施設がホテルと提携して「ホテルからの送迎と温泉入浴で1000円ぽっきり」とか、出張者の多そうなビジネスホテルで「地元のバラマキ土産詰め合わせ+送料で2000円セット」とか作って売りさばくとか、いろいろできそうなんだけどなー。

 

その5:しばらく「ご飯」はおあずけ?

 

「地域共通クーポン」の利用店舗登録申請、既に始まっています。9/15までの申請分は制度開始の10/1から利用スタートとなるよう登録等が行われます。

ただ、ここで謎ルール発動。飲食店については、申請の条件として「Go To Eat」キャンペーンの参加登録が行われていることが求められているんです。

 

www.maff.go.jp

 

「Go To Eat」はこれも新型コロナへの経済対策として行われる事業で、農林水産省の管轄。「飲食店で使える食事券12500円分を1万円で販売」と「飲食店予約サイトで予約して食事するとポイント貰える」の2つのプログラムが予定されているのですが…。

この「Go To Eat」、食事券を発行する事業者やポイント付与となる飲食店予約サイト事業者が暫く前に決まったばかり。飲食店の参加登録は始まっておらず、愛媛県が食事券の使える飲食店募集を「9/23開始予定」としているのみで、あとはすべて「決まり次第公表」という状態です。そもそも食事券発行事業者も33府県で決まった状態で、「発行事業者が決まっていない」という都道府県も結構ある、というのが現状です。

これで「Go To Eat」に先に登録してね!って時系列おかしいだろ。

このような状況ですので、どうも10/1の地域共通クーポン利用開始時には「クーポンが使える飲食店」は殆どナシ、という可能性、かなり高いです。「よーし折角クーポン貰えちゃうから豪華ディナーだ!」と期待したそこのアナタ、残念でした。飲食店が利用可能店舗に加わるのは、もう少し先になりそうですね。

この謎ルール、推測でしかありませんが「飲食店の面倒まで国交省で見たくねぇ」みたいな話なのかもしれません。「Go To」キャンペーンについては「感染症対策をキチンとやること」を参加事業者に求めており、実際に宿泊施設は国交省主導で事務局が全施設対象に実地検査を行うことになりました。同じく飲食店にも「感染防止策」を求めることになるわけですが、実際に飲食店ってのはクラスタが発生したりと、なかなか厄介そうです。ここまで国交省メインの「Go To トラベル」キャンペーンで面倒を見るのは荷が重そうですし、万が一またクラスタが発生して「Go To トラベル」自体が世論やメディアの攻撃対象になるのもツラいものがありそう。それ以前に同じ飲食店で2つの省庁で別々にチェックするのも無駄じゃん。まぁそんなわけで、飲食店の方は農水省でよろしくね!みたいなハナシになったんじゃないでしょうか。

なお、この「飲食店の登録」、ひとつだけ例外があります。ホテルなど宿泊施設の中にある直営の飲食施設は「Go To eat」への登録がなくてもオッケーなんです。つまり、ホテルのレストランとかでは10/1からでも使用可能なお店が出てくるかもしれません。実際問題、最大で1泊6000円もクーポンが付いてきちゃうなら、1泊2食で宿を取るよりは夕食なしで予約して、クーポンで晩飯食うほうが効率的かもしれませんしね。

 

 

 

 

ふたたび、「奈良ホテル」へ。

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奈良ホテル」にまた泊まってきました。

 

slips.hatenablog.com

 

今年の2月、開業110周年記念プランで宿泊しましたが、その際は新館の部屋でした。とにかく本館の雰囲気が素晴らしく、次回は是非本館のほうの部屋に泊まるぞ!と思っていたところ、本館ダブルルーム宿泊+ビアテラスでの夕食と朝食で2万5千円程度という格安なプランが出ているのを発見。これもGoToキャンペーン適用なので、実際の支払額は1万5千円程度になってしまうという吃驚プライスになってしまいました。これは今がチャンス!とばかりにお出かけした次第。

 

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今回は名古屋からマイカーで出発。東名阪道から名阪国道へ入り西を目指します。このルートを昼間に通るなら、是非寄ってみたいお店がありました。「味のお福」です。

 

tabelog.com

 

名阪国道の下り線のみに設置されている伊賀上野パーキングエリアに隣接しているのですが、ぱっと見「廃墟」みたいです。

 

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でも、しっかり営業中でした。こちら、こんな場所にあるコトに加え、営業時間が昼から午後7時と短いので、なかなか行くチャンスに恵まれないんですよね。

 

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こちらの名物はどて焼き。確かに絶品です。どて焼き単品で1000円、定食で1300円と結構なお値段ですが、味とボリュームを考えれば納得。こんな場所ながらお客は次々とやってくるし、殆どの人が店内で定食を食べて数人前をテイクアウト…みたいな感じで使ってました。トラックドライバーのオアシス?みたいになってるな。

 

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ちょっと時間があるので、法隆寺に寄ってみました。

 

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実は初訪問(たぶん)。意外と広いんですね…。

 

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観光客も少なく、のんびりと巡ることができました。

 

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で、夕方5時前に奈良ホテルに到着しました。

 

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駐車場の所に鹿いるじゃん…。こんなに「あちこち」にいるのかお前ら。

 

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やっぱりこの佇まい、いいですねぇ。

 

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チェックインを済ませて…。

 

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今日のお部屋に向かいます。廊下もムードがあってイイ感じ。

 

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今回宿泊するのは本館2階の一番奥に位置する部屋。

 

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中に入ると、まさに「クラシックホテル!」という渋い雰囲気。いいよねぇいいよねぇ。角部屋なので窓が2方向にあり、室内を明るい雰囲気にしています。

 

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ダブルベッドが1台。ふかふかで寝心地サイコー。

 

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枕元のスタンドの根元にはコンセントが設置されているので、スマホの充電とかもバッチリです。最近リノベーションされたはず何で、その辺りも「今風」にアップデートしてるのかも。

 

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この奈良ホテルのシンボル的な存在である「暖炉」。この部屋のものは竣工当時からあったものですが、「木造建築で暖炉はまずいだろ」と数年もしないうちに埋められてしまったんですよね。その「埋められた姿」がコレなわけで。

 

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窓側にはソファ2脚とラウンドテーブル。

 

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窓枠もクラシカルな雰囲気を保っています。

 

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ティーセットも充実。ペットボトルの水も置いてあります。この下には冷蔵庫が設置されていますが、中身は空でした。

 

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バスルームはリノベーションされピカピカ、最新仕様になっていました。

 

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アメニティも充実。パッケージが奈良ホテルのロゴ入りなところが老舗のプライドを感じさせます。

 

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ちょっと館内を探索。階段室もこの雰囲気ですよ。

 

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フロントの吹き抜けロビーも、和と洋が旨く調和した雰囲気が素晴らしいですね。

 

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2階や天井の意匠が意外と凝っているのに驚かされます。

 

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このホテルで一番「映える」のはフロントの大階段でしょうが、この踊り場には昔使われていた銅鑼が展示されています。食事時間を知らせるのに鳴らされていたとか。

 

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現在、バーの営業は新型コロナ対策で休止中。ここも夜のムードが凄くいいんですが、ちょっと残念。昼のティーラウンジとしては営業しているんですけどね。

 

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ロビーのラウンジエリアも相変わらずムード満点。

 

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では夕食の時間です。今日のプランは夏だけ開催される「ビアテラス」での食事がつく、というもの。ノーマルレートではお料理+飲み放題で5500円のものになります。本来は屋外のテラスで開催されるのですが、今日は降雨の可能性があるため、ということで隣接の日本料理店の屋内での実施となりました。

 

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窓際のテーブルに案内されました。まぁ屋内の方がエアコンも効いてていいのかもね。

 

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プランの料理内容はこんな感じ。

 

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飲み放題のドリンクもさすが奈良ホテル、なかなか種類は豊富です。

 

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最初はスパークリングワインにしてみました。

 

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お料理も出てきましたよ。まずは前菜3種、牛タンのサラダはパイナップルを使ったドレッシングで和えてあるそうで、爽やかで旨かったです。

 

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2杯目からはビール。「ソラチ1984」というのを選んでみたのですが、これが大当たり。爽やかなレモンのような香りが立ち、飲み口も軽やかなんですが、しっかりビールらしい味わいも感じられるという、なかなか個性的なビールでした。うん、これはリピートしたいぞ。

 

www.sapporobeer.jp

 

どっかのクラフトビールかと思ったら、まさかの大手サッポロビール製。しかも調べてみたら、ちょっとしたプレミアムビールくらいのお値段で売ってるじゃないですか。帰宅してから楽天で扱ってるお店があったので早速ポチりました。一応全国販売してるみたいだけど、お店で売ってるのを見た記憶がない…。

 

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2皿目はいかにも「ビールのおつまみ」なラインナップで。

 

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3杯目はソラチ1984をリピートしようか迷いましたが、折角いろいろ種類あるんだし…とエビスマイスターにチェンジ。こちらはどっしり目の「いかにもビール」だなぁ。

 

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3皿目はちょっと洒落系なラインナップでした。

 

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朝食はメインダイニング「三笠」で。2月に滞在した時は、こちらはリノベーション工事のためクローズしていたので、今回が初利用ということになります。

 

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この日は宿泊客も多いようで、テーブルはほぼ埋まっていました。和風のシャンデリアなど、「和」の雰囲気の強い、ジャパネスク趣味のムード満点の空間が最高です。

 

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朝食はセットメニューで洋食と和食がありますが、奈良ホテルの朝食といえば茶粥が名物というわけで和食を選びました。周囲の皆さんも大半が茶粥の和食をチョイスしていましたしね。

 

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茶粥はさすが名物だけあって、お上品にお茶が香り朝イチにはピッタリ。おかず類も上品な仕上げで、大変美味しく頂きました。

 

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チェックアウトの11時まで部屋でウダウダしたり周囲を散歩したりして過ごしました。フロントロビーの「鳥居のある暖炉」も健在。

 

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今回も大変素晴らしい滞在でした。やっぱりクラシックホテルは「らしい」部屋に泊まるほうが満喫できますね。

 

もっと激安!「みんなの九州きっぷ」北部九州版の旅、2日目。

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「みんなの九州きっぷ」北部九州版を使った旅の二日目です。

 

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雲仙九州ホテルをチェックアウトし、午前11時のバスで諫早駅前へ向かいました。

 

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小浜までは急坂の山道をがんがん下っていきます。考えてみたら標高差、結構あるんだよね。

 

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諫早駅まではおよそ1時間20分ほどかかりました。ここから、鉄道の旅、再開です。

 

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ホームに降りると、待っていたのは長崎行きの快速シーサイドライナー。間もなく引退となりそうなキハ66系です。そうそう、コレに乗りたかったんですよ。

 

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キハ66系は1975年に登場したディーゼルカーです。ちょうど同年に新幹線が博多まで延伸されるのに合わせ、筑豊地区での接続列車へ投入することを目的として製造されました。で、その特徴は性能と設備の良さ。普通列車や快速などに使われる目的で作られたのに、当時としては高水準の転換クロスシートが車内に並びます。なんせ0系新幹線だってこの当時はこれとほぼ同じ座席だったんだから…。冷房も完備し、動力性能も高かったことから、急行列車に使われたこともあったそうです。筑豊エリアでの電化が進んだことで活躍の場を長崎エリアに移しましたが、JR九州は今年からハイブリッド車両であるYC1系をこの地区に投入し、キハ66系の廃車が進みつつあります。この夏もYC1系が追加され、キハ66系の運用は大きく減った様子。この列車はまだキハ66系らしい…というハナシだったので期待していたのですが、ビンゴでした。

 

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長崎までは25分ほどですが、「国鉄型」らしい無骨な走りは堪能できたかな。

 

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長崎駅は今年の3月に高架化されたばかり。広いコンコースが広がります。

 

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ただ、もともと駅舎だったエリアまでが無茶苦茶遠い。もとの駅のホームのあったエリアの隣には車両の留置線などもあり、それを避けて高架駅を作ったので、こんな感じになっちゃったんですね。

 

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在来線の高架駅の隣では、長崎新幹線のホームを絶賛建設中でした。フリーゲージトレインが挫折して随分揉めちゃってますけど、どうなるのかしら。なお、このエリアは新しく駅前広場や商業施設などが整備される予定らしいです。

 

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途中から、昔のプラットホームの一部が通路として使われています。

 

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で、やっと旧駅舎のエリアまでたどり着きました。遠すぎるよ!

 

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昔はここに改札があって、頭端式ホームに列車が並んでいたんです。改札脇にあった「みどりの窓口」も新コンコースの方に移転しているので、こちらは空き家になってます。

 

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ここで昼食にします。長崎だからちゃんぽんでしょ、という単純な考えで駅ビル「アミュプラザ」のレストラン街にある「皇上皇」へ。

 

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「みんなの九州きっぷ」は「お買い物券が貰える」という特典がついているのですが、ここ長崎駅アミュプラザもその一つ。しっかり500円券を頂いてきました。

 

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そういうわけで、500円引きでちゃんぽんが食べられてしまいました。ラッキー。

 

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今度は佐世保行きの快速シーサイドライナーに乗車です。

 

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さっきと同じカラーリングだ!と思ったらキハ66系じゃなくてキハ200系でした。また国鉄型車両に乗れるかも、と期待してたのでちょっと残念。でもYC1系の増備でコレも長崎エリアではレアものになってきてるみたいなんで、まぁいいか。

 

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諫早から大村線に入ると、建設中の長崎新幹線の高架橋が。架線も張られていたりと、かなり出来上がってるように見えます。

 

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北上していくと、列車は大村湾沿いを進んでいきます。この辺の景色、なかなかイイですね。

 

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約2時間かけて、佐世保に到着です。

 

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佐世保駅では少し時間があるので、ちょっと周囲を散策してみます。

 

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四ヶ町商店街まで来てみましたが、閉まっているお店はちらほらあるものの、結構賑わってます。

 

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佐世保といえば佐世保バーガーが有名ですよね。その中でも有名店のひとつである「ビッグマン」で一つ買ってテイクアウトしてみることに。

 

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佐世保駅に戻ってきました。駅にこんなキャラいるくらいだしね。

 

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佐世保からは、博多行きの特急「みどり」に乗車します。

 

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「みどり」は定刻で佐世保を発車。諫早で進行方向が変わるのですが区間が短いため、佐世保発の時点では座席は全部後ろ向きになっています。で、早速さきほど買った佐世保バーガーを頂くことにしましょうか。

 

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購入したのは「元祖ベーコンエッグバーガー」、756円也。なかなかのお値段ですが、ボリュームも結構あります。ベーコンが自家製なのがウリだそうですが、確かにスモーキーで風味がいい。ビール買ってきてましたが、相性抜群でした。

 

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特急「みどり」には783系が使われていますが、こちらも自由席車にあたる先頭車は展望席になっています。

 

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途中から最前列のシートが空いたので移動。武雄温泉駅では隣に建設中の新幹線駅が見えました。長崎新幹線は当面の間、ここで博多方面からの在来線特急と乗り換えということになる予定。

 

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博多駅に到着。

 

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そのまま地下鉄で福岡空港へ向かいました。

 

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福岡からは名古屋小牧行きの最終便、FDA314便で帰ります。無事にチェックインを済ませ…と思ったのですが、ここで問題?発生。実はこの日、当初は熊本発のFDA328便をJAL4348便として手配していました。ところが2週間ほど前になってこの便の運休が決まり、1便前のFDA326便=JAL4346便への振替の案内が。しかしながらこの便、熊本発が15:20とかなり早い時間です。そこでJALに連絡した結果、福岡発の最終便へ振替してもらえることになったのです。このときJALからは「熊本から福岡への交通費はJALでは負担しない」という条件でした。ところがFDAの規則では、こういうケースは交通費を負担することになっているんだそうで。チェックインが終わりカウンターを離れていたのに、わざわざ呼びに来てくれて、その旨を説明されました。もともとJALとは「負担なし」で手を打っていたハナシですし、そもそも「みんなの九州きっぷ」なんて乗り放題きっぷ使ってるので、「熊本から福岡までの移動費」を示せるようなモノもありません。そういう旨をお話して負担は不要ですよ的な主張をしてみたのですが、そしたら「その切符代相当の5000円を当社にて負担させて頂きます」ということに…。いやいやいやいや、それ負担しすぎでしょ!と思ったのですが、考えてみれば熊本から博多まで新幹線のノーマルプライスだと片道で5000円くらいしちゃうわけで、負担額が無茶苦茶多い、というわけでもないんですよね。FDAもこのコロナ禍で大変だろうなぁとは思いつつ、有り難く頂戴しておくことにしました。

 

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FDAの福岡行き最終はだいたい一番端の1番ゲート使ってるみたいですね。

 

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定刻より少し早く、県営名古屋空港に到着しました。名古屋駅方面のリムジンバスも減便してるので、少し待たされるのがイマイチ。

 

地獄に一番近い?「雲仙九州ホテル」宿泊記、食事編。

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「雲仙九州ホテル」、食事も素晴らしかったんですよ。

 

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食事はレストランで提供されます。その名も、このホテルの創業年を冠した「メインダイニンググルーム1917」。

 

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レストランへの通路には昔の雲仙の観光ポスターや、往時のホテルの様子を示す写真などが飾られています。

 

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このレストランは2000年に作られ、その内装は開業当時の写真をもとにしたもの。2018年の全館改修の時もこのレストランはそのまま残されました。

 

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窓側のテーブルに案内されました。大きな窓の向こうにはライトアップされた雲仙地獄が広がります。地獄を眺めながらのディナーってことか。

 

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このホテルは創業者が上海航路の洋食コックだったということもあり、伝統的に食事は洋食中心で提供されてきたんだとか。この日の夕食も基本は「洋食」ですが、和洋折衷のバラエティに富んだ品々が用意されています。

 

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ドリンク類は意外とリーズナブル。グラスワインは700円程度ですが、3杯・4杯・5杯のセットがあって、かなりお値打ちな価格設定になっています。スパークリング+白+赤で2000円切るお値段って安いよね?

 

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で、まずはスパークリングワインを。

 

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お料理の一品目は「夏のとうもろこし冷製スープ仕立て」。真ん中に浮いているのは、なんと「とうもろこしのアイス」で、これに温かいコーンスープが注がれているという、なかなか面白い趣向です。温かいスープにアイスを溶かすと冷製スープみたいだし、アイスだけを掬って食べてもいいし、といろいろな食味が楽しめました。

 

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二品目は「島原半島産夏野菜のグリルとサラダ」です。3つの「山」に分かれていますが、それぞれシーザードレッシング、ガーリックオイル、トリュフオイルで味付けされていて、違うテイストが楽しめるのがいいですね。

 

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三品目はここでいきなり、どストレートに「和」のものが登場。「長崎近海でとれた本日のお刺身3種」、今日はマダコ、コチ、昆布締めの太刀魚でした。

 

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四品目は「橘湾産 イサキの炙りとじゃがいものピューレ」です。イサキの上にのったソースは味噌やマヨネーズを使った和テイスト。じゃがいものピューレも魚の出汁などを使っているそうで、明らかに「洋」な見た目なのにどことなく「和」な感じもして、全体的に洋食でもあり和食でもあるような、なかなかユニークな一品でした。

 

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このへんから白ワインにスイッチ。

 

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五品目は「パンチェッタと島原半島産青紫蘇のパスタ ジェノヴェーゼ風」。パスタは島原素麺の製法で作ったものだそうです。ジェノヴェーゼソースは青紫蘇を使っていますが、しっかりイタリアンな風味になってます。

 

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六品目が「長崎近海産 真鯛の蒸し焼き レモンバターソース添え」です。これまでちょっと捻った感じの品が多かったのですが、こちらは至ってシンプル。ヘンに細工せずに火が通された真鯛に、割とベーシックなソースが合わされており「さぁ素材で味わえ」というメッセージがビンビンくるような一品でした。

 

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ここで赤ワイン。そうなると…。

 

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お肉ですよね。七品目、「長崎和牛ランプ肉の炭火焼き 赤ワインのソース」が登場です。まぁお肉が柔らかくて旨味がすごいわ…。こちらもソースはオーソドックスな感じで、やっぱり「素材中心」ってことなのかもしれません。

 

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最後にシメのご飯ものが出てきます。八品目、「小浜じゃこ俵めし出汁茶漬け」、一口サイズですがちょっと懐石っぽいですよね、こういうのがあると。出汁の風味がしっかりしていて、締めくくりにもちょうどいい感じでした。

 

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熱い緑茶も一緒に供されました。

 

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もちろんデザートもありますよ。「シェフ特製 雲仙茶と抹茶のアイス」です。

 

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食後にコーヒーか紅茶を選んで、本日のディナーは終了です。たっぷり一時間半以上かけた、優雅なお食事タイムでした。全般的に味付けはハッキリ目、という印象かな。和テイストから洋テイスト、凝った品からシンプルな料理までとかなり変化に富んでいて食べ飽きず、美味しかったです。

 

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で、朝食です。湯気をあげる地獄を一望しながら頂きます。和食と洋食が選べますが、洋食にしてみました。

 

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まずは飲み物。オレンジジュース・りんごジュース・牛乳に加え紫の野菜ジュースというのがあったので、それを頼んでみることに。見た目「えっ?」という感じですが、飲んでみると葡萄ベースでした。そうか紫は葡萄の色なのね。

 

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朝食もコース仕立てで一品づつ出てきます。最初は生野菜サラダ、ドレッシングは醤油ベースでした。

 

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二品目はスープ、今日は南瓜スープでした。

 

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三品目がエッグベネディクト。ホテルとかの「ちゃんとした」エッグベネディクトって旨いよね。そういう味でした。

 

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四品目、ホテル特製ハッシュドビーフです。これも濃厚で旨かった…。ご飯だけでなくパンも付いてくるのがニクいよね。これで残ったソースを拭って食べるのがいいのよ。

 

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五品目は「デザート」扱いでフレンチトーストです。これもまぁフワフワで旨いんですよね。コーヒーも一緒に頂きました。

 

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この雲仙九州ホテル、クラシカルで雰囲気のあるダイニングだけでも優雅な気持ちになれるし、食事も間違いない感じ。いやぁ、いいホテルでした。