へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

みんなの九州きっぷファイナル、その2:D&S列車、元気に出稼ぎ中。

「みんなの九州きっぷ」利用2日目です。

 

この日はのんびり朝10時過ぎのスタート。最初に乗るのは特急「しんぺい」です。この列車、本来は「日本3大車窓」と名高い肥薩線の人吉~吉松間の観光列車として走っていたもの。直近では熊本まで運転区間が延長され、人吉からは特急に格上げまでされていました。ところが2020年7月の豪雨で肥薩線が壊滅的な被害を受け、八代から吉松までの区間は運休に。そこで、車両の有効活用や被災した人吉地区のPRなども兼ねて、博多~門司港間の臨時特急として運転されることになりました。

 

もともと普通列車の指定席だったこともあり、車内にはボックスシートが並び、改造の度合いも「そこそこ」といった印象です。

 

普通列車用のディーゼルカーを改造しているのですが、ボックスの座席案核は少し拡大されています。

 

車両中央には「展望スペース」も。

 

この特急「しんぺい」、特急「かわせみ やませみ」と併結され、計4両で運転されます。

 

「かわせみ やませみ」は熊本~人吉間の特急列車「D&S列車」として改造されたので、内装はかなり凝ってます。

 

座席もリクライニングシート。そのせいか「いさぶろう」はガラガラだったのに「かわせみ やませみ」の方は指定席が満席でした。

 

2つの列車は貫通路で繋がっているので行き来は自由。「かわせみ やませみ」の方に設置されているサービスカウンターで「晩白柚サイダー」を所望しました。乗車記念スタンプも両列車分もらえるし。

 

博多から約1時間20分の小倉で下車します。この区間の特急はだいたい45分ほどで走ってしまうので、ずいぶんのんびり走るわけです。「特に急がない」特急だな。

 

昼食は小倉で。

 

以前から行ってみたかった地元で人気のお店にやっと来ることができました。小倉駅から歩いて5分強くらいのところにある「サンドイッチファクトリーOCM」です。確かにこの日も2階の店舗へ続く階段にまで行列が。さすが「小倉っ子のソウルフード」と呼ばれるだけのことはあるな。

 

サンドイッチは様々な具材が用意され、2つまで好きなものを選んで作ってもらうことができます。一番人気という「オリジナル&チキン」、パンをトーストしてもらい店内で頂きました。「オリジナル」挽肉がたっぷり入ったミートソースですが、野菜やグリルチキンとの相性がよくて美味。このボリュームで500円台というお値段もお手頃かな。なお地元の方はテイクアウトが多いようで、行列が長くてもイートインできない、という感じではなさそう。

 

小倉駅へ戻り、ここから特急「ソニック」で博多方面へ引き返し。

 

この883系、内装が結構奇抜。浦安にいる某ネズミみたいなヘッドレストだし。

 

特急でわずか2駅分、折尾で下車。

 

ここから筑豊線に入ります。まずは直方行きに乗って…。

 

博多行きの普通列車へ接続です。

 

車内はロングシートですが、どうも以前は転換クロスシートだったものを方向を変えて取付なおした感じです。

 

列車は桂川から篠栗線へはいってしまうのでここで下車。筑豊線を更に先に進みます。桂川駅はいつのまにか高架駅になってました。

 

駅舎の隣にあったショップは変わらず営業中でしたけどね。

 

ここ桂川から鹿児島本線に再合流する原田までの区間は非電化。国鉄時代から頑張るディーゼルカーが投入されています。

 

車内はあまり手を加えておらず、昔ながらのノスタルジックな雰囲気。

 

原田までの短い非電化の旅を楽しめました。

 

下り方面の快速に乗車。

 

車内は転換クロスシートですが、なんかちょっとヘンです。本来であればドアの間に5列ほどあるはずの座席がドア直近分を1列づつ撤去されているんですよね。コロナ禍で減便や編成短縮などが行われた結果ラッシュ時の混雑が激しくなったため、立席スペース拡大を目的に施工したようです。地元では「座れなくなった」とちょっと不評みたい。

 

鳥栖で下車して、ここから熊本行きの「SL人吉」へ乗ります。

 

暫くすると熊本側から列車が入線してきました。

 

この「SL人吉」も名前の通り「人吉」まで肥薩線を走っていた列車。こちらも肥薩線での運用を失った結果、週末を中心に鳥栖~熊本間での運行となっています。肥薩線のD&S列車、みんな出稼ぎしてるんだなぁ。

 

ただ、転車台が使えないらしくSLは鳥栖側に連結されたまま。熊本側にはディーゼル機関車が連結されていて、熊本行きのときにはこのDLを先頭にSLを最後尾にぶら下げ走ることになります。「どうしてもSLが先頭にいる列車じゃなきゃヤダ」という方は熊本発のほうに乗った方がいいけど、DL牽引ってのも珍しいですよ実は。

 

SLとDLの機関車に挟まれた客車は3両。ゆったり目のボックスシートが並びます。この車両、もとは国鉄時代に「客車で運転する普通列車」で使うことを想定した50系客車です。「機関車が引っ張る鈍行」自体が既に登場時でもレアな存在だったこともあって淘汰は早かった形式ですが、SL用やトロッコ列車などに改造されたのが一部生き残ってます。あと京都鉄道博物館に休憩スペースとして1両、ほぼ原型を留めたヤツがいます。アレ、実は凄く貴重だと思うのだが。

 

両端は展望スペース。誰でも自由に出入りできます。こちらはL熊本側。

 

鳥栖側はこんな感じ。ちょっとソファが違うのが置かれたりしてますね。

 

車内にはSLの模型などを展示するショーケースもあったりして。

 

肥薩線の沿線案内の看板も掲示されています。実は肥薩線、鉄道で復旧するかどうかもまだ確定していない状態です。もともと大きな赤字を出していた路線なうえ、復旧費用も200億円以上と膨大な金額になってしまいます。ただ、国の支援などでJR九州の負担が10分の1程度まで圧縮できそうな目処がついたようで、いい方向には向かっているような気はします。JRは更に上下分離で線路の維持費の地元負担を求めたいようなので、まだ予断は許しませんが。

 

車内で先ほどの「サンドイッチファクトリーOCM」でテイクアウトしたサンドイッチをデザートにしました。

 

「フルーツとクリームチーズ」、これも結構なボリュームです。「フルーツ」は生クリームでフルーツを和えていますが、クリームチーズとの相性は抜群。トーストしないパンもしっとり旨いです。

 

熊本までの道程は約2時間半。同区間の各駅停車よりも1時間は余計にかかるという鈍足ぶりですが、急ぐ人が乗る列車じゃないのでヨシ。あと、意外とガラガラでした。まぁ日曜夕方の熊本行きって、確かにどう使うんだよ、ってダイヤかもしれない。

 

そういう自分はすぐに「さくら」で博多まで戻るわけですが。

 

博多で地下鉄に乗り換えて福岡空港に着いたのは午後7時すぎ。1時間ほど前には熊本駅にいたのにね。

 

福岡空港はリノベーションがどんどん進んでおり、JALANAとも上級会員向け保安検査プライオリティレーンが整備されています。

 

ラウンジもここからアクセスできるようになってるんですね。セントレアもいい空港だと思うけど、国内線のエアラインラウンジの貧弱さやプライオリティレーン不設置とかは是非改善してほしい。

 

名古屋への戻りはANAスターフライヤーとの共同運航便。今では中部~博多路線の大半を占めるまでになっています。

 

明らかに他よりも前後の座席間隔が広いことが感じられるシートに座ると、程なく出発。

 

機内サービスもスターフライヤーらしい黒い紙コップで。

みんなの九州きっぷファイナル、その1:九州のディーゼル特急乗りまくり。

新型コロナの1回目の非常事態宣言が解除され、夏に向けて人の移動が再開に向かっていた2020年の7月、JR九州は「みんなの九州きっぷ」という企画乗車券の販売を開始しました。土休日の2日間有効で九州全域で利用可能なのにお値段1万円という吃驚プライスはちょっとした衝撃でした。このお値段で特急も九州新幹線も乗れちゃうという太っ腹さだし…。そもそも、JR九州には20年ほど前には「JR九州エリア内を3日間グリーン車も含めて乗り放題で2万円ちょっと」というヤバいきっぷがあったんですが、その後は「乗り放題」タイプのものは期間限定で時折リリースされるくらいになっていました。今回はもう数年ぶりの「乗り放題」設定なうえ、価格的にも過去ないようなレベルだったので、何回か活用させてもらいました。2021年にも秋に設定があり、今年も5月末までの販売が行われましたが、ここ最近のコロナの「オワコン」ぶりを見ていると、こんな阿呆みたいな割引率のものはこれが最後じゃないかな、という感じ。ちょうど福岡にいる友人のところへ行く用事もあったので、「使い収め」しておくことに。

 

今回は金曜夜に福岡入り。仕事を終えてセントレアに直行です。じゃらんパックで「中部ー福岡の往復ANA便+ホテル1泊」をクーポン利用で27000円でゲットしました。

 

19時発のANA便。中部~福岡間は大半の便がスターフライヤーとのコードシェア便になってしまっており、ANAが運航する分は1日2往復くらいしかありません。昔はJALとのダブルトラックだった時代もあったのに…。

 

セントレアANAではお馴染みB737-800。7~8割くらいは埋まっている感じで、人の動きがだんだん戻ってきているのが感じられます。

 

定刻に福岡空港に到着。

 

地下鉄で中洲川端駅で下車します。

 

今日のお宿は駅から徒歩10分ほどのところにある「ザ・ワンファイブマリン福岡」。住宅街の中のようなところに位置しています。

 

構造がちょっとユニークで、フロントが最上階の10階にあります。いったんエレベーターでここまで上がって、チェックイン後に自分の部屋のあるフロアへ降りていくような流れになります。

 

エレベーターの中にはキーの回収ボックスが設置されています。チェックアウトの手続きは不要で、ホテルを出るときにはここにキーを返却すればOKとのこと。

 

客室は至って普通のシングルルームといった佇まいです。

 

翌朝はバスで博多駅まで出てみました。ネット予約で購入済みの「みんなの九州きっぷ」をここで引き取ります。この旅行用で手配したのは九州北部用の8000円のもの。2020年は「全九州版1万円、北部九州版5千円」という激安価格でしたが、昨年からは「全九州版1万5千円、北部九州版8千円」に値上がりしました。それでも安いけど…。また、6回まで指定席が利用可能なのですが、指定席の手配は「きっぷ」そのものがないと出来ないようになっています。そこで、乗る予定の列車の指定席もここで入手。一部、ネット予約で押さえておいて直前にキャンセル、間髪を入れずにこっちで指定券ゲット…なんて手も使いました。観光列車など全車指定のものも結構ありますからね。

 

まずは九州新幹線「つばめ」で熊本を目指します。

 

今では九州新幹線の「主役」は山陽新幹線へ乗り入れるN700系って感じですが、開業当初からがんばる800系も独特の雰囲気があっていいんですよ。

 

熊本からは豊肥線をゆく特急「あそぼーい!」に乗り換え。

 

おそらくJRとしては唯一となった展望室をもつキハ183系が投入されています。製造から既に30年以上が経過し、外観もちょっとガタが来てる印象も否めないかしら。もともとは「オランダ村特急」として運行されていたものが「ゆふいんの森」になったりまた長崎まで戻されたりと転々としながら今のポジションに収まりましたが、「あそぼーい!」になってもう10年以上が経過。ここが安住の地なのかもしれません。

 

展望席も普通車指定席ですが、利用には追加料金がかかります。

 

一般席はリクライニングシートが並ぶ、一般的な特急型の雰囲気。

 

車内にはフリースペースも。

 

2号車はファミリー車両として親子向けシートが設置されています。カフェカウンターもこちらです。

 

お子様用のお遊びスペースもあるんですが、感染症対策で閉鎖されていました。

 

カフェカウンターで「こどもぷりん」を購入。「おとなぷりん」と「こどもぷりん」が用意されているんですが、「あそぼーい!」運転開始10周年記念のラッピングだったので「こども」にした次第。「おとな」のほうが洋酒風味だったりするらしいです。

 

スイッチバックとなる立野駅に到着。ここで乗車したかったお客さんが数名いたようですが、この「あそぼーい!」は全席指定で、しかも今日は予約で満席。残念ながらお断りされていました。

 

立野を出ると新阿蘇大橋の近くを通過。熊本地震で崩落し、震災遺稿として保存された阿蘇大橋跡も車窓から見ることができました。

 

阿蘇駅に到着すると、家族連れの多くがここで下車していきました。熊本からここまではおよそ1時間半弱、子供を乗っけてちょうど飽きるくらいの塩梅ですな。

 

大分で下車。

 

お昼ご飯は関サバ!と思って、JRおおいたシティの「寿司まどか」を訪問。鹿児島の会社が運営している回転寿司店でした。

 

残念ながら関サバは入荷がないそうですが関アジは頂けました。

 

寿司だし呑んじゃえ、と焼酎「二階堂」の水割りを頼んでみたら、こんな大がかりなものが出てきて驚きました。焼酎一合に水割りセット、これで税込み420円とはお得じゃないですか。

 

大分産のぶり、真鯛にいかの3点盛りなど、地のモノも一通り揃っていました。

 

これまた大分名物の「りゅうきゅう」。

 

〆はとり天。本当はとり天握りを頼んだつもりだったのですが、オーダーシートに「とり天」としか書かなかったのでコレが出てきました。単品もあったのか!

 

大分からは久大線経由の博多行き特急「ゆふ」に乗車します。久大線といえば観光特急「ゆふいんの森」が有名ですが、観光向けじゃない特急も1日3往復も設定されているんです。車両はキハ185系、国鉄末期に四国内の特急用に製造されたもの。利用者の減少を見越して短い編成での運転を想定し、バス部品を流用するなどのコストダウンも図られたのですが、JR四国はその後高速バスとの競合のため振子式の高速運転が可能な新型ディーゼル特急を導入しました。その結果として余り気味になった185系JR九州が購入した、というわけです。

 

JR九州に移ってから車内は改装され、木材が多用されています。

 

ゆふいんの森」だと徐行運転してくれる「慈恩の滝」、この車窓からも見れました。

 

博多駅に到着。

 

友人との待ち合わせ時間まですこし余裕があったので「福岡アジア美術館」へ。ちょうど開催中だった「アニメージュジブリ展」を観に行ってみました。

 

宇宙戦艦ヤマト」劇場版のヒットで盛り上がっていた1978年に創刊されたアニメ雑誌アニメージュ」。単にアニメの紹介に留まらず新しい才能を発掘しコンテンツの制作にまで関わったこの雑誌が見つけたのが「宮崎駿」でした。「風の谷のナウシカ」はそんな流れの中で実現した映画。実は興行成績は14億円ちょっとと、当時のアニメ作品としても決して大ヒットといえるレベルではなかったのですが、「スタジオジブリ」が設立されるきかけともなりました。スタジオジブリのプロデューサーとして知られる鈴木敏夫も、もとは「アニメージュ」の編集者。こういう流れが解りやすく展示され、なかなか面白かったです。

 

槇原敬之ツアー参戦と武蔵野さんぽ。

東京へはライブ参戦のためでした。

 

セントレア早朝発の羽田行きANA便で出発。驚いたことに機内はほぼ満席です。もともとこの便は羽田発の国際線への乗り継ぎのために設定されたようなもの。確かに東京が目的地っぽい人も乗ってはいましたけど、みんな国際線乗り継ぎじゃないよね?

 

機材はセントレアではお馴染みB737-800。予定通り搭乗は始まったのですが、ドアクローズ後に羽田空港混雑のため離陸が遅れる旨のアナウンスが入り、地上で30分近く待たされることに。

 

結局、羽田にも20分ほど遅れての到着となりました。武蔵小金井行きのリムジンバスで空港を離れます。

 

バスは首都高から中央道に入り調布ICで一般道へ流出。京王線調布駅へ立ち寄り、武蔵小金井駅の南口に到着しました。所用は定刻より少し早く1時間半ほどですが、ずっと座って来れるのはラクですね。

 

駅の北口からまたバスに乗り、都立小金井公園までやってきました。

 

西門を入ってすぐのところに、SLが展示されていました。

 

このC57、旭川機関区にいたやつみたいです。

 

で、お目当てはこちら「江戸東京たてもの園」です。ここは主に江戸後期から昭和初期にかけて東京などにあった建築物を移設・展示している施設で、実はこのビジターセンターになっている建物からして皇居前で行われた紀元二千六百年式典の式殿を移築したものだったりするくらいです。

 

敷地内には30棟の建物が並んでいます。西側のゾーンは主に住宅、東側には商業建築などが中心。

 

どれも見ごたえのある建物ばかりだったんですが、ハイライトの一つは間違いなくこの前川國男邸でしょう。戦後日本のモダニズム建築の第一人者として知られる建築家の自宅ですから、そりゃ見る価値あるってもんでしょう。

 

反対側の玄関口から内部の見学もできます。

 

非常にモダンなデザインながら、木の温もりがいい塩梅で中和するように、凄く居心地のいい空間になっています。

 

お隣の大川邸は田園調布にあった住宅ですが、なるほど「田園調布に家が建つ」の具現化みたいなお洒落なお家でした。

 

この三井八郎右衛門邸、見た目は地味なんですが…。

 

邸内に足を踏み入れたら、その豪華さにちょっと吃驚。建材や調度品がさりげなく高級品なのが一目で解るほどでした。

 

奥の方は農家など。東京も武蔵野あたりは江戸時代なんてのどかな農村だったわけですしね。

 

東側のゾーンで最初に見えてくる立派な玄関が高橋是清邸です。

 

ここに移築されているのは屋敷の一部分だそうですが、それでも結構な広さ。まぁ日銀総裁から総理まで務めたような人ですからね…。なお、226事件で暗殺されたのは、この2階の部屋だったそうな。

 

このエリアは数々の商業建築が目玉。

 

なかでも一際大きく目立つのが銭湯「子宝湯」。足立区の千住にあったものが移築されています。

 

脱衣場は広告なども当時のまま残され、時が止まったよう。

 

浴場の壁絵は富士山。

 

その隣の居酒屋「鍵屋」もいい雰囲気。

 

もとは台東区下谷にあったお店だそうですが、屋内は現役時代のような下町らしい雰囲気。ほかの商店も、現役当時の店頭の様子が再現されていました。

 

昼食は園内で戴くことにしました。この土蔵のような建物、これは移築されたものではなく周囲に馴染むようなデザインで新築されたものでした。

 

1階が休憩所、2階がうどん屋さんです。

 

名物の武蔵野うどんを頂きました。

 

結局、2時間以上も滞在してしまいました。都電もあったよ。

 

中央線で立川へ移動です。

 

ちょっと時間が合ったので、昭和記念公園へ行ってみます。

 

入ってすぐのところに「花みどり文化センター」という建物があるのですが…。

 

その一角にひっそりと存在するのが「昭和天皇記念館」です。ホントにひっそりしているので「閉館してないよね?」と思ってしまったほど。内部は撮影禁止ですが、初の国産御料車として昭和天皇も使われた日産プリンスロイヤルをはじめとした数々の縁の品や映像資料などが展示され、なかなか充実した内容でした。これは是非!とお勧めしたいところですが、もう昭和が終わってから30年以上も経過して「昭和の頃」を知らない人も増えてきたしね…。

 

そして今回の東京行の最大の目的「立川ステージガーデン」へ。諸般の事情?で活動休止状態だった槇原敬之の3年ぶりのツアー「槇原敬之 Concert Tour 2022 ~宜候~」の初日公演がここで開催されるんですよ。名古屋でも講演予定なんですが、まぁいろいろあった後でもあるんで初日を見ておくのもアリかな、と。

 

昨年10月に発売されたアルバム「宜候」を中心に…というか全曲出てくるセトリでした。冒頭でマッキー泣いてたな…。

 

翌日の帰りは羽田までモノレールで。一番前に座って前方を見ていると、かなりアップダウンの激しい軌道であることが良くわかります。

 

ANAの羽田のラウンジも久々じゃないかしら。

 

帰りの中部行きもB737-800。いつもゲートが端のほうな気がする。

 

こちらの便も羽田が混雑していたのかなかなか離陸せず、セントレアには30分ほどの遅延でした。往復ともこんなに遅れるの、珍しいなぁ。

いろいろ話題?「ハイアットリージェンシー東京」宿泊&リニューアル完了の国立西洋美術館へ。

東京へ行く用事があり、新宿の「ハイアットリージェンシー東京」に宿泊しました。「じゃらんパック」で中部~羽田のANA便往復とホテル1泊で3万円ちょっと、ここからクーポン割引で3千円オフという割とお手頃なお値段で確保できたもので。これで朝食付きのプランですから、かなりお得ですよね。

 

ホテルまでは新宿駅から歩いて10分ほどかかります。以前は無料シャトルバスがあったのですが…。

 

ロビーは天井が高く、スワロフスキーの大きなシャンデリアが3器も設置され豪華な雰囲気が漂います。このホテルは1980年に「ホテルセンチュリーハイアット」として開業したのですが、当時はまだ東京でも外資系ホテルなんて数えるほどしかなかった時代。東京を代表するような高級ホテルの一つとして、ドラマなどにも良く登場していました。その後、他の外資系ホテルも続々と日本進出を果たし、日本勢もリニューアルで迎え撃った結果、随分影が薄くなった印象は否めません。まぁすぐ近くに同じハイアットブランドの「パークハイアット」もあるしね…。700室以上ある巨大ホテルだけあってコロナの影響は大きかったのか、昨年春には9箇所あったホテルの飲食施設が6箇所もクローズになってしまいました。駅からの送迎バスが休止したのもちょうどその頃です。加えて最近は、このホテルを所有する小田急がビルの売却を検討中なんてニュースまで流れてくる始末。別にホテル自体が何かあるわけじゃないんですが、その昔はキラキラ輝いていたような場所にそんなニュースが流れてくると、ちょっと悲しくなるような気も。

 

チェックインを済ませ、展望エレベーターで客室へ。

 

本日はクイーンルームへのアサインでした。なんせ40年前の設計なので「高級ホテル」の割には部屋は狭めな気はしなくもないですが、このくらいあれば不自由さは感じないかな。

 

窓からは新宿公園越しの夜景が。

 

デスクはPCを広げたりするのは充分な広さ。

 

電源コンセントも充分な数が用意されていました。おそらくもとの設計ではお客が使える位置のコンセントがあまりなく、後付けで用意したものでしょう。

 

キャビネットには冷蔵庫やセーフティボックス、お茶セットなどの一式が。

 

ベッドサイトテーブルにはランプや目覚ましなど。

 

ここにも電源が用意されていました、こっちはUSBもついてます。

 

エントランス脇のクローゼット。

 

バスルームは一般的なつくり。

 

バスタブも割と大きめかな。

 

アメニティ類も充実してました。ニューヨーク生まれのルラボの「SANTAL33」、割とお高めのヤツじゃん。

 

翌朝。

 

朝食は1階のレストラン「カフェ」でビュッフェスタイルでの提供です。

 

メニューは和洋、豊富に揃います。

 

和食も結構旨かったです。

 

カレーもあったりして。

 

11時過ぎにチェックアウト。やっぱりこの「ゴージャス」な雰囲気、悪くないなぁ。

 

このホテル、外観も特徴あるつくり。L字型の中央にシースルーエレベーターが印象的です。

 

隣に建つのは第一生命のビル。建設時は小田急と第一生命が共同でここを開発したんですよね。

 

ホテルを出た後は都営大江戸線で上野へ向かい、リニューアルオープンしたばかりの国立西洋美術館へ行ってみました。

 

とにかく印象としては「すごくオープンになったな…」というところ。実は世界遺産の登録された際に「当初の意図が失われている」との指摘があったそうで、今回の改修はその改善も行われました。その結果がコレ。今までは高い壁や植栽などで外から美術館の敷地内を窺うことは殆どできなかったのですが、非常に開放的で「入りやすい」雰囲気になりました。実際、前庭に設置された彫刻に惹かれて入ってくる通行人も結構見かけましたし、常設展なら入場料は500円なので、そのまま館内へ入っていく方もいました。なるほど、コルビュジエが意図したのはコレか!

 

現在、館内は象徴的な空間でもある「19世紀ホール」までは無料で入場できます。このフロアでは建物やリニューアルに関する紹介展示もありました。

 

まぁ常設展も見ていきましたけどね。展示室もコルビュジエらしさが感じられます。加えて実はここには「フェルメール」かもしれない作品が常時展示されているんですよ。「聖プラクセディス」が寄託されて飾られていますが、この作品「フェルメールの作品かどうか」の結論がまだ出ていません。専門家の意見を総合してみると「違うんじゃない」派のほうが多そうですけど、まぁいいじゃないですか夢見るくらい。そういうわけで「フェルメール作」ではなく「フェルメールに帰属」という表記になってます。

海外旅行再開!3年ぶりのタイへ。その9:バンコク最終日、航空ファン必見の最新スポットへ!

バンコク滞在6日目、いよいよ最終日となりました。夜のフライトまで観光?です。

 

スマホにインストールしてある「モーチャナ」アプリに通知が。「タイ到着5日目になったから自主検査の結果を報告してね!」とのこと。あ、そういえばキット渡されてたな…。タイの場合も自主隔離なんかのカウントは到着翌日が「1日目」みたいです。

 

パッケージを開けてみたんですが、説明書がタイ語のみ。これじゃ解らんぞ! 幸いなことに出発日前日に受けた愛知県の無料検査で同じタイプの検査キットを使ってたので、なんとかなりましたけど。

 

結果は陰性。これを写真に撮ってアプリ経由で送信、で完了です。

 

今日はまず、航空ファンなら一度は行ってみたいと思うであろう新スポットを訪問します。BTSでモーチット駅まで向かい、ここでバスに乗り換え。それにしてもまぁ、バンコクのバス停も随分「近代的」になったもんです。

 

goo.gl

 

で、やってきたのはタイ国際航空の本社です。

 

本社の目の前にバス停があります。バスの乗車する際に車掌さんに「タイ航空まで行く?」と聞いたら「No」とのお返事。バスの路線番号は合ってる筈なのにおかしいなぁ…と思ったんですが、どうも「タイ国際航空の本社に行きたい人」ではなく「タイ国際航空に乗りたい人」と誤解されたっぽい感じ。モーチット駅はドンムアン空港へのバスも発着するところですから、そこで外国人がそんなコト言い出したらフツーは「飛行機に乗りたい人」だと解釈するだろうな…。日本だって品川駅あたりで「ジャパンエアライン!このバスで行ける?」とか言ってるガイジンさんがいたら「あぁ天王洲のJAL本社へ行きたい人なのね」よりは「羽田空港に行きたいの?」と思うだろうし。

 

では敷地内へ。特に立ち入り制限などは行われていないようです。

 

入ってすぐに見えてきたのは航空機搭乗用のタラップ。

 

CAさんの看板がお出迎え。タイ語なんでなんて書いてあるか良くわかりませんが、とりあえず歓迎される感はあるので登っていきます。

 

タラップで2階へ…。

 

中に入るとB747のエンジンのスピナーが目に飛び込んできます。

 

フロアには一面、飛行機の座席が並んでいます。実はココ、もとはタイ国際航空本社の社員食堂。新型コロナで大きなダメージを受けた航空業界ですが、タイ航空も例外ではなく破産法による経営再建というプロセスを辿ることになりました。で、少しでも収入源を…という増収策の一環として「社員食堂を一般に開放」を2020年9月から開始した、というわけ。これがなかなか好評だったようで、開始当初のニュース記事の画像などでは一部にしかなかった旅客機シートのエリアが全体に広がっていました。

 

食事はカフェテリア方式での提供です。カウンターに写真付きのメニューがあり、希望する料理を注文票に記入。その注文票をキャッシャーに持参して支払うと呼び出しブザーを渡され、料理が出来たら通知が来るのでカウンターにピックアップに行く、といういうな手順でした。オーダーシートがタイ語のみだったりしますが、レストランのスタッフさんが親切に手伝ってくれますのでそれほど心配なし。支払いはクレジットカードも使えますが、1回の会計が300バーツ以上でないとダメだそうです。ちなみに、予約するとビジネスクラスやファーストクラスの食事をイメージしたコースも楽しめるらしいですよ。

 

空いているテーブルに陣取って料理が出来上がるのを待ちます。なんか今日の夜もこんな椅子に座ってご飯食べる予定があったような気がするけど、まぁいいか。

 

注文したのはタイ風のスパイシーなソースを添えたビーフステーキとマッシュルームのスープ。ステーキは結構ボリュームがありましたが、これで800円くらいなのでコスパは悪くないかと。タイ航空のケータリング部門が手がけているので、味の方は安定の旨さといったところです。

 

折角ここまで来たのでデザートまでいっちゃいましょうか。季節モノのマンゴーケーキです。こういうの、ビジネスクラスとかのデザートで出てきそうだよね確かに。

 

フロア内は展示物などもいろいろあったりします。機内で使う食器とか。

 

タイ航空のクルーらしき方もスタンバイ。記念撮影とかにも気軽に応じて貰えます。

 

なお、一部にはビジネスクラスらしきシートも置かれています。オープンがコロナ禍の真っ最中ということで、行ったことのある日本人も現地駐在員の方といった程度で情報が少ないんですが、どうも現在では朝7時から午後2時まで毎日営業、みたいです。飛行機好きなら楽しめると思いますよココ。

 

レストランにはもちろんビル内からも出入りができますが、こっち側にもいろいろ珍しそうな展示物があったりします。クラッシックタイプのB747のカットモデルとか、博物館にありそうなモノでしょ。

 

1階にはタイ航空のグッズを扱うショップもありました。実はここにはチケットカウンターもあって、もともと航空券を買う一般の方が自由に出入りできるエリアだったよう。その上の階にも入れちゃえ、って感じだったんでしょうか。

 

またバス利用でバンコク中心部へ。シーロムへ向かいます。

 

バスを降りて途中、「ゴルフ用品の聖地」と言われているらしいタニヤプラザを経由。

 

なんとバンコクにも鉄道模型店があるんですね。ただしタイの鉄道らしき模型はなく、日本型か欧州型ばかりでしたが。

 

お隣はタミヤ模型の専門店。あ、「タニヤにタミヤ」とか言ってみたかっただけです。

 

タニヤ通りから歩いて10分ほど、昨日フラれたスネークファームにリベンジだ!

 

今日はちゃんとオープンしているみたいです。

 

入場料は大人200バーツ、タイとしちゃそこそこ取る印象。

 

中に入ると、ヘビの飼育小屋の並ぶ庭園。

 

どこにヘビが居るのか解りにくく、なんかやる気なさそうな施設だなぁと思ったんですが…。

 

本丸はこちらの屋内展示でした。

 

1階はタイに生息するヘビを中心に、ガラスケースの中に展示しているフロア。巣穴がガラス越しに外から見えるようになっていたりと、ヘビが見やすい構造になっています。

 

2階はヘビの特徴や生態などを紹介する展示です。

 

ヘビの毒に関する説明も。実はこのスネークファーム、単にヘビを展示している施設ではなく、タイ赤十字協会の病院の付属施設。タイに生息するヘビの生態や血清の研究などが本来の目的なんです。

 

そんな感じで展示を見ていたら「午後2時からヘビのショーやるよ!」とのご案内が。結局見世物にするんかい!って気もしますが、これがなかなか面白かったです。コブラとか怒らしてみたり。

 

次から次へと様々なヘビ登場です。

 

大トリは大蛇。

 

コチラは最後に一緒に記念撮影させてもらえます。バンコク中心部にあるし、ヘビの骨格標本とか興味深い展示もあるので、ヘビが全然ダメとかじゃなければ割とお勧めかも。

 

バンコクでの最後の晩餐はKFCで。タイまで来てケンタかよ?というそこのアナタ。

 

ファーストフード店でも、その国ならではのヘンなメニューがあったりするんですよ。タイのKFCには「丼」がラインアップされており、その一つがグリーンカレーです。ご飯の上に小ぶりの骨なしオリジナルチキンを乗せグリーンカレーソースをかけた一品ですが、このカレーが意外と本格的だったり。実はもう一品、ラープ風のソースでチキンを和えたヤツがご飯にのってるのもあるんですが、そっちは辛さが地元仕様。カレーの方がマイルドです。

 

食後のデザートはマンゴタンゴに来てしまいました。あれ?以前はこの看板の幅の分だけ店舗が広がっていたはずですが、半分が別のお店になっちゃってるみたいです。やっぱり観光客の減少はキツかったのかしら。

 

マンゴーにマンゴープリン、マンゴーシャーベットの盛り合わせとなる定番で。ここもやっぱり旨いお店だよなぁ…。

 

このあとホテルに戻り、荷物をピックアポ宇して空港へ向かい帰国の途についたわけでした。

 

 

海外旅行再開!3年ぶりのタイへ。その8:バンコク5日目、高いところへ昇ってみた。

行ってみたら結構良かったかも。

 

バンコク滞在5日目ですが、午前中はまず日本帰国の準備としてPCR検査を受けにクリニックへ行き、そのあとはプールでのんびり。午後からお出かけ、ということでシーロムまで移動しました。まずは昼食。

 

BTSサラデーン駅そばにそこそこ賑わってる店があったので適当に入店。カオムーデーンを頂きました。

 

今日の最初のお目当ては「スネークファーム」。バンコクにあるのはなんとなく知ってましたが、どうせこの手の施設だし郊外にあるのかと思ったらシーロムのすぐ近くという都心に位置してるそうじゃないですか。

 

中に入っていくと警備員さんから「今日はもうクローズしたよ」との声が? え?平日だと夕方までやってるはずでしょ!と思ったけど確かに閉まってます。どうも今日、祝日らしいんだよね…。今の国王の即位の後にできた記念日らしいです。仕方なくシーロム近辺を散策して時間潰ししました。

 

で、夕方からは「キングパワーマハナコン」へと向かいました。以前は「マハナコンタワー」という名前だったビルですが、タイの空港などで免税店を営むキングパワーグループがビルを買収し、今の名前になったそうです。なんかブロック崩しで壊されたみたいな外観が特徴的ですが、日本じゃ絶対無理でしょこんなの。

 

高さ314mとタイでは2番目に高いビル。東京タワーよりちょっと低いくらいです。

 

このビルの屋上はタイとしては最高位となる展望台「マハナコンスカイウォーク」があります。ただコチラ、お値段も相当なもの。月曜~金曜は530バーツ、土日だとなんと880バーツもしちゃうんですよ。880バーツって東京スカイツリーの入場料とほぼ同額じゃないですか…。バンコクでわざわざ高いカネ払って展望台とかに登らなくてもいいでしょ、という感じだったのですが、昨晩のルーフトップバーが想定外に気持ちよかったのと、klookなどオンラインサイトでちょっと割引したチケットが出ていたりしたので、まぁ試してみようと思った次第。前売りで約1700円くらいでした。

 

オンラインで購入の場合、カウンターでチケットを受け取る必要があります。

 

エレベーターで昇ると大きな窓の展望ロビーが。

 

でもコチラの見どころはココじゃありません。エスカレーターでワンフロア昇ります。

 

ここでガラス張りの油圧式エレベーターに乗り換えます。

 

ここが展望台の「本丸」。オープンエアで眺めは最高じゃん!

 

ハナコンスカイウォークのハイライトの一つは、このガラス張りの床。

 

靴にカバーを付けてガラス面を歩けますが、なんせ足下は310mも下。なかなかコワいですよこれ…。ガラスが割れたりしたら310m落ちるわけじゃん! 

 

結構皆さん平気な方も多く、ここで寝っ転がって記念撮影したりとか猛者。なお、ガラス面には手荷物に加えてカメラやスマホも持ち込み禁止です。

 

だんだん日が暮れてきます。

 

暗くなるにつれて街に灯りが灯ると、また美しい風景が。

 

この展望デッキ、座ってのんびりできるところが多いのが有り難いところ。

 

階段状のデッキの上もベンチやテーブルがあったり。

 

ここからだと、回りに遮るものがない夜景が楽しめます。

 

バーカウンターもあってアルコールやソフトドリンクも頂けるので、夕方から暗くなるまでゆっくり過ごして景色を楽しむのがお勧めですね。これなら正直、2000円くらいなら全然許せるわ。

 

夕食は同じビル内のフードコート「タイテイストハブ」で。

 

バンコクの「路地裏の名店」みたいなところを集めたということで話題になったそうです。

 

この「パッタイファイタル」もバンコク旧市街に本店を構える名店。

 

オープンしてすぐにミシュランガイドでピブグルマンに選ばれたそうな。

 

こちらのお店で一番ベーシックなパッタイを注文しましたが、カリカリに揚げた豚の脂身らしきやつがいい仕事してますし、タレも独特。他のお店も試してみたかったのですが、早じまいしてしまったところも多く1軒で断念することになりました。

 

キングパワーマハナコンはBTSチョンノンシー駅直結なんですが、散歩も兼ねてサラデーン駅まで歩いてみました。

 

シーロムで夜に一番賑やかなのはパッポン通り。ぼったくり屋台が所狭しと並び、通りの両側にはお姉さんが踊るお店がずらっと並ぶ…はずなんですが、何なのこの静けさ。屋台どころか店が開いてないじゃん! なんとか数店舗だけ生き残っているようではありましたが、店先で必死に客引きするお姉様方には涙を禁じ得ない…。特に観光客で賑わっていたエリアだけあって、コロナで外国人が来ないってのが大打撃だったんだろうなぁ。

 

日本人駐在員向けエリアといった感じのタニヤ通りは、やっぱり撤退したような区画はありますがそこそこの賑わいは感じられました。

 

ホテルへ戻る途中、サイアム駅で降りてマンゴータンゴへ寄ってみましたが、本日は午後9時で閉店とのことで残念。

 

夜9時を過ぎると食事のチョイスは割と少なくなってきます。「ターミナル21」のクーポン食堂が夜10時まで営業なので、こちらに駆け込んでカオマンガイを食しました。まぁそこまで旨いわけじゃないけど。

 

一応デザートまで。それなりにタイっぽい晩ご飯にはなったかしら。

海外旅行再開!3年ぶりのタイへ。その7:バンコク4日目、勝手に「世界の車窓から」。

プチ汽車旅を楽しむことになったのさ。

 

前日はホアランポーン駅に行ったわけですが、それなら今度は新しい中央駅となるバンスー駅にも行ってみようじゃないか、と地下鉄MRTで向かいます。駅にはバンコク近郊路線図が出ていましたが、随分いろいろ出来たのね…。

 

地上に出て建物から出てみると、こりゃ立派な駅だなと吃驚。

 

駅構内も無茶苦茶広いのですが、今のところ何もありません。案内表示板には「長距離列車」「高速鉄道」とか出てますが、まだココから出てないだろ。

 

この広大なスペースを有効活用!とばかりに、ワクチン接種会場として一部が使われていました。

 

現在この駅から出ているのは近郊路線となるレッドラインのみ。北方のランシットまで伸びるダークレッドラインと西方のタリンチャンを終点とするライトレッドラインの2路線に分かれていますが、ダークレッドラインはLCCメインとなっているドンムアン空港も通っています。ちょっと乗ってみましょうか。

 

このレッドラインはタイ国鉄の運営で、建設には日本企業がかかわっています。この車両も日立製だったりして。

しかしまぁ、プラットホームもかなり立派です。この上の階にもホームが設置されているんだとか。将来的には在来線の長距離列車は勿論のこと高速鉄道や、スワンナプーム空港への鉄道がここを経由してドンムアンまで延長される予定。壮大すぎない?

 

バンスー駅を出るとこの電車、最高時速160kmでかっ飛ばします。途中、建設中のモノレール路線の上を通過。新交通システムだけじゃなくてモノレールも2路線、開業予定なんですよね。

 

バンスー駅から20分弱でドンムアン駅に到着です。ドンムアン空港、まだここがバンコクの唯一の玄関口だった頃にはアクセスはほぼタクシーしかなかったんですよ…。バスはあったけど空港リムジン的なモノはなく路線バスのみ、渋滞に巻き込まれながら一般道をノロノロ移動させられる羽目になります。タイ国鉄もありますが、遅れが日常茶飯事でいつ列車が来るか解らないし、乗ってもホアランポーン駅になかなか入れずにまた遅れる、なんて感じで使い物にならず。タクシーはタクシーで「メーター使って走ってくれる」なんてのは超レアケースで、ぼられないようにバトルしなきゃいけませんでした。ソレが今ではついに鉄道で簡単に行けるようになったなんて…。

 

長距離列車も将来的にはこちらの高架駅へ移転する予定らしく、チケットカウンターなどはもう用意されていました。

 

この新しいドンムアン駅ですが、空港のターミナルビルから見ると南側にずれたようなところに位置しています。

 

下を見ると在来線の線路、その奥に今の国鉄ドンムアン駅が見えます。

 

ターミナルビルへは連絡通路で結ばれていますが、駅を出るといきなり階段、とバリアフリー何ソレおいしいの、という構造。

 

連絡通路を進んでいくと、国内線ターミナルビルの南端のほうに出ます。国内線の運航は回復傾向なのか、お客さんの数も多い印象。

 

国際線ターミナルビルには国内線ビルを突っ切って行かないといけません。正直、レッドラインをドンムアンからの国際線利用時にアクセスとして使うのは「駅から歩く距離が長すぎる」点からちょっとお勧めしにくいかな…。ちなみに国際線の運航はまだ可なり少ないようで、こちら側はひっそりとしていました。

 

国際線ターミナルからの連絡橋で、国鉄ドンムアン駅へ。

 

どうもこの後すぐにホアランポーン行きの列車があるらしいので、国鉄バンコク中心部へ戻ることにしました。

 

普通列車の3等利用で、運賃なんと5バーツ!

 

駅の前には新駅へ繋がる巨大な高架橋が迫ります。

 

予定より20分ほど遅れて列車が到着。朝の5時過ぎにスリン始発でやってきた列車なので、ここで20分しか遅れてないのは優秀のうちに入れていいかも。

 

エアコンもない古びたボックスシートの車両。旅情をそそるねぇ。

 

途中、古ぼけた謎の高架橋脚が立ち並んでいる区間があります。これ、恐らく「ホープウェル計画」の残骸でしょう。1990年代に香港の投資会社がタイ政府にプレゼンして始まったもので、この区間のタイ国鉄を高架にして近郊列車と高速列車、加えて高速道路と3層で整備するというものでした。これが完成すればドンムアン空港まで近代的な電化鉄道が通ることになるので期待してましたが、まぁ良くある話で計画は頓挫。橋脚だけがストーンヘンジのように残る結果となりました。今回の工事のために撤去されたと聞いていたんですが、支障のないところは残ってるみたいですね。

 

車窓にはまた高架橋が見えてきましたが…。

 

これは新しいバンスー駅と繋がる鉄道線のようです。こんなに出来上がってるの?

 

ドンムアン駅からのんびり45分ほどかけて、ホアランポーン駅に到着しました。

 

いかにも「終着駅」ですなぁ。

 

ホアランポーン駅からはバスでMBKセンターまで来てみました。

 

庶民派モールのMBKとはいえコロナの影響は免れなかったのか、店舗が撤退して空きとなったらしいスペースが少し目立ちます。

 

そんな中でも、昔ながらのクーポン食堂は健在です。

 

ガパオライスで遅い昼食としました。

 

MBKといえば怪しいブランド衣類やタイっぽい小物類などを売る店が名物?みたいな感じですが、皆さん元気に営業中の様子。

 

ここMBKには飛行機関係の模型が異様に充実したトイショップがあるんですが、こちらもちゃんと生き残ってました。なぜここに?と思うほど品揃えがいいのよ、このお店。

 

この日は早めにホテルに戻り、エグゼクティブラウンジのカクテルタイムを堪能しました。そういうわけで夕食は軽めに、と昨日も来たバミーコンセリーへ。

 

今度はワンタン麺にしてみました。確かに旨いことは旨いけど、炒飯ほどの感動はなかったかも…。なお、この後はルーフトップラウンジでまったりしました。