へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「みんなの九州きっぷ」リターンズ、その2:もうすぐお別れ、長崎発特急「かもめ」などを巡る。

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こちらも「まもなく見納め」ですね。

 

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佐世保でのお宿は「ホテルリソル佐世保」です。実は日付を一日間違って予約しているのを直前に気づいて取り直す、というポカをやっちゃいました。吉都線の運休チェックミスといい、今回はちょっと「うっかり」が多いな俺。

 

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シングルで予約していたんですが、ツインの大きめの部屋をアサインしてくれました。

 

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長崎県も「まん延防止」なので飲食店などの時短が行われており、夕食はテイクアウトをお部屋で戴くことに。こちら、佐世保バーガーの有名店の一つ「ヒカリ」で買ったものです。

 

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佐世保駅構内にも「ログキット」という、こちらも有名店があるんですが、残念ながら夜7時までの営業。そこで駅の「みなと口」側にあるショッピングモール「させぼ五番街」に出店している「ヒカリ」に来てみた次第。この時点ではイートインは不可でテイクアウトのみだったので、お持ち帰りしてお部屋で、ということになったわけです。

 

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この「させぼ五番街」、なかなかいい雰囲気じゃないですか。

 

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買ってきたのは看板メニュー「スペシャルバーガー」です。ベーコンにチーズ、目玉焼きが入る、イカニモなバーガーで食べ応え充分。

 

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そしてもう一つ、佐世保の隠れたB級グルメ「サンドイッチ」も。佐世保玉屋の「ラヴィアンローズ」と「サンドイッチ ロン」が二大巨頭らしく、「ラヴィアンローズ」は経験済みだったんですが、この「ロン」のサンドイッチが駅構内のスーパーで売られていたんで確保したワケ。

 

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佐世保のサンドイッチの特徴は、この独特なマヨネーズソースでしょう。かなり甘さを感じるマヨネーズは、ちょっとアメリカとかで出てくるモノを感じさせます。このあたり、やっぱり米軍経由でのアメリカの影響があったりとかするんでしょうか。

 

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翌日は佐世保から大村線経由で長崎を目指すところからスタート。

 

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大村線はほんの暫く前までは国鉄時代のキハ66とかバリバリ走ってたのに、今や全て新型車のYC1に取り替えが完了済み。YCって何やねん、って感じですが「やさしくて力持ち=Yasashikute Chikaramochi」の頭文字を取ったんですって。そんなんで形式名付けるか普通…。なお、車内はロングシートが基本なんですが、せっかく風光明媚な大村湾沿いの車窓風景が楽しめるのに、ちょっと勿体ない気がします。

 

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まぁそんなご意見もあろうかと、ってことなのか一応、数カ所だけボックスシートがあったりはするんですが。

 

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こういう風景が結構良く出てくる路線なんですよココ。ちなみに、昨日乗った「はやとの風」車両を分捕って走らせる「ふたつ星4047」が走るのはこのルートだったりします。

 

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途中、諫早駅に到着。在来線ホームの隣では西九州新幹線のホームの建設工事が佳境を迎えていました。

 

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諫早から先は長崎本線の旧線へ入ります。こちらも途中までは大村湾沿いとなり、おだやかな海が車窓に広がる路線。

 

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佐世保から2時間以上かけて、終着の長崎に到着です。

 

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在来線ホームの隣には新幹線ホームが。西九州新幹線は今年秋頃の開業予定だそうですが、あと半年くらいなのか!意外とすぐだな。

 

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高架駅の周辺は工事の真っ最中。

 

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駅周辺の整備は2025年には終了予定のようで、駅構内には完成予想図が掲示されていました。バス乗り場は駅前にも設置されるようですが、路面電車の駅はそのままの様子。鉄道駅から電停まで、かなり遠いままになってしまうみたいです。

 

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以前は改札口へ繋がっていた広場は撤去され、再整備されるようです。

 

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長崎からは博多行きの特急「かもめ」で折り返し。特急「かもめ」は最大で1時間に2本程度運転されるほどなんですが、これも西九州新幹線が開業すれば、そちらに役目を譲ることになります。長崎駅のホームで見る在来線特急も間もなく見納め、ですね。

 

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長崎本線有明海に沿って海岸線をクネクネ進んでいくので、これも車窓風景がなかなか良かったりするんですよね。

 

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佐賀では下りのホームに「ななつ星」を発見。

 

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新鳥栖で4分の乗り換え時間で九州新幹線「さくら」に乗り換え、熊本まで乗車しました。

 

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熊本からはまたD&S列車、特急「A列車で行こう」に乗ってきます。熊本から三角まで、1時間ほどの短い区間で運行しています。三角からは天草までの高速船に接続していたりと、天草観光のアクセス的な役割を担っている様子。

 

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列車名の由来は某有名ゲーム…なワケは無くジャズのスタンダードナンバーから。車内にはジャズがBGMとして流れ、オトナな雰囲気が漂います。

 

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車内にはカウンターバーも設置され、ここでお洒落なアルコールなどを嗜みながら汽車旅を楽しむのがツウな感じなんですが、残念ながら現在は酒類販売中止中。

 

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ハーカウンターに繋がる貫通路のドアも、ちょっとしたバーのエントランスっぽいでしょ。

 

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終点の三角まではあっという間、という感じ。

 

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特急「A列車で行こう」の運転開始は九州新幹線全通と同じ年の2011年。三角駅もこれに合わせて綺麗に整備されました。

 

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今日は三角で折り返してまた熊本に戻るのですが、待ち時間でお昼ご飯を。駅前には「三角町物産館ラ・ガール」があり、地元産品や海産物などを売るお店などが並んでいます。

 

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こちらの「レストラン あいランド」でランチとしました。

 

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就労支援を行うNPOの運営のようです。お手頃なお値段で定食やカレーなどが戴けます。

 

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カレーも旨そうだったんですが、「天草産」のフレーズに惹かれて白身魚フライ定食を選択しました。小鉢についてきた茶色い物体が実はマサラカレーで、結局カレーも食べられちゃったのでラッキー。

 

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三角駅に戻ります。

 

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熊本への戻りもまた同じ列車。

 

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今度はバーカウンターでドリンクなど所望してみました。ウリは地元のデコポンを使った「Aハイボール」…ですが、アルコール販売中止のため提供はナシ。そこで同じシロップを使う「Aサイダー」で我慢。これはこれで旨いんだけどね。

 

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熊本では久大本線経由で別府まで向かう特急「九州横断特急」に乗り換えました。

 

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車両はもともと四国の特急用として国鉄時代末期に製造されたキハ185系。JR四国になって新型ディーゼル特急車両が導入されたことから余剰となったのですが、非電化路線で使っている古い急行用車両の取り替えを必要としていたJR九州に引き取られてきたものです。車内は木材を多用した内装に改められており、JR四国時代とはかなり印象が違います。

 

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久大本線宮地駅で本線のスイッチバックがあるあたりがハイライトかも。

 

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宮地駅を出ると暫く逆走し、スイッチバックを経てもとの方向へ走り出します。

 

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年末にクルマで訪れた新阿蘇大橋のあたりも通過。

 

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阿蘇山の麓なども通り、大分を目指します。

 

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熊本ぁら3時間、終着の別府に到着です。

 

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本日の旅程はここで終了。別府で一泊です。

 

 

「みんなの九州きっぷ」リターンズ、その1:車両召し上げ!かわいそうな「はやとの風」乗車。

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コロナ禍の2020年夏にJR九州が販売した「みんなの九州きっぷ」。土日の2日間、JR九州全線が新幹線も含め乗り放題!が1万円という吃驚プライスで、その破格さもさることながら永らく途絶えていた「九州内の乗り放題きっぷ」復活という意味でもインパクトのあるものでした。北部九州版なら5000円で、いくらお客が減ったからといってもやりすぎでしょ…という感じ。自分も2回ほどお世話になりました。

 

slips.hatenablog.com

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その「みんなの九州きっぷ」が2021年秋から再販されることに。今度は全九州版が1万5千円、北部九州版が8000円と大幅な値上げになってしまいましたが、それでも充分お得なお値段です。2月の3連休、またコイツのお世話になりました。

 

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仕事を終えて夜の「のぞみ」で小倉へ向かいます。

 

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名古屋駅で購入した駅弁が本日の夕食です。松浦商店の「こだま」。

 

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この「いかにも普通」な幕の内弁当って佇まいがいいんだよね。趣向を凝らした駅弁が増えている中、こういうオーソドックスなヤツって意外と貴重では。

 

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山陽新幹線区間では車内販売からアイス買ってみたりもしました。シンカンセンスゴイカタイアイスとはちょっと違うヤツね。こんな感じでまったり車内で過ごしていたら、なんと翌日からの予定が成り立たなくなっていたことが判明。当初は朝イチの宮崎行き「にちりん」に乗って吉都線へ入るつもりだったんですが、乗車したい吉都線の列車が保線のため運休になってるじゃありませんか!慌ててスケジュールを組み直す羽目に…。

 

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小倉駅に到着。ここでネット予約で購入しておいた「みんなの九州きっぷ」の引き取りと指定席の確保をしました。2020年版はJR西日本エリアでもきっぷの受取や指定券の発券が可能だったんですが、今回はJR九州エリア内のみの扱いになっています。

 

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小倉では「ホテルリリーフ小倉駅前」に宿泊しました。小倉駅南口、駅前にそびえる「セントシティ」のすぐ裏手にあり、駅からも見えるくらいの近さ。

 

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まぁごく普通のビジホですけどね。

 

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デスクの上には手書きのメッセージカードが置かれていました。ホテル1階にはカフェがあるのですが、こちらの割引券とかも貰えたりして、サービス的には悪くないかも。

 

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翌朝6時に小倉駅へ戻ります。

 

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本日の旅程は博多行き特急「ソニック」からスタート。

 

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振子式の885系、いまだに斬新に見えるスタイルですが初登場は2000年。これで既に20年以上も経ってるというのは吃驚です。ただ、このイスの座り心地の微妙な悪さは何とかして欲しい気がするぞ。背もたれのヘッドレスト部分が大きすぎて、背中にまで当たるのでしっくりこない…。

 

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博多からは鹿児島中央行きの九州新幹線「つばめ」に乗り換えます。

 

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九州新幹線仕様のN700系8両編成は1~3号車は自由席として横5列、4号車から8号車は指定席として横4列シートになっています。ただ一部「つばめ」などに投入されるときは4号車や5号車も自由席として運用されることがあります。この「つばめ」がまさにソレで、自由席で横4列のゆったりシートを堪能させてもらいました。

 

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博多から鹿児島中央まで各駅に停まって約2時間。九州新幹線鹿児島中央駅、この「終着駅!」って感じが珍しいですよね。まぁ新幹線で実質的に終着駅である駅自体ってのがそもそも少ないんだけどさ。

 

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鹿児島中央では本日のメインイベント、特急「はやとの風」吉松行きに乗車です。2004年に九州新幹線新八代鹿児島中央で部分開業した際に運転開始となった観光特急ですが、この3月で運転終了することになりました。その理由が「車両転用のため」。2022年度中に西九州新幹線が開業する予定なんですが、それに合わせて「ふたつ星4047」という観光列車を走らせることになり、この車両を再改造してそっちに持って行くんだとか…。ラストラン目前で混雑することを見越したのか、今まであった自由席の設定が無くなり、今では全車指定席として運転されています。今回はコレが大きな目的の一つでもあったんで、この指定席が取れるかどうかドキドキしちゃってたぞ。

 

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もともと普通列車用だったディーゼルカーを改造したものですが、車内はリクライニングシートが並べられています。

 

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車両の中央部分には展望スペースを設置。

 

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ここには足もとから天井まで続く大きな窓が。列車は暫く錦江湾沿いに進むのですが、ここからの桜島の眺めはなかなかのものです。

 

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隼人から肥薩線に入り、嘉例川で停車。

 

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「鹿児島県最古の駅舎」として有形登録文化財になったこともあり、鉄道利用でない観光客も多数訪れていました。「はやとの風」運転開始が話題なった契機みたいな面もあるところなんですが、「はやとの風」がなくなっても駅舎の観光資源としての価値は残りそうですね。

 

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次の停車駅の霧島温泉ではホームで地元の皆さんのお出迎えがあり、霧島茶やサツマイモの天ぷら「ガネ」の振る舞いが行われていました。車内販売では限定品「はやとの風 紅はるかプリン」をゲット。

 

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ちょうどバレンタインのイベント中だそうで、プリン購入者にはプレゼントがありました。「はやとの風」缶バッジ、客室乗務員の手書きメッセージ付きです。

 

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一緒に義理チョコの王様「ブラックサンダー」も入っていたのですが、なんとパッケージが「はやとの風」仕様だったのには吃驚。

 

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大隅横川駅でも暫く停車時間があります。この駅舎も嘉例川並に古いんですが、あんまり話題になってないような気が。

 

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この駅の場合は「レトロ駅舎」よりもこの「機銃掃射の跡」推しだからなぁ。

 

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1時間40分ほどかけて、終着の吉松に到着です。ホームには「はやとの風」に加えて「いさぶろう・しんぺい」の看板が掲げられていました。鹿児島から観光列車を召し上げて長崎に持って行くとは酷い話!と思っちゃいますが、もともと「はやとの風」はコレ単体で機能することを意図していない列車でした。九州新幹線が先行開業した新八代から鹿児島中央までの区間と合わせて肥薩線を周遊ルートにするために、熊本方面からは「九州横断特急」や「SL人吉」で人吉まで、そこからは「日本三大車窓」を通過する「いさぶろう・しんぺい」で繋ぎ、それを受ける役割を持っていたのが「はやとの風」。しかしながら2020年の水害で肥薩線は甚大な被害を受け、八代から人吉を経由して吉松までの区間は運休となってしまいました。肥薩線の復旧の方針すら検討中という状況ですから、「はやとの風」だけあっても正直あまり意味はない、って感じではあるのよね。

 

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吉松からはまた「はやとの風」で折り返しなのですが、待ち時間で駅周辺を散策してみました。

 

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駅前には最盛期の吉松駅の様子を紹介する看板がありました。肥薩線から宮崎方面へ向かう吉都線が分岐する駅でもあったことから、機関区があったりするような大規模な駅だったようです。住民も鉄道関係者がかなり多い「鉄道の町」という側面もあった模様。

 

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では、また来た道を辿って鹿児島中央へ。

 

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人吉方面に延びる線路。ここをまた列車が走るのはいるになるんでしょう。というか、また走るの?が怪しいのか。

 

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鹿児島中央に戻ってきました。

 

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ここで昼食。「みんなの九州きっぷ」には様々な特典があり、鹿児島駅の「アミュプラザ」で使える500円の金券が貰えたりします。コレを使って「天文館むじゃき」へゴー。

 

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食事とミニサイズの白熊とのセットメニューなんてものもありました。で、黒豚を使った「最高丼」と白熊のセット1390円也を選択。こんな見た目ですが、意外とお肉の量は多かったです。

 

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白熊は色々選べるのですが、ここはベーシックなヤツで。

 

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お次はまた観光列車、特急「指宿のたまて箱」に乗ります。こちらは2011年に九州新幹線が全通した際に登場しました。県内でも有数の観光地でもある指宿への列車ということもあってか人気は上々のようで、1日3往復も設定されています。当初は2両編成だったのに、当時3両編成だった「はやとの風」から1両分捕って今では3両が標準になっている様子。

 

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こちらは基本的に「錦江湾の眺め」がウリということもあり、海側は窓に向かって並ぶカウンター席が配置されています。山側は進行方向に向いた2名掛けリクライニングシート。

 

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桜島の姿も楽しめるわけですが、単に海沿いの区間からだけはなく、高台から市街地越しの容姿も見えたりするのが特徴かも。

 

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指宿までは1時間足らずでの到着です。この「ほどほど」の乗車時間も人気の秘密かも知れません。

 

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改札には「祝10周年」の横断幕が。

 

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15分ほどの滞在で折り返しの「指宿のたまて箱」に乗ります。

 

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往路と違う号車にしたんですが、こちらの車内は「はやとの風」の車両とほぼ同じような亭アウトでした。おそらくコレが当初は「はやとの風」「指宿のたまて箱」共通運用として用意されたのに「指宿のたまて箱」専用になっちゃったヤツだな多分。ただ、これも長崎に召し上げられるみたいですけど…。

 

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指宿枕崎線は海岸沿いを走る区間も多く、景色はいいですね。

 

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本日3回目の鹿児島中央駅。また九州新幹線に乗りますが、今度は「さくら」に乗車です。

 

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下車したのは新鳥栖

 

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在来線との乗換駅として改札は繋がっていないのですが、動線は解りやすくて乗り換えには便利な印象です。

 

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在来線改札脇には鳥栖駅でホームのうどん屋や駅弁などを扱う「中央軒」のスタンドがありました。他にもファミマや物産も扱う観光案内所があったりと、意外と駅の施設は充実しています。乗り換えのお客さん、多いの?

 

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ここでは名物「かしわうどん」を頂きます。柔らかめのうどんに甘めのお汁、九州だねぇ。

 

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今日はここから特急「みどり」佐世保まで向かってスケジュール終了です。「ハウステンボス」編成と「みどり」編成が合わせて8両まるごと「みどり」になってるヤツが来ました。

 

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今ではすっかり少数派になった783系ですが、JR九州が初めて開発した特急電車である上に「JRとして登場した初めての特急電車」でもあったりします。短い編成でも指定席/自由席、喫煙席/禁煙席が柔軟に設定できるよう、1両の真ん中に昇降口を設けることで区画を分けるというコンセプトが採用されています。その後これに続いた形式はないので、そこまで便利だったわけでもなかったのかも。

 

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ハウステンボス」編成側に乗ったのですが、車内もちょっと行楽っぽい雰囲気になっています。仕切り扉のガラス面にハウステンボスのロゴが出ていたりと、かなり「振ってる」デザイン。

 

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佐世保に着いたのは夜7時半頃。今日は結局、およそ13時間も列車乗りっぱなしでした。

 

 

モクシー上位互換?「アロフト大阪堂島」宿泊記。

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大阪へ行く所用があり、「アロフト大阪堂島」に一泊してきました。

 

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金曜の夕方、ごくノーマルに新幹線で大阪へ向かいます。

 

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新大阪で東海道線に乗り換えて大阪まで。「アロフト大阪堂島」までは、大阪駅から徒歩10分ほどの距離です。地下道に入って大阪メトロの西梅田駅を目指すと、そのままドージマ地下センター「ドーチカ」の地下街に入ります。そこを行き止まりまで進んで地上に出るとすぐホテル、って感じ。意外と解りやすい場所でした。

 

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フロントロビーはポップな雰囲気。先日泊まった「モクシー」に通じるところがあるような気がします。

 

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客室もカジュアル寄りの雰囲気ですが、「モクシー」よりは広い印象。マリオットのブランドではモダンラグジュアリー系のブランドが他にも「W」ホテルもありますが、高級?な順に「W」→「アロフト」→「モクシー」みたいなヒエラルヒーってとこかな。

 

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ベッドルームと水回りはパーティションで区切られています。ちょっと「フェアフィールドバイマリオット」の部屋に似た印象もありますが、あちらはここまで大きな「壁」にはなってなかったな。

 

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窓際にはソファとテーブル。

 

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「モクシー」と違って、ちゃんと冷蔵庫はあります。お茶やコーヒーのセットもここですが、持ち出せるように紙のカップとフタが用意されていたり。

 

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パーティションの向こうは洗面台とクローゼットです。

 

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アメニティ類はこちらに。無料の水のボトルが2本、ここに置いてありました。

 

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客室にはバスタブはなく、シャワールームを設置。

 

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バスアメニティはシャワールーム内に用意されていました。

 

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今回はダイニングクレジットが2000円分ついてくるプランだったので、夕食は館内で戴きます。1階の「ザ・ウェアハウス」へ。

 

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まずはビールから。生ビールは「プレミアムモルツ」でしたが、ココの隣ってサントリーの本社なんだよね…。そりゃ他の会社の製品は出しにくい、ってことか?

 

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メインはクラシックチーズバーガーにしました。かなりボリュームがあり、そのままかぶりつくのはちょっと難しい感じで、ナイフとフォークで食すことに。フライドポテトも充分な量がついてきます。うん、旨いね。

 

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朝食も同じく1階の「ザ・ウェアハウス」での提供です。ビュッフェスタイルですが、卵料理だけ「オムレツ」「スクランブルエッグ」「目玉焼き」を選んでテーブルサービスされる形でした。

 

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中央のテーブルに並んだシリアルバーがお洒落。

 

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とりあえず一通り取ってきたのがコレ。この後にオーダーした目玉焼きが到着しましたが、お醤油も一緒に持ってきてくれたのが割と親切。種類は豊富で、カレーなんかもあったりしました。

 

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朝食の後はちょっとお散歩、中之島方面へ歩いていきます。

 

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やってきたのは、つい数日前にオープンしたばかりの「大阪中之島美術館」です。構想から40年、やっと開館!だそうで。主に近代・現代美術を中心としたコレクションです。

 

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エントランスの前にはこんなモノが。ヤノベケンジですねコレ。

 

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現在開催中なのは開館記念企画「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」で、美術館のコレクションの「いいとこ」を出しました!みたいな内容です。で、この美術館が作られたきっかけとなったとも言えるのが、この「郵便配達夫」かもしれません。これに代表される佐伯祐三作品を中心として実業家から大阪市が絵画の寄贈を受けたことから、1983年にその構想が公表されました。そこから「大阪に関する美術品」「近代・現代芸術」「工芸品」などをコレクションに追加していきます。正直、所蔵品だけでもかなりの見ごたえがあります。今後はモディリアーニ岡本太郎の特別展なども予定されているようなので、そちらも楽しみ。

 

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こちらのコレクションにはグラフィックアートも多数あるのですが、2010年に閉館した「サントリーミュージアム[天保山]」の土地や建物と一緒に寄贈された収蔵品も加えられているから。これも興味深い内容でした。

 

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美術館の設計は遠藤克彦。大きな吹き抜けの中を横切るエスカレーターなど、内部も個性的です。

 

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いったんホテルに帰還。

 

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エントランス左手はバーになってますが、昼間はエリアとして閉鎖しているようです。

 

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お昼過ぎにのんびりチェックアウトしました。コンビニは目の前だし、地下街には飲食店も含め一通りのお店が揃ってるしで、意外とロケーション的には不便さがありません。価格次第ではまた泊まるかも。

モダニズム建築の佳作「憲政記念館」訪問&「モクシー東京錦糸町」宿泊。

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こんなご時世ですが、1月末に上京する用事ができました。そこで、ちょうどこの週末で閉館してしまう施設に行ってみました。

 

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それは国会議事堂の正面に位置する「憲政記念館」。1960年に「尾崎記念会館」として開館したのですが、当時のモダニズム建築としての特徴がよく出ている、地味に評価されている建物でもあります。新しい国立公文書館と統合した新施設を造ることになったため、この1月末を持って閉館して現建築も取り壊されることになりました。その前に訪問してみたかったのですが、機会があってよかったなぁ。

 

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いったん閉館ということで、企画展も「ふりかえり展」です。

 

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本館は中央の中庭を挟んで低層棟が横一直線に並ぶ、すっきりとしたスタイル。奥は後で増築された新館です。

 

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中央の池の真ん中には銅像が。これが「憲政の父」とも呼ばれた尾崎行雄、1890年から1953年までの63年間、25回も当選したという凄いお方です。そう、当初の「尾崎記念会館」はこの方を記念して造られたワケですな。

 

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展示室は入って左手の棟になります。

 

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受付で手続きをして奥へ。

 

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主な展示スペースは新館の方に位置しています。中央の吹き抜けの階段がシンプルながらレトロモダンな雰囲気。

 

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吹き抜けのホールには国会議事堂周辺のジオラマが。

 

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その隣には衆議院の議場の模型があります。なんで衆議院だけ?と思ってしまいますが、実は憲政記念館って衆議院の付属施設の扱い。「尾崎記念会館」だったものが衆議院に譲渡され、増築を経て今の「憲政記念館」になったんです。

 

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2階に上がると展示室。実は他にも映像資料のシアターや模擬議場などの設備があるのですが、新型コロナ対策で閉鎖中でした。

 

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一角には記念撮影コーナーとかもあったりして。

 

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ショーケースの中には、かなり貴重と思われる、日本の議会政治の資料が並んでいます。これは大日本帝国憲法発布の官報。

 

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第1回の議会の速記録だそうです。複製のものもありますが、おおむね興味深い内容でした。ただ「日本史あるある」かもしれませんが、第2次大戦頃までの資料は充実しているのに戦後の資料はショーケース1列分しかない、ってのはちょっとアンバランスな気が…。

 

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1階にも小さめの展示室があり、こちらは国会の紹介が中心。国会で使われる速記や歴代の議員バッジ、以前使われていた設備などが置かれています。

 

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尾崎行雄を紹介する「尾崎メモリアルホール」は本館に。ちなみにこの方、国政での選挙区は三重県だったそうですが、出身は今で言うところの相模原。当時、父親が伊勢で隠居していたから、らしいです。あと、ワシントンDCのポトマック川岸の桜並木は、もともと尾崎行雄東京市長だったときに日米親善のために贈ったものが発祥とは知りませんでした。

 

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あとは暫く館内を見て廻ります。ホールもいくつかあるのですが、もともとは中高生などが社会見学に来るようなことも想定していたようです。

 

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2階の事務所スペースへの階段もいい雰囲気です。

 

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建物の外観。横に伸びるすっきりしたラインが印象的です。

 

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裏手には団体向けの休憩スペースも用意されていました。

 

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隣には同時に建てられた時計塔があります。三角形のカタチは「三権分立」を意味したもの。

 

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それで、この日の夜の宿泊先は「モクシー東京錦糸町」です。「モクシー」はマリオットホテルのブランドの一つで、いわゆる「モダンラグジュアリー」とか「ブティックホテル」とか呼ばれるようなカテゴリになります。昔ながらの「高級ホテル」には魅力を感じないミレニアル世代あたりをターゲットにしてる感じですかね。ランクのお高い方から「Wホテル」「アロフト」「モクシー」って印象ですが…。ここ東京錦糸町は日本初の「モクシー」ブランドとして開業したホテルです。ロケーションは錦糸町駅の南口から歩いて5分ほどと便利なんですが、周辺環境はなかなか凄いです。歓楽街&ラブホ街みたいなエリアで、ホテルに行くまでの道すがら、お姉さんのいるお店への勧誘の人たちのお声がけがあったりするんだもん。

 

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1階ロビーのバーカウンターのようなフロントでチェックインし、お部屋へ向かいます。随所にポップなイラストが描かれていたりして、なんだか「パリピ」です。

 

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客室は「モクシー」らしいシンプルな感じです。設備的にもほぼ同じですが、以前泊まった「大阪新梅田」や「京都二条」にあった「冷蔵庫」が室内にありません。そのかわり、ということなのか「ソフトドリンクがいつでも無料で貰える」というサービスがありました。これゴールドエリート向けだったかな? 非常に有り難いサービスですが、1階のフロントまで行く必要があります。できれば室内でルームウェアのままダラダラしたい派なんで、飲み物を貰うためにイチイチ着替えて部屋から出る、ってのはちょっと面倒だったかな…。なお、室内にはミネラルウォーターのボトルが2本用意されています。あと、何故かベッド下のフロアライトの消灯ができませんでした。部屋の中のどこを探してもスイッチが無いんだもん。

 

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ベッドサイドには、これまた「モクシー」らしいダイヤル式の電話。ルームウェアはここに置かれていました。

 

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バスルームもホテルというよりはアパートの一室みたい。

 

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バスタブはなくシャワーのみ。シャワールームの床が少し高くなっています。どうもこのホテル、もともとはオフィスビルだったらしいんですよね。その関係で水回り工事の都合でこうなった、という気がしなくもない。

 

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朝食は昨晩買ってきたパンで済ませます。コーヒーはフリードリンクで貰えるやつ。

 

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結局、午前11時前にチェックアウト。その前に暫くロビーでまったりしてました。このホテル、部屋に籠もるよりはロビーあたりのソファでドリンク片手にのんびり過ごす、って方が正しいのかも。

 

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ゲームなどが置かれたコーナーも。サッカーゲームとかパリピが遊ぶヤツだ。

 

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エントランスもこのポップさ。

 

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「モクシー」ってある意味、ちょっと変わったホテルですが、ベッドの快適さとかの最低限のラインはしっかり満たしてるのな…。お値段次第では使えます。

「さぁ!サッポロ冬割」でちょっと北へ、その2:ほぼ「喰ってばかり」の札幌。

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札幌での滞在時間は実質半日ほど。結局「喰っただけ」みたいな…。

 

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札幌で泊まるのは「ニューオータニイン札幌」。1982年に「ホテルニューオータニ札幌」として開業、リブランドされてますが札幌では老舗の部類に入るところです。

 

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ロビーはかなり広め。いかにも「シティホテル」って感じではあります。

 

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チェックイン時に「スマイルクーポン」2000円分を戴きました。2020年の夏にも「サッポロ夏割」という同様のプロモーションが行われていたんですが、その時は「夏割」適用での宿泊者かどうかに関係なく「スマイルクーポン」を配布していたようで、自分は貰えなかったんですよね。今回は「冬割」適用者にクーポンを配る運用になっていました。

 

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客室は広めのツインルームをアサインしてくれました。ナチュラルカラー多めで落ち着く雰囲気がいい感じです。

 

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エントランス側には大きめのクローゼットが。

 

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ルームウェアはこちらに置いてありました。

 

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クローゼットの隣には冷蔵庫などを収めたキャビネットがあります。

 

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カップなどはこちらに。コーヒーとお茶も用意されています。

 

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ベッド脇のテーブル。スタンドの所にコンセントが2箇所ありました。

 

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バスルームはごく一般的なつくり。

 

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アメニティも一通り揃っています。

 

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部屋に落ち着いて、ちょっと休憩タイム。札幌駅の「エスタ」地下にある「柳月」で買ってきたケーキです。「柳月」は帯広に本店があるお菓子屋さんですが、札幌エリアでも生ケーキが買えるんですよね。プリンアラモードが200円、ショートケーキ230円とお値段も今どきとしちゃ安いのがいいのよ。

 

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では外へ出ましょうか。時計台を眺めつつ、すすきの方面へと向かいます。

 

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まだ雪は降ってますが、北海道の雪はサラサラなので傘の必要はないくらい。

 

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すすきの交差点までやってきました。一角を占めていた「ラフィラ」が取り壊されているので、なんか印象が違いますね。「ラフィラ」ってもとは松坂屋だったんだよな…。

 

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夕食をどうするかちょっと迷ってまして、「すすきので寿司食うならここ一択」と思ってる「ぱさーる」に行ってみたのですが、電気が付いてません。

 

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あら「体調不良のためお休み」ですか…。まぁ「旨い寿司」は札幌でなくても喰える、ということで。

 

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結局ジンギスカンの「だるま」にしました。生ラムのジンギスカン、名古屋近辺ではそこまでメジャーじゃないからな。なお「だるま」はすすきの近辺に何店舗かありますが、提供するビールの銘柄が違うんですよね。本店で出しているのは「キリン一番搾り」なんですが、観光客としちゃやっぱり道内限定の「サッポロクラシック」が飲みたいじゃないですか! それで敢えて「6・4店」まで来た次第。ちなみに午後7時前でしたが、誰も待ち客がいないのに少し吃驚。やっぱり時節柄かなぁ。

 

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そういうわけですんなりと席に案内されました。やっぱり札幌に来たら1回はコレだよね。

 

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ちょっと早いですが、札幌と言えばシメパフェ。有名店の一つ「パフェ、珈琲、酒、佐藤」へ行ってみたら、こちらは流石に行列ができてました。しかしながら、そこから歩いてすぐに「パフェ、珈琲、酒、佐藤 花れ」というお店もあるんですよ。こちらは空いてました。

 

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メニューは基本的には「佐藤」と同じようです。

 

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ドリンク1杯+おつまみ+パフェ+食後のコーヒーがセットになった「堪能セット」を戴くことに。アルコールはスパークリングワインをお願いしました。

 

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おつまみは「みかんとセロリのマリネ」「茹で落花生」「鶏ハム」「小魚カナッペ」「れんこん」の5品でした。

 

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パフェは「いちごとチーズ」です。この見た目が凄いんだよね札幌のシメパフェって。味の方もアールグレイジュレやら小豆餡やら色々と複雑です。

 

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食後はアイスコーヒーで。お会計に「スマイルクーポン」を使おうと思ったら「昨日から使えなくなりまして…」と。えっ!と思ったのですが、実は「サッポロ冬割」は新型コロナ感染状況の悪化により、ちょうどこの前日の夕方から新規予約が停止となりました。既に予約した分は今のところ事業対象となっていたので、今回の旅行もギリギリセーフだった訳ですが、北海道に「まん防」適用が決まってから1週間後以降は既存予約分も対象外となることがアナウンスされていました。そのため、一部店舗に対してはクーポンの受け入れ停止指示が出ていたようなんです。何故こちらに出たのかはお店側にも良く解っていない様子でしたが、恐らく事業への申込みタイミングとかじゃないでしょうか、とのこと。うーん、2000円分どうしよう。

 

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まだこの時点でも午後9時とかなので、夜景でも楽しみましょう。札幌テレビ塔に昇ってみます。

 

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既に雪はやんでおり、そこそこの景色は楽しめました。

 

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またすすきの方面へ引き返して…。

 

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夜食いただきましょう。「札幌らーめん輝風」、スマイルクーポン利用可能でした。

 

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「濃厚味噌らーめん」に味玉を足してちょうど1000円。「濃厚」の名に恥じない、ポタージュ系の濃いスープでした。ただ「ガッツリ味噌味」というよりは「鶏白湯の味噌風味」って感じかも。

 

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ホテルへ歩いて帰還。歩道の除雪がしっかり行われてるのが凄いな、と思っていたんですが、おそらく各店舗とかでお店の前の分をちゃんとやってる、って感じなんですかね。こんな感じで閉店したお店の前はガッツリ雪積もってましたもん。

 

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宿泊は朝食付きプラン。1階のレストランで、ビュッフェスタイルでの提供です。

 

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最近は札幌のホテルでも函館朝食戦争の余波が来ているのか結構ヤバい感じの充実度のホテルが出てきていますが、それに比べればこちらは大人しめかも。ただ、スープカレーやらジンギスカンやら豚丼やら海鮮丼やらの「北海道来たら喰いたい」系はほぼ網羅してます。一般的にみれば充分ゴーカだしお味もホテルクオリティです。

 

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9時半頃にホテルをチェックアウト。

 

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時計台前のバス停から西へ向かい…。

 

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北海道立近代美術館へ。

 

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実はこちらで特別展「富野由悠季の世界」を今日まで開催中ということを昨日知ったので来てみたんです。2年ほど前から福岡など各地を巡回していたんですが、なかなか行く機会がなく…。まさかここでチャンスがあったとは!

 

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展示内容はかなり充実しており、特にファンというわけではない自分でも1時間じゃ足りないくらい。「海のトリトン」ってそんなシビアなラストだっけ?と思ったり。それにしてもロボットアニメへのメーテレの貢献、なんか凄くない? ガンダムもそうだけど、割とメジャーなヤツ、軒並み「名古屋テレビ制作」な気が。

 

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駅前エリアへ戻ったあとは「雪印パーラー」に入ります。

 

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雪印ぱーらーの名物といえば、昭和天皇のために作られたというアイスクリーム「スノーロイヤル」かもしれません。札幌には何度も来てるのに、何故か今までコレを喰ったことがなかったんですよね。今日はスマイルクーポン1000円分も残ってるし贅沢しちゃうぞ!と「スノーロイヤルパフェ」注文しちゃいました。確かにコレ、唇に油膜ができたんじゃないかと思うくらい濃厚なのに、しつこさは全然感じないというお上品なものでございました。牛乳の消費拡大ということで牛乳パックのオマケも貰えたぞ。

 

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では新千歳空港へ戻りますよ。

 

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ちょうど駅前のエスタが来年夏に閉館が決定というニュースが最近あったなぁ、と。まだ札幌駅が地上駅だったころから駅前にあったビルで、昔は「そごう」だったよね。建て替え後は高層ビルになって、上層階にはマリオット系のホテルが入るらしいよ。

 

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ごくノーマルに「快速エアポート」で空港まで向かいます。流石に今日はお天気もよいので、列車もほぼ定刻で動いている様子。

 

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北広島駅到着前、ファイターズの新球場の建設現場が車窓から見えました。こうして見ると、かなり巨大な施設を造ろうとしているのがよくわかります。

 

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新千歳空港はまぁまぁの賑わい。

 

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せっかく取得したJGCのステイタスがあるので、優先レーンを使わせてもらいます。

 

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サクララウンジで一休み。窓からはこれから搭乗する中部行きのB737-800が見えました。

 

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出発15分ほど前から搭乗開始。

 

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短い滞在でしたが、北海道を離れます。

 

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機体は離陸後、南下して苫小牧沖を通過。苫小牧港に「さんふらわあ」と「太平洋フェリー」が停泊してるのが見えました。

 

「さぁ!サッポロ冬割」でちょっと北へ、その1:常滑ぶらり&セントレアで神特典を堪能。

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札幌市の観光キャンペーン「さぁ!サッポロ冬割」。宿泊費等が5000円割引+2000円のクーポン付きという企画ですが、感染状況が落ち着いていた時期に対象商品の販売が始まったことから、ちょっとした争奪戦みたいになっていました。割引は各宿泊施設や旅行会社毎に予讃が割り当てられ、その枠がなくなればそのチャンネルでの販売は終了といった仕組みだっただめ、人気のあるホテルなどはあっという間に「売り切れ」状態に。対象プランのお値段が妙に高くて「もしかしたら値段水増ししてね?」と噂になったり…。一人でかなりの数の予約を入れていたケースもあったみたいです。各社の販売開始時期はずらされていましたが、JALダイナミックパッケージでの販売開始時には比較的余裕があったのか、特に苦労することなく予約できてしまいました。中部から新千歳までのJAL往復航空券と「ニューオータニイン札幌」朝食付き1泊で割引後価格が28000円なら、そんなに悪くないかな、と。

 

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まずは名古屋から常滑線の特急で南下。

 

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特に意味はないのですが、また特別車両を取ってしまいました。展望室のある「パノラマSuper」は特別車両に荷物置き場が無いため、基本的には中部国際空港行きの運用には入りません。今日は河和行き特急の利用だったので、展望室付きのヤツがやってきたんですよね。

 

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知多半田で下車し、常滑行きの知多バスに乗り換えます。

 

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名鉄グループのバス会社ですが、なんとお支払いはキャッシュオンリー。manaca使えんかい!

 

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知多半島を横断すること約30分、常滑の「INAXライブミュージアム」に到着。今ではLIXILのブランドの一つとなったINAXの企業博物館です。名古屋に越してきて随分経ちますが、ここには初訪問だったりします。

 

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以前はINAXの工場だった場所のようですが、そこに全部で6つの施設が点在。敷地内には無料で入れますが、各館への入場は共通の入場券が必要になります。

 

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今回の目的は「土・どろんこ館」で開催中の特別展「壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代」の鑑賞です。確かに名古屋には何故か「壁画」のある建物が多く存在します。で、それが割とあっさり建て替えとかで壊されちゃうんですよね…。

 

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スペースはそれほど広くはないのですが、数多くのモザイク壁画を豊富な写真だけでなく実物もあわせて展示する、なかなか充実した内容でした。建て替えで撤去されてしまった旧中日ビルのエントランスホール天井にあった大きなモザイクの一部もありましたし、こちらも建て替え中の旧ホテルナゴヤキャッスルの壁画もこちらに譲渡されていたんですね。モザイク壁画ではないのでこの特別展では取り上げられていませんが、今の名古屋三越が「オリエンタル中村百貨店」だったときにも岡本太郎の大きな壁画があったのですが、三越にブランド変更になったときにあっさり撤去。建築物の一部なので仕方ないんですが、もうちょっと「そういうもの」を大事にしてもいいような…。特に印象に残ったのは伏見の御園座の隣にあった旧山口銀行名古屋支店にあった壁画「城を築く」でしょうか。名古屋城築城の様子と加藤清正をモチーフにした壮大なものですが、これも建物解体とともに姿を消してしまったようです。

 

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特別展もよかったのですが、それ以外もなかなか面白いです。こちらは「建築陶器のはじまり館」で、建築装飾に使われたタイルやテラコッタを紹介しています。

 

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そうなってくると、ライトの手がけた帝国ホテル旧館が出てこないわけがありません。なんせこの黄色のスクラッチタイル、ここ常滑で焼かれたもの。しかもそれがINAXに繋がってるんですからね。

 

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その裏手の「テラコッタパーク」もヤバいっす。

 

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既に解体されてしまった建物の装飾の一部などが、ここに移設されているんです。うわぁ、こんなに建築好きに刺さる場所だったとは!

 

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先ほどの特別展でも取り上げられていた、旧丸栄百貨店の壁画の一部もここに保存されています。丸栄は名古屋・栄にあった百貨店ですが、売上げ不振で2018年に閉店してしまいました。丸栄の建物自体が村野藤吾の手によるもので、百貨店としては建築学会賞を唯一受賞していたり、戦前からの建物に増改築を繰り返したという経歴から一部で保存を求める声もありましたが、あっさり更地にされてしまいました。大きな壁面を彩ったモザイクタイルの壁画も村野藤吾のデザインだったのですが、一部でも保存されたのは有り難いこと、なんでしょうね。

 

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「世界のタイル博物館」もなかなかのもの。

 

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1階は「タイル」の歴史、2階は世界各国のタイルのコレクションを展示しています。

 

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INAXライブミュージアム」から常滑駅まではバスもありますが1時間に1本ほど。距離としては1.5kmくらいなので歩くことにしました。味のある商店街や焼き物工房の建ち並ぶ通りを抜けていきます。

 

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「やきもの散歩道」の土管坂、なかなか栄える感じではあります・

 

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常滑駅からセントレアまで名鉄で移動です。

 

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空港駅に着いたら、第2ターミナル方面の「FLIGHT OF DREAMS」を目指して一直線。

 

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「FLIGHT OF DREAMS」は昨年末にリニューアルオープンしたばかり。これまで有料だった1階エリアが無料になり、B787初号機にタダで接近できるようになりました。照明も昔はもうちょっと暗めでムーディーだったような気がしますが、今では明るく照らされています。

 

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ここまでやって来たのは2階のシアトルテラスに位置する「イーサンストゥウェル」でランチを戴くため。世界各地の空港のラウンジなどに入れる「プライオリティパス」というのがあるんですが、最近は空港での特典として「空港ラウンジ入室」だけでなく「空港レストランでの食事」というのが加わりました。日本では関西空港の「ぼてぢゅう」が対象となっており、自分が利用した際にもプライオリティパスを持った旅行者が列をなして押しかけていました。ただ「ぼてぢゅう」は国際線利用者のみが対象の上、そもそもお店自体が新型コロナで臨時休業が続いています。そんな中、中墓国際空港で2箇所、新たに飲食店が対象として加わったんです。一つは第1ターミナルの国際線制限エリア内にあるレストランなんですが、もう一つがこの「イーサンストゥウェル」。こちらは非制限エリアにあって誰でもアクセスできますし、セントレアの場合では国内線の利用者でも特典を受けられ、しかも到着時でもOKという太っ腹ぶりです。今後、第2ターミナルのLCCの運航が戻り始めたら、なかなか使いでのあるものになりそうです。

 

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プライオリティパス提示で頂けるのは、メニューにあるピザかパスタ1品。これにサラダと90分間のドリンク飲み放題がついてきます。ドリンクはビールやワインなどのアルコール類も対象。ピザやパスタはだいたい1品1300円くらいはしますんで、ソフトドリンクだけ戴いても2000円弱分くらいの価値のものは得られる感じでしょうか。「イーサンストゥウェル」はシアトルで人気のイタリアンレストランだそうで、確かにお味も本格的。これは神特典ですよ。

 

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しかも、こんな眺めを楽しみながらお食事いただけちゃうんですからね。

 

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シアトルテラスはフードコート形式なので、オーダーするとページャーを渡され、料理が出来上がったら自分でピックアップに行きます。その際に渡されるのがこのカードです。ドリンクのお替わりの際は、カウンターにこのカードを持って行く形です。

 

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お昼を戴いて第1ターミナルに向かい、JAL新千歳行きに搭乗しました。

 

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機材はお馴染み、B737-800。

 

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セントレアを離陸して暫くは雲ひとつない晴天。日本アルプスの山々の向こうに富士山まで見えるほど視界良好です。

 

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東北あたりからは地表は雲に覆われ、曇天の新千歳空港に着陸。

 

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降機して空港駅の方へ向かうと、既に過ぎた時間の列車が表示されていたりと、なんかヘンです。どうも今日は札幌付近はかなり激しい降雪らしく、ポイント故障で千歳線も暫く電車が止まっていた様子。改札を通過したらホームに停車中の電車がすぐ発車とのアナウンスがあったので飛び乗りました。ただ、途中で電車が詰まってしまっているらしく、所々ノロノロ運転。札幌まで一駅手前の苗穂で止まってしまい、暫く動かなくなってしまいました。札幌駅でもポイント故障が起きているようで、これより前を走る列車が札幌駅に入れず立ち往生してしまっているそうな。隣のホームに各駅停車が入ってきましたが、どうやらソチラの方が札幌駅に先に入れそうらしく、乗り換えるように案内が。本来は「快速エアポート」の停車駅ではない苗穂で降りるというレア体験をしてしまいました。結局、空港から札幌までは1時間以上かかっちゃいましたが、運行見あわせも続いていたようなので、どうもコレでラッキーな方っぽい。

 

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札幌駅からはまずはホテルへ向かうわけですが、「札幌ステラプレイス」の案内板に見逃せない表示が。地下1階に「よつ葉ホワイトコージ」があることになってるじゃないですか! 同じく札幌駅構内の「アピア」にあったお店ですが、北海道新幹線工事のため「アピア」閉鎖となったのに伴い閉店。移転予定とは聞いていたんですが、もうできてたの!これは「白いパフェ」とか喰っていくか!

 

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…とワクワクで場所を探して辿り着いたら「2月4日オープン」ってまだじゃん…。普通こういう場合って、案内看板には「間もなくオープン」とか表示しませんか?

東京~名古屋移動の新ルート発見!ただし実用性ほぼゼロ。

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東京に行った帰路は最近開通?した、ちょっと変わったルートにしました。

 

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錦糸町から戻る道すがら、両国駅で珍しい列車が止まってるのを発見。何かイベントでもやっている様子。ちょっと降りて行ってみました。

 

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両国駅の臨時ホームで、房総エリアの観光PRイベントを開催中でした。

 

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ホームに停車していたのはJR東日本「のってたのしい列車」の一つ、「B.B.BASE」でした。サイクリング用に自転車を持ち込んで乗れるのがウリの、通勤用の209系を改造したヤツです。

 

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車内見学ができるようになっていましたが、ドアの間に4名用と2名用のボックスシートが並ぶ、かなりゆとりのある配置。

 

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シートはかなり大型で、ちょっとソファのような座り心地。かなり贅沢に感じます。今まではサイクリングなどのアクティビティを組み込んだツアー用の団体列車として主に使われていましたが、この春からは通常のように指定券を販売する列車にも使われるそう。

 

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自転車はこんな感じで搭載。特に分解などをせず、そのまま持ち込めるんですね。

 

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この日のお宿は「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」。東京メトロ銀座線の京橋駅を出てすぐ、東京駅からも徒歩5分程度というロケーションです。

 

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館内に入るとエレベーターが。まずは4階へ上がります。

 

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フロントデスクやロビーは4階に位置しています。客室は2階と3階なので、チェックイン後はまた下の階へ降りる形になるんですね。

 

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こちらが本日宿泊するダブルルーム。大変シンプルな印象ですが、広さはそこそこあります。ただ、ベッドサイドのテーブルとベッドの位置があっていないのか、寝てるときにはかなり手を伸ばさないと届かない構造だったりしたのは少し謎。

 

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バスルームはごく一般的な感じ。

 

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アメニティは一通り揃っています。石鹸やシャンプー類など、こちらにもバスルームのものとは違うブランドのアイテムが用意されているのは面白いかも。

 

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翌朝は10時過ぎにチェックアウトして東京駅へ向かいます。

 

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今日はこれから高速バスで名古屋まで帰るのですが、乗車するのは「東海道グラン昼特急9号」、大阪行きです。東京と大阪を結ぶJRのハイウェイバス東名高速の三ヶ日IC近くに営業所を持ち、乗務員の交代拠点になっていました。JRバス関東西日本JRバスの乗務員が東京と大阪のほぼ中間である三ヶ日で交代、それぞれの拠点へ戻る、という乗務パターンです。この運用のため、新東名が全通しても東京~大阪路線だけは東名経由を続けていたんです。それが2021年に新しく愛知県の新城市と包括連携協定を締結。三ヶ日の支店を新城に移転させ、新城ICすぐの「道の駅もっくる新城」にバス停も設置して新東名経由に変更することになったのです。今回はその「道の駅もっくる新城」まで乗車します。

 

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東京駅を出発すると、一般道を通り一路新宿へ。2階席の最前列が取れたので、見晴らしは最高。

 

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バスタ新宿を経由します。

 

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新宿からは首都高を通って東名高速へ。東名向ヶ丘、東名江田、東名大和、東名鳴瀬、東名厚木と神奈川県内の高速バス停にこまめに停車していきます。普段東京~名古屋感を高速バスで移動するなら「新東名スーパーライナー」利用が多いんですが、これは基本ノンストップで走るので、途中のバス停に停まるのはちょっと新鮮な感じ。

 

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秦野中井ICあたりからは、正面に富士山が綺麗にみえてきます。

 

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最初の休憩所は足柄SA。休憩時間は20分と長めに取られています。そもそもこの「東海道昼特急」、2001年から夜行バス車両の有効活用も兼ねて「時間に余裕がある若者向けに廉価に」というコンセプトで運行が始まりました。こんな長距離を昼間に走るバスに乗る客なんて余程節約したいか物好きくらいだろ…というJRバスの思惑は外れ、のんびり旅したい中高年とかにもウケてしまい、今では1日5往復も運行されるほどになってしまいました。各地で長距離昼行バスが開設されるきっかけにもなったのですが、成功のキモは「安さ」よりも「のんびり」。休憩時間が長いのはそのせいかと思われます。以前は浜名湖SAで45分も休憩時間を取るような便もあったようですし。

 

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使われている2階建てバスは最新のアストロメガです。

 

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足柄SAを出ると、分岐を新東名方面に進んでいきます。

 

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そのまま新東名を走り、新城ICにていったん流出。

 

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新城IC出口すぐの「道の駅もっくる新城」に到着です。バスはここで2回目の休憩となりますが、ここでも20分が確保されています。

 

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バス停は道の駅併設の観光案内所前に設置。

 

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バス停の標識もしっかり設置されています。愛知県下でJR東海バスの縄張りながら、JRバス関東西日本JRバスのポールが立ってるわけです。

 

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なお午後4時までですが、バス停の目の前には足湯もあります。休憩時間に充分入れるよ。

 

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20分の休憩を終え、バスはまた大阪を目指して走り出しました。このあとはもう1回、新名神の甲南PAで3回目の休憩をとるはずです。

 

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「道の駅もっくる新城」は愛知県の「道の駅」でも人気ランキング上位に入るようなところ。本来はランチバイキングが大人気だったんですが、コロナ禍で中止になってしまっているようです。屋内はレストランと売店で、ショップの充実っぷりは凄いのですが、屋内で座って休める、というような場所はあまり多くありません。外にはスナックコーナーがあってイスとテーブルも並んでいますが、冬や夏はちょっと気候的にね…。

 

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それでも、ここでの約1時間の待ち時間は割と問題なく潰せました。

 

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さて、ここから名古屋へ。バスがやってきましたよ。

 

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新城から名古屋を結ぶ、豊鉄バスの高速路線「山の湊号」です。1日3往復設定されていますが、うち2往復がここ「道の駅もっくる新城」を経由。ここ停車となった「昼特急号」と組み合わせれば、東京と名古屋を移動するルートになるわけですね。まぁ新城での待ち時間が1時間ほど発生しちゃうなど、その実用性は殆どないと思うけど。

 

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新東名から豊田JCTで東名に入り、名古屋ICで流出。そこからほど近い藤ヶ丘駅前のバス停で下車しました。確かにそのまま名古屋の都心に入って時間をロスするくらいなら、ここから地下鉄に乗り換えて貰う方が便利かも。なおバス路線自体の終点は何故か「長久手古戦場前」。営業範囲の関係で「名古屋市内」までの路線として設定できず長久手市のポイントを終点にしたのかしら。まぁ大きなイオンモールとかもあるところなんで、単にそういう需要狙いかもしれませんが。

 

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今日はそのまま、地下鉄東山線で帰宅しました。