へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

明知鉄道の食堂車に乗ってみたら想定外に楽しかった話。

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全国各地に観光列車が運行されており、そんな列車にいろいろ乗りに行ったりしてたりもするんですが、中京圏にもその手の列車って実はいくつかあります。でも近場って意外と行かないものなんですよね…。名古屋から中央線の快速列車で1時間ちょっとの恵那駅から伸びる第3セクター明知鉄道でも「食堂車」と称して車内で食事を出す企画をやっており、近場のお出かけとして行ってみたところ、これが予想以上に楽しめるものでした。

 

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恵那までまっすぐ行くのはつまらないなぁ、とリニモ経由で出発。

 

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地下鉄東山線と接続する藤が丘駅は地下。一駅隣のはなみずき通駅から地上へ出ます。

 

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浮上して走行するリニアモーターカーという特性を生かしたのか、アップダウンがかなり激しい路線になっており、車窓風景もかなり変化に富んでいます。

 

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終点の八草駅は乗車と降車のホームが分かれており、到着した列車は一度引き込み線に入って乗車用ホームに入ってくる仕組み。

 

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ここで愛知環状鉄道に乗り換え。「鉄印帳」に参加している会社なので、ここで鉄印を戴きました。

 

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高蔵寺行きが2両で到着。愛知環状鉄道は岡崎と高蔵寺を豊田や瀬戸などを経由して結ぶ路線で、JR化して間もなく全線開業と同時に第3セクターに移行した路線です。旅客数が見込めないと国鉄が判断して廃線を決め、鉄建公団が建設中だった区間の引き受けも拒否したので地元が第3セクターとして引き継いだわけですが、今や1日の輸送密度が軽く1万人を越える黒字路線に。JRのまま残ってもおかしくないような路線だったりします。

 

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高蔵寺駅から中央線快速へ乗り換えました。

 

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で、恵那駅にやってきました。

 

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明知鉄道恵那駅はJR恵那駅の隣に駅舎があります。

 

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駅の窓口で切符などを受け取ります。「食堂車」は明知鉄道のウェブから申し込めますが、申し込むと当日の案内と郵便振替用紙が郵送されてきて、これで代金を先払いする流れとなります。

 

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改札口には本日の配席表が貼り出されていました。自分の名前と座席位置を確認して、いざ乗車。

 

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これから乗車するのは、明知鉄道で1日1往復だけの急行「大正ロマン」号。今日は3両編成ですが、最後尾が今日利用する「寒天列車」。毎年4月から9月までやってるようです。今回の料金は4500円ですが、明知鉄道の1日乗車券がついています。また普段は5500円のようですが、今は岐阜県からの補助金があるようで、「通常料金5500円+オリジナルグッズ1000円分のところを4500円で」ということになっていました。

 

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なお2両目は4月・5月限定の「おばあちゃんのお弁当列車」になっていました。道の駅「おばあちゃん市山岡」で販売している弁当を提供するものですが、お値段が岐阜県からの補助金がついて1750円とリーズナブルなのが魅力でしょうか。で、先頭車の1両目が一般車両になってます。

 

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明知鉄道の「食堂車」、特に何か特別な車両が使われているワケじゃありません。通常の運行で使われているロングシートディーゼルカーの座席の前に長机を設置しただけ、というシンプルなもの。でもこうやって並べられると、何か特別っぽい感じが出てくるのが不思議だなぁ。

 

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テーブルの上には既に料理が準備されています。3段の大きなお重、なかなか凄そう。

 

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お重の上にはお品書き。

 

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お茶はついていますが、そのほかのドリンク類は用意されておらず車内での販売もありません。そのため「欲しければ買って持ち込んでね」という案内があったため、ちょっと燃料を調達。恵那駅にはJR駅舎内のキオスクと明知鉄道駅舎隣にある恵那市の物産販売所があるのですが、アルコール類があるのはキオスクのみ。ちゃんと地酒とか置いてありました。

 

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恵那駅を発車すると、スタッフさんがお重を開けてくれます。なんかボリューム多くない? 同時にウェルカムドリンク?として寒天ジュース「クールスカイ」が振る舞われました。「寒=cool」「天=sky」でクールスカイ、ですか…。

 

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前菜のところてんは自分で押し出して作ります。

 

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あら、結構キレイにできるもんですね。

 

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一の段のお重には蕎麦や押し寿司、茶碗蒸しなど。どれも何処かに寒天が使われているようです。

 

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二の段はローストビーフなどが入りますが。このソースが寒天のジュレだったり。

 

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三の段にはデザートも。寒天を使ったチーズケーキや寒天の羊羹が入っていました。品数が多くて色々な料理が楽しめるのは勿論、お味の方もお上品系でイケてます。恵那から明智までは1時間弱なんですが、これだけのボリュームだと食べ終わって一息ついたら終点、くらいのタイミングになり、乗車体験としてもちょうどいい感じかもしれません。いやぁ、ちょっと舐めてたけどイイわコレ。

 

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終点の明智駅に到着しました。

 

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先頭車にはヘッドマークが付いてました。

 

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明智駅構内にはSLがいました。明知鉄道ではSLの乗車体験や運転体験も行っており、今日はその実施日だったようです。ちょうど動いている姿を見ることができました。

 

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次の折り返しの恵那行きまで30分ほど、明智の街を散策します。

 

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明智は「大正村」として売り出していますが、これは「明治村」のようにテーマパーク的に囲われたエリアがあるわけではなく、古い街並みが大正時代のよう、ということでそのエリアを「大正村」と称している、といった感じ。その中にいくつか有料の施設があったりします。

 

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確かに所々風情のある通りなどが残されており、歩き回るだけでもそこそこ楽しめます。

 

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明智駅に帰還。駅舎内の雰囲気が「国鉄」だ…。

 

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これから乗る恵那行きにもヘッドマークがついていますが「おたんじょうびおめでとう」って何? 明知鉄道では「列車のネーミングライツ」の販売も行っており、一往復5500円で列車名をつけることができるんです。この日はお子さんの誕生日の記念として買われたご家族がおり、車内放送でもお祝いのコトバがありました。

 

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そのまま名古屋へ帰ろうと思ったのですが、せっかく一日乗車券を貰ったので途中下車してみることに。城下町である岩村駅で降りてみました。

 

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この時間、列車はおよそ1時間毎の運転。岩村城跡まで行かず城下町を散策するだけなら、1時間程度で充分楽しめるくらいの規模感です。

 

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古い街並みを進んでいくと、路肩に旧車がずらっと並んでいます。

 

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ちょうど「恵那クラッシックカーフェスティバル」が開催されていたようで、旧車のオーナーの皆さんも含め賑わってました。

 

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街並みと旧車がマッチしてます。こりゃオーナーさん楽しいだろうな-。

 

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車内で楽しんだ地酒「女城主」の蔵元、岩村醸造がありました。こちらでは「甘酒ソフトクリーム」なるものがあったので、これでちょっと一休み。酒蔵見学などもできるようですが、今はコロナ対策で休止中でした。

 

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岩村駅へ引き返す頃には旧車が走り始めます。イベントも終盤、旧車で隊列を組んで城下町をぐるぐる回るようでした。

 

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岩村駅に戻ってきましたが、こちらも駅舎内は国鉄時代の雰囲気を色濃く残している印象です。

 

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明知線が「明知鉄道」として第3セクターに転換されたのは1985年、JR発足前の国鉄時代末期です。そのため、その頃の姿がタイムカプセルのように随所に残っているのかもしれません。とにかく、どこか懐かしさを感じさせるモノが多いんです。

 

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腕木式信号機もありますが、これは一度撤去されたものを復元したようです。

 

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明智行きに乗ります。

 

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この派手なヤツは極楽駅3セク転換後に設置された新駅で、近所に「極楽寺」があることから名付けられた様子。最近「極楽さが足りない!」とこんな姿になったようです。

 

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この飯沼駅3セク転換後の新駅ですが、一時は「日本で一番急勾配のところにある駅」だったところです。本来は駅設置が認められていないレベルの急勾配のところを、実証を繰り返して特例で認可を受けたんだとか。なお、今の日本一は京阪京津線大谷駅で、大谷駅が1996年に移転した時に抜かれたそうです。

 

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明智駅に到着。名古屋から1時間程度、明知鉄道の乗車時間も1時間程度とお手頃で、路線自体も変化に富んでいて乗車自体も楽しめる。主役級とは言えないけど「そこそこ楽しい」くらいの観光スポットが点在していて、沿線散歩もいい感じ。実は明知鉄道、なかなか侮れないコンテンツでございました。

 

 

 

18きっぷで「HIGH RAIL星空」、あと飯田線。

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4月初旬の週末、東京へ行く用事があったので「青春18きっぷ」で出かけました。その日のうちに着ければOKだったので遠回りし、珍しく「夜」に運行する観光列車「HIGH RAIL 星空」に乗るルートにしてみた次第。

 

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名古屋から東海道線を上って豊橋へ。ここから飯田線へ入ります。

 

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まずはここから天竜峡行きの各駅停車に乗車。213系の2両編成です。

 

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この車両、もともとはJR東海の発足直後、平行する近鉄名古屋線に対抗するために関西線に導入されたもの。その後、10年ほど前にこちら飯田線へやってきました。

 

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もともと私鉄として開業したこともあって、全長200km足らずの距離に94駅もあるのが飯田線の特徴。のんびり進んでいきます。

 

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途中、中部天竜駅で20分停車。

 

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ここには2009年まで「佐久間レールパーク」というJR東海による鉄道博物館?がありました。この建物はその展示スペース跡。かなり貴重な車両も展示されており「なんでこんな山奥に?」という感じだったのですが、名古屋の「リニア・鉄道館」オープンに伴って大半がそちらに移動し、こちらは閉園となりました。JR東海って鉄道ファンにはあまり好かれていない印象あるけど、実は結構レアな車両を保管してたりするのよなぁ。

 

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水窪駅豊橋行きの特急と交換。

 

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秘境駅として有名な小和田駅。今の皇后の旧名と同じ文字、ということでご成婚の際にちょっとしたブームになったことでも知られる駅です。

 

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豊橋から約4時間かけて、天竜峡駅に到着。

 

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一応「観光地」でもあるせいか、駅舎はなかなか立派です。

 

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周囲には渓谷に沿って遊歩道も整備されており、ちょっと散歩してみます。

 

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駅からちょっと歩いただけでこの雰囲気。

 

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吊り橋からの風景もなかなか。

 

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奥に見えていたのは三遠南信道の天龍峡大橋。橋の下は遊歩道になっていて観光スポットにもなっているようです。ただ天竜峡駅からはかなり遠く、クルマがないと行くのは難しそう。

 

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ここでお昼ご飯。温泉施設「ご湯っくり」併設のレストラン「農耕百花 」へお邪魔しました。

 

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そばやかき揚げなどがセットになった「ごゆっくり御膳」1200円をチョイス。

 

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では駅へ戻ります。標高があがってきたせいか、桜がちょうど見頃の様子。

 

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途中「県外断り」の張り紙をしたお店も…。気持ちは解るけど、このあたりって結構、静岡県や愛知県との県境と遠くなかったような。意味あるのかしら。

 

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天竜峡から今度は駒ヶ根行きに乗車します。

 

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飯田駅で15分ほど停車。隣のホームには「ドクター東海」の愛称で呼ばれる検査車両、キヤ95が停車してました。2編成しかないので、結構レア車両だったりするんですよね。

 

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沿線の桜が見頃。ちょうどいい時期に来たみたいです。

 

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駒ヶ根駅で次の岡谷行きにはすぐの接続でした。

 

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今度はJR東海の主流ともいえる313系2両編成です。

 

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車内はボックスシートが並ぶ、313系の中では比較的マイナーなタイプ。

 

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ここから先も駅が多く、のんびりペース。

 

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もう平野部では見頃が過ぎている桜が、このあたりではちょうど見頃で、車窓から様々なところで楽しめました。

 

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結局、豊橋から約9時間かけて岡谷に到着しました。豊橋から岡谷を直通する普通列車でも7時間ほどかかるんですが、200km程度の距離をそんな時間かけて走るって、なかなか凄いよね。

 

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ここで中央線、大月行きの各停に乗り換え。東海道線などから流れてきた211系です。これのおかげで、中央東線普通列車は殆どオールロングシートになっちゃったんだよなー。

 

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小淵沢で下車。2017年に新しい駅舎になったんですが、きちんと降りて駅舎をちゃんと見るのはこれが初めてかも。屋上には展望台もあって、かなり立派です。

 

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1階には小淵沢の駅弁屋「丸政」の運営するショップ「MASAICHI」が入居。全国的に「駅弁」が厳しい状況にあって駅弁販売をやめたり廃業したりするケースも増えてきている中、丸政は今でも多数の駅弁を販売している貴重な存在でもあります。昔はテレビ番組とのタイアップで人気弁当を生み出したりしてたんですよね。

 

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ここから「HIGH RAIL 星空」に乗車です。この「HIGH RAIL 1375」は2017年から小海線で運航を開始した観光列車。週末を中心に1日1往復が昼間に運転されているのに加え、夜に小淵沢発の片道T本だけが「HIGH RAIL 星空」として走っています。普通、観光列車というのは昼間に走るものですが、コレは珍しく夜の時間帯での設定です。

 

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1号車は一人掛けのリクライニングシートと2名掛けのシートが窓に向かって並ぶ構造。

 

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一人掛けシートは方向を変えることができ、窓に向かって斜め45°でセットさせていました。

 

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2号車は二人掛けのリクライニングシートが並んでいます。

 

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小淵沢を発車したら晩ご飯。さきほど小淵沢駅で調達した駅弁「高原野菜とカツの弁当」です。実は事前に丸政に連絡して取り置きしてもらっていたのを、駅の「MASAICH」で受け取っていたのでした。

 

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発売からもう50年ということですが、確かに周遊券青春18きっぷで国内をうろうろし始めた高校時代から、個人的にはお気に入りの弁当だったりします。幕の内みたいなモノが多かった当時、生野菜がどっさり入ってチキンカツがメインのハイカラな中身は駅弁としてはかなり斬新でしたし、そもそも旨かったしね。今でも「生野菜が多く使われている」なんて駅弁、ほかにはあんまりないよな…。

 

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列車はJR線で最も標高の高い駅、野辺山に到着しました。ここでは約50分の停車です。

 

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この「HIGH RAIL 星空」の最大のウリは「野辺山駅前での星空鑑賞」です。ボランティアガイドの解説でたっぷり30分、周囲の灯りが少なく天体観測には最適なロケーションで夜空の星を探すわけです。このガイドさん、野辺山の国立天文台の職員だったという方で説明がガチ。残念ながらこの日は薄曇りでしたが、それでもいくつかの星座を確認することはできました。

 

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星空観測が終わって駅に戻ったのですが、ガイドさんが「この駅の天井が面白いんですよ」とのこと。

 

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ぱっと見、何もないようですが…。

 

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フラッシュを焚いて写真を撮ると星座が浮かび上がる、という趣向になってました。

 

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列車に戻ります。デッキにはスタンプが設置されていましたが、乗客数5万人達成のメッセージボードもあったり。

 

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一号車には販売カウンターがあり、各種グッズや飲食物などが売られていました。

 

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1号車には「ギャラリーHIGH RAIL」があり、通常であれば天井でプラネタリウムみたいな「星空上映会」を行っているのですが、現在は新型コロナ対策で休止中。ただ、こちらにある図書などは閲覧できるようでした。

 

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「HIGH RAIL 星空」は小諸行きですが、その手前の佐久平で下車しました。小諸から接続しているのはJR線ではなく「しなの鉄道」なので青春18きっぷは元々適用範囲外。そこでここ佐久平から新幹線で高崎までワープしてしまうことにしたんです。

 

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わずか7分の接続で上野行きの「はくたか」に乗り換えです。佐久平駅も今ではショッピングモールやホテルなどが建ち並んで、随分発展した印象ですね。

 

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高崎までは僅か20分強。ここからまた青春18きっぷの旅を再開します。10分の接続で上野行きの高崎線各停に乗車し、東京を目指したのでした。

 

 

 

「日本クラシックホテルの会」全9ホテルコンプリート!まとめ。

そういうわけで(どんなわけだ)、日本クラシックホテルの会発行の「クラシックホテルパスポート」を持って加盟9ホテルを全て制覇したわけですが、ちょっと纏めてみることにしました。

 

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始まりは2020年2月の「奈良ホテル」宿泊。このときは新館の客室に宿泊し、メインダイニングの「三笠」も修繕工事中だったので「クラシックホテルとしての奈良ホテル」を充分に堪能したわけではない部分もあります。ただ、新型コロナ蔓延前だったのでホテルの歴史トークタイムもあって面白い話が聞けましたし、「三笠」クローズの代わりに普段は行っていないディナービュッフェと朝食ビュッフェが楽しめたのは良かったかも。このときには「クラシックホテルパスポート」は購入せず。

 

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クラシックホテルパスポートのスタンプ集めを始めたのは2020年4月に訪問した「蒲郡ホテル」から。「奈良ホテル」の雰囲気が気に入って、比較的近場のこちらも試してみたのですが、これが予想以上に良かったんですよね。特に「蒲郡ホテル」は開業当時の雰囲気をほぼそのまま残しており、ヘンに「高級」志向でないので肩肘張らずに過ごせるし、規模的にもほどほど。居心地がよかったんですよね。正直、9ホテルの中では一番お勧めかもしれません。

 

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スタンプ2個目が「川奈ホテル」。新型コロナによる緊急事態宣言が日本で初めて発令された時期に訪問しています。2食付きで2万7千円程度でしたが、もうこんな値段で泊まれることはないだろうなぁ…。

 

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スタンプ3個目は2020年9月、2回目の「奈良ホテル」でした。このときは本館の部屋に宿泊し、「三笠」で朝食を頂いてます。

 

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ペアランチ券がもらえるスタンプ4個目は「雲仙観光ホテル」で推して貰いました。実はこのホテル、15年以上昔に泊まったことがあるはずなんですが、その時はこんなにハイクラスな感じでもなく、お値段もお手頃だった記憶があるんですよね。

 

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スタンプ5個目は横浜の「ホテルニューグランド」、2020年10月のことでした。最近あまり出回っていないようなんですが(人気があってすぐ売り切れてるだけかもしれないけど)、本館の中庭に面した小さなシングルルームが以前は1万円アンダーで良く販売されていて、横浜に行ったときには時々お世話になってました。このときもそんな部屋にまた泊まることをちょっと期待していましたが、それよりもちょっとイイお部屋だったようです。

 

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6個目のスタンプは「ホテルニューグランド」の翌日に訪問した「日光金谷ホテル」。ちょうど少し前、テレビ東京系の「新美の巨人たち」でこのホテルを取り上げていたので、いい予習になりました。ホテルが素晴らしかったのは勿論ですが、伝統のカレーの味が独特だったのにも驚いたなぁ。

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

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2020年11月、7軒目の「万平ホテル」に宿泊。オフシーズンのちょっと黄昏れた感じの軽井沢に、クラシックホテルは良く似合うなぁ…。

 

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そのまま8軒目の「富士屋ホテル」へ高級クラシックホテルを梯子したのも、今となってはいい思い出です。どのホテルも良かったのですが、富士屋ホテルはなんだか「格が一つ違う」印象でした。漂っている空気感がなんか違うんだよな…。

 

slips.hatenablog.com

 

で、2021年3月の「東京ステーションホテル」で9軒コンプリートしたわけです。実はコチラ、3回くらい断念して「やっと達成」でした。最初は2020年12月に予定していたのですが「GoToトラベル適用停止」で一旦中止。そのあとも2回ほど予約は入れたものの外せない予定が入ったりして断念し、やっと都合があった、というような感じです。朝食はコチラが抜群に良かったので、それだけのために再訪したいなぁと思ってます。

 

 

 

いつのまにか豪華ホテルに。ついに「東京ステーションホテル」に泊まりました。

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2021年3月のJRダイヤ改正前日、185系特急電車のお別れ乗車のあとは「東京ステーションホテル」へ泊まりました。昨年から日本クラシックホテルの会の9ホテルを「クラシックホテルパスポート」持って尋ねる旅をしてきましたが、この「東京ステーションホテル」でコンプリートとなります。

 

東京ステーションホテルは東京駅開業の翌年、1915年に開業しました。100年以上の歴史のあるホテルではあるんですが、東京駅の復原工事に合わせて2012年にリニューアルオープンしています。今ではラグジュアリーホテルとして人気ですが、改装前はそれほどでもなかったような…。宿泊費もビジネスホテル程度とお高くない程度。残念ながらその頃に宿泊する機会はありませんでしたが、それほどステキなホテル扱いじゃなかったような…。

東京ステーションホテル物語 (集英社文庫) | 種村 直樹 |本 | 通販 | Amazon

 

リニューアル前の東京ステーションホテルの様子がよく解るのは、正直この本くらいかなぁ…。ウェブで探しても復元前のホテルの様子はあまり見つかりませんでしたが、こちらのページは雰囲気が伝わるかも。

 

zatsugaku-cafe.com

chiakih.cocolog-nifty.com

 

 

いずれにせよ、いつのまにかハイクラスホテルになったコチラに、いざ潜入です。

 

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ホテルの入口は東京駅赤レンガ駅舎の中央部分の脇くらいのところにあります。

 

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フロントロビーは意外とコンパクトですが、確かに豪華な印象。改装前にはここに上階に繋がる大きな階段があったようですが…。

 

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部屋のカードキーは東京駅の特徴的なドーム屋根が描かれています。

 

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客室フロアは2階と3階にあり、宿泊者専用のエレベーターで向かうことになります。

 

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エレベーターも重厚感あります。

 

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エレベーターホールから客室への廊下はカードキーで開けるようになっており、セキュリティはしっかりしてます。

 

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このホテル、南北に長い駅舎のほぼ全長に渡って客室が配置されています。

 

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そんなわけで延々と廊下が続いています。

 

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廊下には東京駅にまつわる様々な写真やポスターなどが飾られています。これは復元前の東京駅の様子ですね。1914年に開業した東京駅ですが、1945年の空襲で甚大な被害を受けてしまいます。戦後に修復が行われますが3階建てだった駅舎は2階建てにされ、ドーム状だった屋根も平面を組み合わせたものになりました。これを創建当時に復元しようという話が本格化したのは1990年代からだったと思います。JR化後に赤れんが駅舎を取り壊して高層化するプランが持ち上がった際に「赤れんが駅舎保存」の動きが大きくなり、そこから「それなら今の仮復旧みたいな姿ではなく昔の頃に戻してはどうか」となったわけです。その時、個人的には「復元はしなくてもいいんじゃないか」派でした。実際、「本来の東京駅」であったのは30年程度ですが、「修復された東京駅」となってからのほうがそれよりも長くなっていたわけだし、「戦争で被害を受けたが乏しい資源の中で復旧した」ことも歴史のうちなんじゃないか、と思ったから。でもまぁ、復元された姿もそれはそれで威厳があって悪くないなぁ、という感じです。

 

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今日宿泊するのは東京ステーションホテルの中でも最もリーズナブルなクラスにあたるクラシックダブルルームです。

 

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広さはそれほどではありませんが、高い天井がクラシックホテルらしさを感じさせます。全体に非常にセンス良く纏まっている印象です。

 

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ベッド脇にはサイドボードとライティングデスクが。

 

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デスクはかなりしっかりしたもので、座り心地のいいチェアも備え付けられています。川端康成松本清張、夏樹静子など日本を代表する数々の文豪がこのホテルで作品を書き上げたというだけあって、「物書きができるデスク」を置くのはホテルとしてのプライドなのかもしれません。

 

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そのせいか、デスクの上に置かれたメモ帳は原稿用紙を模したもの。洒落てるねぇ。

 

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もちろん現代向けのアップデートも忘れちゃいません。コンセントが3箇所もあってパソコンとか持ち込んでも電源確保は余裕です。

 

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ベッドの向かい側にはテレビを設置。この片隅にソファもありました。

 

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テレビの下のキャビネットには冷蔵庫。中身は空で水のボトルだけですが、新型コロナ対策でミニバーを撤去しているようなので本来は色々入っていたのかもしれません。

 

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グラスなどの食器も充実。お茶やコーヒーなども用意されています。

 

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玄関側にはクローゼット。スリッパはここに置いてあります。アイロンも備え付けられてるんですね。

 

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こちらがバスルーム。

 

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アメニティ類も充実。バスアメニティはフランスのフレグランスブランド「イストワール ドゥ パルファン」とのコラボによる、東京ステーションホテル特製のものなんだそうです。

 

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バスルームの一角にはトイレがあるわけですが…。

 

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三角に折られたトイレットペーパーに「TSH」の押印が! こういうトコにやられちゃうんですよねお客としては。

 

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「クラシック」カテゴリの部屋は東京駅のホームがある側に面しています。昔はこの窓から発着する列車を眺めることができ、松本清張推理小説「点と線」にも出てきたりします。ただ、東北新幹線ホームの増設のために玉突き的に中央線ホームが高層化されたため、今では「壁」しか見えなくなってしまっています。

 

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では館内を探索です。ココに来たからには美しいドーム屋根を眺めないことには始まりません。3階フロアからこの姿を眺められるのは宿泊客だけの特典です。

 

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ドーム沿いにも客室が配置されているのですが、その一角はドームを眺められるギャラリーとなっており、東京駅に関する様々な展示を見ることもできます。特に復元までの過程の説明は必見かも。

 

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こんな近い位置で見れるチャンスはないですからね。

 

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ドーム内の様々なモチーフの解説もありました。かなり「和」の文様を使っているあたり、日本を代表する「中央駅」を造ろうとしていた心意気が伝わってくるよう。

 

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南側のドームの2階にはレストランや宴会場へ繋がる出入り口があります。

 

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こちらの階段もクラシカルなムード。

 

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全般的には「クラシックホテル」というよりは「ラグジュアリーホテル」といった印象が強いのですが、こういう所はやっぱり「クラシック」なままなんだなぁ。

 

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そのまま夕食へ。東京駅近辺でもよかったのですが、「GoToイート」のポイント消化をしたくて上野まで移動。「上野洋食 遠山」で戴きました。

 

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前菜+スープ+メインにデザートとワンドリンク付きで2980円、ただしGoToイートポイント利用必須、というプランでなかなかリーズナブル。これは600円で海老フライを足して貰いましたが、お味もなかなか良かったです。

 

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東京駅に戻ってくると、ちょうど本日最後の運転となる下りの「湘南ライナー」が出て行くところ。多くの鉄道ファンに囲まれています。

 

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215系も最後のご奉公ですね…。

 

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東京駅構内には、赤れんが駅舎の遺構が見れるようになっているところも。

 

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ライトアップされた東京駅の夜景を堪能して…。

 

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ホテルに戻ります。

 

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さて翌朝。朝食は4階のゲストラウンジ「アトリウム」で提供されますが、基本的には宿泊客専用となります。今は期間限定で宿泊客以外にも限定で解放しているようですが…。

 

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「アトリウム」は天井から外光が差し込む明るい空間。東京駅の中にこんなスペースあったんだ!って感じです。

 

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朝食の評判が無茶苦茶いいとは聞いていましたが、確かに種類も豊富で豪華。こりゃ凄いですよ。

 

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実演コーナーもオムレツなど卵料理だけでなくフレンチトーストやグリルもの、和食までとバラエティ豊か。

 

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料理は小皿に盛り付けられて並んでいますが、これもやはり新型コロナ対策で提供方法を変更したもののようです。でもこの方が取りやすいかもしれないねぇ。

 

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パンなども豊富に。

 

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フレッシュジュースやスムージーなども多数用意されています。

 

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デザートも「朝からいっちゃうの?」というレベルの品揃え。もうランチバイキングでもイイでしょコレ。

 

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そういうワケで戴いていきます。アスパラガスはお勧めとしてテーブルに運んできてくれたものですが、甘くて美味でした。

 

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サラダにポークのグリル。

 

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オムレツも戴きました。

 

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鰻丼まであるじゃん…。一口サイズなので気軽に試せます。

 

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牡蛎のグラタンは実演コーナーから。

 

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ホテルのスペシャリテ的な扱いらしいエッグベネディクト

 

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東京らしく深川めしも。

 

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フレンチトーストもバニラ風味のソースをかけたお洒落なものが出てきますよ。

 

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勿論デザートも。いやぁ、どれもレベル高いわコレ。確かにこの朝食目当てで泊まりたいくらいだなぁ。

 

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また部屋でのんびりして、10時前にチェックアウトしました。これにてクラシックホテルパスポートも9軒コンプリートになったので、無料宿泊券を発行してもらいました。

 

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なかなかお高い方に入るホテルですが、また泊まりたいと思える滞在でした。





























 

 

「国鉄」にサヨナラを、「湘南ライナー」の昭和なグリーン車。

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2021年3月、国鉄時代に製造され生き残っていた数少ない特急用車両、185系電車が定期運用から引退しました。

185系が登場したのは1981年。それまで東海道線を走っていた急行用の電車の取り替え用として開発されたのですが、同時に伊豆方面の急行を特急に格上げすることになったため「特急にも普通列車にも使える」という謎のコンセプトを与えられることになってしまいました。その結果、特急なのに普通車の座席はリクライニングもない転換クロスシート(背もたれがバタンと動いて前後の方向が変えられるヤツね)を設置という残念な仕様でデビューを果たすことになります。まぁ当時は実は東海道新幹線にも同じようなシートが残ってたんで、今ほど目立たなかったけどね…。

ただ、外装は当時としては衝撃的。特急と言えばクリーム色のボディに赤い帯、と相場が決まっていた時代、白地に斜めの緑ストライプの塗装はかなり新鮮でした。そういえなANAの現在のトリトンブルー斜めストライプの塗装が登場したのは1982年と185系デビューの翌年。エアラインの世界でも当時は「機体に斜めのラインを入れる」って珍しかったから、もしかしたらコレにインスパイアされてたりとか?

まぁ結局のところ「普通列車でもオッケー」構想はドアが1両2箇所しかないデッキ有りのの車両が首都圏のラッシュで耐えられるわけもなく、申し訳程度に閑散時間帯で使われる程度となり、185系はほぼ「特急専用」状態に。JRに変わった1990年代には座席もリクライニングシートに取り替えられ、なんとか「特急」っぽくなりました。臨時列車などでもよく使われ、臨時化後の「ムーンライトながら」にも充当され時折お世話になった記憶が。

正直、まだ暫くは臨時列車用として数編成は残るとのことだったし、それほど思い入れのある車両でもないのでお別れ乗車はスルーかな、と思っていたのですが、気になっていたのはクリーン車です。平日の朝晩だけ運行する「湘南ライナー」には大宮総合車両センター所属の7両編成の185系が一部で投入されているのですが、このグリーン車185系登場当時のオリジナルの雰囲気を残しているものらしいのです。「国鉄の香り残るグリーン車」に乗れるのは最後のチャンスかも!と運行最終日に乗りに行ってしまったワケです。

 

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お目当ての「湘南ライナー」に乗るには名古屋を当日朝に出ても間に合いません。そのため近くの三島まで前日入りすることに。

 

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宿泊は三島駅前の「ホテルアルファーワン」です。宿泊先を沼津・熱海・小田原と三島で探したのですが、コスパが一番良かったのがココ。

 

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そして翌朝、三島駅から旅を再開。

 

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上野東京ラインで宇都宮まで直通する普通列車に乗車します。

 

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熱海からグリーン車に移動しました。普通列車グリーン券をJREポイントの特典交換で手配したので、熱海発での利用となった次第。ちなみにJREポイントって地味に結構溜まるのよね…。現在、600ポイントで普通列車グリーン券に交換できるんですが、なかなかお得かも。

 

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朝7時頃に小田原で下車。ちょうど新宿行きの「おはようライナー」が出るところ。「満席」の表示が出ているように、この日の上り東京方面のライナーは小田原発は全て満席になっていた様子ですが、これは「小田原発に割り当てられた座席分」ということになってます。東海道線ホームライナーの場合、乗車駅・下車駅によって座席数の割り当てが行われており、小田原発って2両分とか、そのくらいなんですよね。

 

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新宿行きの「おはようライナー」は、これも今日限りで定期運用から離脱する215系。こちらは185系よりもっと悲惨で、今後の動向は一切公表されておらず、そのまま廃車となることが濃厚らしい…。ホームライナーのために製造されたような車両なんですけどね。そういえば暫く前に、こちらはお別れ乗車してました。

 

slips.hatenablog.com

 

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同じホーム、小田原駅の4番線からお目当ての「湘南ライナー10号」は発車します。発車まで約1時間、乗車待ちの列に並びますが既に10名ほどが列を作っていました。湘南ライナーは普通車は座席定員制で列車指定のライナー券が必要ですが、グリーン車は「普通列車グリーン車」と同じ扱いで、普通列車グリーン券で乗車可能。ただし「自由席」なんですよ…。そのため、早めに小田原駅に着いて列に並んでおきたかったわけです。結局のところ、だいたい1両分くらいの利用者が並んで小田原駅グリーン車がほぼ満席、という程度だったんですけど、早めに並んだお陰で席を選ぶ余地があったからいいや。

 

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一つ前の普通列車が発車したところで、これから乗車する185系が入線してきました。

 

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グリーン車だ!いよいよ乗り込みます。

 

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グリーン車ながら、どこか無骨な印象は「国鉄」っぽさ満点。

 

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これが185系大宮編成のグリーン車のシートです。国鉄時代の特急・急行で一般的に設置されていたタイプで、分厚くて柔らかめのクッションが大きな特徴かもしれません。今では恐らくJRの車両でコレが付いているヤツはいなかったんじゃないかなぁ…。意外なところで実は東武鉄道にいたりするんですけどね。東武が鬼怒川方面で運転している「SL大樹」の客車としてJR北海道から14系客車を購入したのですが、このうち「ドリームカー」にはこれと同じタイプのシートが付いています。もともとは札幌と釧路を結ぶ夜行急行列車の普通車指定席を高速バス対向でグレードアップしようと、余剰のグリーン車用シートに取り替えたものなんです。

 

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フットレストもついてます。

 

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シート背面のテーブルは後からの改造で付けられたもの。当初は肘掛けに「何を載せろというの?」と言いたくなるレベルの小さなテーブルが付いてただけだったと。

 

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湘南ライナー10号」は小田原駅を定時に発車。朝の通勤ラッシュの普通列車を避けながら進むため、途中に貨物線に入ったりします。そういうわけで、旅客線を走る普通列車を追い抜いたり追い越されたりするような場面もあったり。

 

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途中から横須賀線の経路に入り、武蔵小杉駅を通過。

 

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多摩川を越えて東京都へ突入。

 

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大崎駅付近で山手線や湘南新宿ラインをクロスオーバー。

 

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品川駅へ。総武線ルートだとここから地下に入るのが普通ですが、ここでは地上の東海道線のほうへ移行します。

 

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車内も少し見てみます。隣の車両への貫通路扉に書かれた「グリーン車」の文字がノスタルジックな印象です。

 

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デッキと客席を仕切る扉、オレンジ色の窓とか今ではないよね。

 

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洗面所。

 

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お手洗いは洋式。確か185系グリーン車は当初から洋式便器が設置されてたんじゃなかったかな?

 

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さすが最終日、今日のグリーン車のお客様はほぼ鉄道ファン、というところですね。確かに途中駅で普段通りに乗ろうとした普段使いのリーマンらしき方が「え?今日満席なの?」と数名乗車を諦めていたような…。実はグリーン車利用であればライナーを利用しなければいけない理由はそんなになかったりするんですよね。普通列車に比べてライナーの方が凄く早く着く、というわけでもないので。

 

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まもなく終着、東京駅です。

 

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あらためてシートを見てみると、最近の列車に比べるとやはり「野暮ったい」。でも包み込むような座り心地は良好でした。

 

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東京駅まで約1時間半、快適に過ごさせて頂きました。

 

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185系グリーン車、窓の廻りが金色の枠で縁取られてるんですよね。「ココはアッパーなトコですから!」というせめてもの主張だったのかも。

 

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ホームに降りると、今日でお役御免となるライナー券売り場が。明日からホームライナーは全て特急「湘南」となり、指定席特急券を買って乗ることになります。

 

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方向幕には「湘南ライナー」のヘッドマークが入っていたはずなのですが、東京駅に到着したらあっという間に「回送」表示にされちゃいました。

 

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東京駅のホームに佇む緑のストライプ。今日まではありふれた風景ですが、明日からはもう見れなくなると思うと、少し寂しくなったり。

「川奈ホテル」に最初の緊急事態宣言下で泊まった件。

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2020年の4月、新型コロナ対応により改正された「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づき、初めて「緊急事態宣言」が出されました。移動の自粛なども呼びかけられていましたが、その前からの予定でどうしても沼津方面に行く必要のある用事が。で、その「ついで」で伊豆の川奈ホテルへ泊まろうと予約していたんです…。結局、当初の予定通り実行することに。

 

1年以上前ですが、一応記録に残しておきます。

 

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用事を済ませて夕方、川奈ホテルに到着。国道135号から伊豆急川奈駅の前を通って進むのですが、アプローチ道路が思ったより狭い道で少し驚きました。意外と「隠れ家」っぽい感じです。伊豆急の線路はこのホテルのすぐ近くを通っており、鉄道建設時に東急の五島慶太から駅を設置することを提案されたらしいのですが「ウチ電車で来るような貧乏人のホテルじゃねぇし(意訳)」と断ったという逸話があるとか。

 

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エントランスから「クラッシックホテル」の趣きが満点です。この「川奈ホテル」の開業は1936年。有名な「川奈ホテルゴルフコース」を併設していますが、当初からイギリスにあるようなゴルフリゾートを志向して造られたもの。また、このホテルも1930年代にインバウンド誘致を目指して日本各地に「ホテル」を設置するための国の低金利融資を活用して建てられたものの一つだったりします。

 

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チェックインを済ませるとウェルカムドリンクのサービスがあり、スパークリングワインを戴きました。ご時世柄、ホテルはかなり空いている印象。一部の施設は営業時間短縮や休業になっており、バーも休業中となっていました。

 

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ちなみにメインバーはこんな雰囲気。夜とかいい感じなんだろうなぁ。

 

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カードキーもクラシカルムードが漂います。

 

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今回予約したのは本館のガーデンビューツイン。山側に位置しており、このホテルでは最もリーズナブルなカテゴリに当たります。今回は1泊2食付きで1名2万5千円程度のプランで、それでも恐らく通常時よりはかなりお安いのですが、「一休」で予約してクーポンやらポイント即時利用やらで結局2万1千円くらいで収まってしまいました。恐らくこんな価格でココに泊まれることは二度とないような気がする…。

 

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部屋のエントランス側に一人掛けソファと小さなテーブルを設置。

 

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冷蔵庫やセーフティボックス、ティーセットなどはこちらにひとまとめ、コーヒーマシンも設置です。

 

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バスルームはこんな感じ。リニューアルが最近行われているので全般的に非常に綺麗です。なお、「川奈ホテル」には実は温泉大浴場があるので、こちらで入浴することは結局ありませんでした。

 

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アメニティにも一部「川奈ホテル」のロゴ入り。バスアメニティは「エステロワイエ」、ポーラのサロンとか向けのブランドのようです。

 

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では館内を探索。階段室もレトロなムード。

 

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メインロビーは海側に大きく開けた窓が。

 

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全般的に重厚なムードが漂います。

 

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隣には第2ロビーも。通常時でゴルフ客が多ければ、この雰囲気も賑やかな感じになるのかもしれません。

 

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このホテルの中で最も「映える」場所かもしれません、「サンパーラー」へ。高台に張りだしたこの場所からは、伊豆の海のパノラマが楽しめます。

 

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窓側のテーブルに案内されました。

 

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「川奈スペシャルデザートセット」を注文。ホテル名物のフルーツケーキにアイスや果物を盛り合わせたプレートは華やかです。

 

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地下1階には、「川奈ホテル」の歴史を紹介するコーナーがありました。このホテルで以前使われていた備品や記録写真、古いパンフレットやポスターなどが展示されていましたが、歴史のあるホテルだけあって見応えはなかなかのもの。

 

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夕食はメインダイニングで提供されます。

 

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この頃くらいまでのクラッシックホテルって、だいたいこんな感じのメインダイニングが設置されるのが定番ですね。こちらも天井が高く、ちょっとした風格が。大きな窓は富士山が見える位置になるよう設計されているんだとか。

 

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では頂きますか。

 

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ディナーメニューは和洋折衷のコースになっています。それでテーブルにもシルバーだけじゃ無くてお箸も置いてあったわけね。

 

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メニュー構成から考えるとワインって感じでもないかしら、とビールをお供に。

 

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まずは前菜。穴子やうすい豆腐など、懐石の先付みたいな感じです。

 

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次はスープ。今日はコンソメでした。

 

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ここでパンも登場。パンかライスを選べるようになっていましたが、全体の構成を見ると確かに白いご飯でもイケそうではあるな。

 

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続いて揚げ物です。白身魚の唐揚げやつみれの天ぷらなど、「和」に戻ってきました。

 

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メインディッシュはフィレステーキでした。これは追加料金で100gにボリュームアップして貰ったもの。これはマデラソースでガチのフレンチ仕立てです。

 

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デザートはチョコレートのタルトがサーブされました。デザートプレートには「KAWANA」の文字が。

 

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翌朝、日の出の時間に合わせて温泉「ブリサマリナ」へ。こちらの露天風呂は海側に大きく開けており、日の出が拝めるかな、と思ったのですが、残念ながらこの日の朝日の位置は浴槽からだと木々に隠れてしまう位置…。まぁ露天風呂からの海の眺めが絶景だから、それで充分ですけどね。

 

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朝食はメインダイニングではなく地下1階のグリルで戴きます。

 

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ちょうどメインダイニングのワンフロア下にあたる位置。天井は低めですが窓が2方向に大きく開けていて、明るくモダンな雰囲気です。

 

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朝食は洋食のセットメニューでの提供です。フルーツジュースにコーヒー、ブルーベリーの入ったヨーグルトとサラダが最初に出てきました。

 

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パンはクロワッサンとトースト。

 

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メインの卵料理はオムレツにして貰いました。川奈ホテルのロゴの焼き印がついてます。

 

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では、食後のお散歩です。地下1階には海側のゴルフコースへ出られる出入り口があるのですが、その近くには今は使われていないカウンターバーがあります。ゴルフ客がここを使う想定で設置されたもののようです。

 

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海側から見ると、ちょっと南欧あたりのリゾートホテルっぽい。

 

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今では殆ど導線として使われている様子はありませんでしたが、メインロビーからこちらまで繋がる階段もありました。

 

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館内に戻ります。昔のホテル周辺を描いた壁画があったり。

 

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ホテルの外観で特徴的な「塔」ですが、展望台になっており最上階まで行くことができます。

 

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眼下にはゴルフコース、遠く大島まで望めます。

 

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北側は熱海の街並み、その向こうには富士山も顔を出してくれました。

 

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このホテル、登録有形文化財にも登録されているようです。

 

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10時過ぎにチェックアウト。物静かな隠れ家滞在みたいな感じになっちゃいましたが、通常時の賑わう頃に再訪したいところかも。この後はそのまま名古屋まで高速で期間でしたが、新東名が吃驚するほどガラガラ。今考えると、あの頃はみんなしっかり「自粛」してたんだなぁ。

 

「湯快リゾート ホテル千畳」でコウペンちゃんに癒やされろ。

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コウペンちゃん。

それは、何でも肯定してくれるペンギンのあかちゃん。

なんせ出勤しただけで、電車に乗っただけで、挙げ句の果てには朝起きただけで「えらい!」と言ってもらえるんだもの。褒めすぎだ。

イラストレーターの「るるてあ」さんが2017年にツイッターに投稿した1枚のイラストが今や年商50億円規模のキャラクターに、ってかわいい顔してあの子割とやるもんだね、という感じではあるのですが、殺伐とした現代人の心になにか刺さるものがあるんだろうなぁ、ってのは良くわかります。

そんなコウペンちゃん、今度は「湯快リゾート」とのコラボでまた荒稼ぎをする(いい方ひでぇなオイ)ようなので、まんまとのせられてきたよ。

 

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コラボ期間は2021年の2月から4月まで(のちに5月まで延長)。その最初の週末に行ってきたわけですが、このときは金曜夜に名古屋を出て、まずは松阪の「スーパーホテル」に一泊。

 

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このホテルと同じ敷地に、中京エリアではCMなどもやってて比較的有名な焼肉店「一升びん」があります。三重県を中心に12店舗展開してるところです。

 

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この「一升びん 宮町店」には、なんと回転焼肉があるんですよ。「一升びん」のなかでも、回転焼肉があるのはここだけ。

 

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店内は普通のテーブル席ゾーンと回転焼肉ゾーンがあります。回転ゾーンは殆ど回転寿司と同じように、ベルトコンベアで焼肉などが回ってきて、皿の色で変わる値段でお会計、という仕組み。イマドキ回転寿司だって回転しないのに肉が回るのか…。とはいえ、こちら「一人焼肉」には最適。

 

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一皿の肉の量がそれほど多くないので、いろんな種類を少しづつ楽しめます。お値段もリーズナブルで、特に「松阪牛切り落とし」なんてこの量ですが一皿400円しないんですよ! 生ビール1杯でそこそこいい肉を楽しんでトータル4000円アンダーで済みました。松阪駅から歩いても10分程度のところなんで、「そもそも回転焼肉ってヘンなものを体験」でも試す価値あり、です。

 

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翌日は熊野灘に沿って紀伊半島を南下。道の駅「たいじ」に寄ってみたら、ちょうど「まぐろ・くじら満喫体験フェスタ」ってのを開催中でした。

 

michiekitaiji.com

 

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パンレットには様々な割引特典が用意されており、「お食事500円割引券」なんて太っ腹なものまでついています。ここのレストランでもクーポンが使えるとのことで、鯨の竜田揚げと鯨コロッケのついた1000円の定食を500円で頂くことができました。

 

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続いて「くじらの博物館」へ。こちらも先ほど貰ったパンフレットに「入館料+イルカ・クジラ餌やり体験」で500円というモニタークーポンが付いており、折角なので寄ってみた次第。通常の入館料は1500円、餌やり体験は別途300円かかるので、これも相当な割引になってます。

 

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この博物館、実はなかなか充実してます。単にイルカやクジラについて、というよりは「太地町捕鯨の歴史」が中心といった感じで、見応えもなかなか。開館は1969年と既に50年以上の歴史のある博物館なんですね。

 

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で、イルカ・クジラも飼育されており、ショーも開催。餌やり体験はバケツ一杯分の小魚をもらい、湾内で飼育されているイルカやクジラに自由に餌付けできる、というものでしたが、バケツ持って歩いてると後をついてくるヤツもいるんだよね。

 

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そして夕方、今日の宿泊先である「湯快リゾートプレミアム ホテル千畳」に到着しました。ここは湯快リゾートの27館で実施されるコラボ企画「コウペンちゃんと湯快リゾート」のフラッグシップ施設という扱いで、最も内容が「濃い」ということで「すぺしゃる館」と位置づけられています。

 

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早速チェックイン。フロント一角の「迷子センター」にもコウペンちゃんが。

 

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チェックイン時に渡された館内案内図もコウペンちゃん仕様でした。

 

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新型コロナ感染症対策ということで、大浴場や露天風呂は定員つきの予約制でした。管理方法はロビーに貼り出されたシートに部屋番号を書き込んでいき、枠が一杯になったらその時間帯は満員、という単純なもの。

 

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客室には既に布団が敷かれていました。

 

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では早速温泉へ行くぞ。大浴場への道案内もコウペンちゃんがしてくれるよ。

 

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露天風呂は本館から長い廊下を進んだ先に。どうも後から追加した、って感じだなコレ。

 

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こちらは露天風呂のみ、という構成で洗い場などはナシ。完全に「露天風呂を楽しむ」という場所ですね。

 

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海沿いのロケーションですが、入り江の奥にあるため、そんなに海は見えません。ここからなら夕陽を見ながら温泉に入れる!と思ったのですが、ちょっと難しかったです。

 

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続いて内湯へ。ココでもコウペンちゃんがお出迎えしてくれます。なお、内湯の方にもかなり広い半露天風呂があり、こちらからは太平洋が一望できるので、沈む夕陽を見ながら…というならコチラに来るべきでした。

 

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夕食はレストランでのバイキングです。

 

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なんとコウペンちゃんのグリーティングがありました。 白浜という場所柄かファミリー層も多かったのですが、お子様にもコウペンちゃんは大人気!といいたいところなんですが、どうも「かわいいペンギンさん」程度の認識っぽいのが気になる…。まぁコウペンちゃん人気というのはコドモ相手というよりは「日々の暮らしに疲れたオトナへの癒やし」から、って気がするので、そんなもんといえばそんなもんかもね。

 

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「コラボスイーツもご用意」ということでしたが、この時点ではデザートにコウペンちゃんの旗が立ってる程度、といったところ。まぁコラボメニューで「ペンギンの肉」とか出てきても困るけど。

 

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食事の後は館内をお散歩。エレベーターにもコウペンちゃん。

 

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漫画コーナーにはコウペンちゃん関連の書籍も用意されていました。

 

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売店ではコウペンちゃんグッズも販売。特にコラボグッズなどは無いようでした。ただ、宿泊するとオリジナルのカードが貰えたりしますけど。

 

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朝食もレストランでバイキング。あ、こんなサインもコウペンちゃん入りだ。

 

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湯快リゾート」の朝食、フレンチトーストが謎に旨いのよね。

 

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「ホテル千畳」には温泉水を使ったプールもあって通年利用可能。2月とはいえ比較的暖かな日だったこともあって、朝からご家族が遊んでます。

 

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プールエリアのジャグジーにはコウペンちゃんのバルーンが浮いてたり。

 

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足湯にも浮いてました。

 

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ロビーはフォトスポットも設けられ、コウペンちゃん一色といった感じ。

 

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大きな窓にもコウペンちゃんのステッカーがたくさん。

 

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原画展も行われていて、なんだか「コウペンちゃんミュージアム」並の内容かと。

 

f:id:slips:20210528223030j:plain正面玄関付近もコウペンちゃんがあしらわれていたりします。

 

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正面ではコウペンちゃんから「いらっしゃいませー!!」とご挨拶。

 

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エントランスにもコウペンちゃんファミリーが。

 

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エントランス脇には撮影スポット。「きてくれてありがとう!!」と泣かれちゃったよ…。なんか最近「カネの匂い」が凄いぜ、って気はするんだけど、やっぱり謎に癒やされてしまうのですね。もっと褒めて。